kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

ソフトバンクではない「孫」さんの店

2013年11月11日 | グルメ
国立新美術館の帰途、以前、NHKTVの「生活ほっとモーニング」に出ていた孫成順さんの六本木本店に行った。

看板こそ立派だが、これ以上狭くできないと思われる間口から階段を下りていく。
中は意外に広い。広さに惑わされ、非常口を確認するのを忘れた。
満席時に大きな地震があったら、間違いなくパニックになるだろう。
著名な料理人が、なんでこんな場所にオープンしたのか。

それはさておき、ランチタイム。
カメラ爺は、海鮮あんかけ焼きそば(1,260円)、相方は海老と蟹の大春巻ランチ(2,100円)、それに瓶ビール小瓶2本(630円×2)。
郷土の北京料理をベースにして、西洋と日本料理の要素を融合させたヌーベルキュイジーヌならぬヌーベルシノワ(新中華)だそうだ。

茶系のテーブルと椅子、最初の客が腰かけられやすいように、1つは少しずらしてある。
テーブルの上には、塩・胡椒・醤油・酢・ラー油等の類が一切置いていない。

まずは焼きそば、見かけは普通のあんかけだが、海老、ほたて、イカ、野菜などが、肉でいえば、ミディアムレア。
生でもなく炒め過ぎでもない。
これが素材の味を生かすプロの料理人の仕事なのだろう。

麺は、きしめんあるいはパスタのフィットチーネのような幅広。
これがうまく具と絡む。
後で聞いたら、オリジナル麺だそうだ。

一方の大春巻ランチ。
副采に、エビと山芋、八角風味のキャベツのミニサラダ。
それにスープとご飯。
そして、蟹の爪を思わせる春巻とエビの春巻。

これには醤油と辛子でしょ、と思い、声をかけたら、
孫さん「ソノママ、醤油カケルコトナイ」

確かにその通りだった。
どちらもすり身にしたものを春巻の皮で包み、パリッと揚げている。
油っこさを感じさせない。
カメラ爺は、ランチビールのつまみに満足である。

デザートはココナッツミルクのババロア。
普通なら杏仁豆腐なのだろうが、中華とは思えないのに、中華に合う、これが、ヌーベルシノワなのか。

六本木という場所柄、価格相応のおいしさだった。