kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

日本語が何処にもない、欧米か!

2014年05月27日 | 建物
歩いている人がいなければ、ここが日本かと見紛う空間。
京橋に、今年2月末竣工した、ご存知森トラストの先進大規模オフィスビルである。

なにしろ、日本語が見当たらない。
カメラ爺にとってはもはや別世界である。

オフィスでは、「グッド アフタヌーン!」なんて横文字が飛び交っているのだろうか。
あれ? 朝ドラの「花子とアン」みたいになってしまったぞ。

では、ごきげんよう さようなら。

新宿駅南口に廃墟?

2014年03月14日 | 建物

久しぶりに新宿駅南口に出たら、なにやら震災後の廃墟のようなものが目に飛び込んできた。
一体何なのだと思って近寄って見ると、JR東日本・新宿駅サザンテラス口とある。

また、新しくターミナル駅ビルが出来るらしい。
以前ここに何があったのか記憶にない。
いずれにせよ、新宿駅南口の再開発である。
東京新聞(3/1付朝刊)によると、高速バスターミナルや駅施設を集約した複合施設になるという。
2015年度に完成すれば、1日340万人が乗降する日本最大の新宿駅に、また便利な交通拠点ができる。
施設には1Fに埼京線などのホーム、2Fには歩行者広場や改札などの駅施設、3Fは一般車両とタクシーの乗降場、4Fはバスターミナルになるそうだ。

渋谷駅といい、新宿駅といい、カメラ爺には、大都市の変身の速さについていけない。

大都市のオブジェ

2014年01月28日 | 建物
新宿を歩いていると、いつもその変わりように驚かされる。
こちらが出不精で、あまり街に出かけないせいか、なおさらだ。
あちらにビル、こちらにビル。

それがガラス張りだと、もう目に入ってくるのはビルだらけである。
が、見ようによっては、都市空間のインスタレーションともいえる。
それらを眺めるのも楽しい。

ミラー効果で、建築家が考えもしなかったビルの壁面が現れる。
これも、ひとつのアートと言えるかもしれない。

堂々たる山種美術館

2013年12月28日 | 建物

広尾の山種美術館を知ってから、日本画に惹かれるようになった。
もともと上村松園の繊細な絵は好きだったが、ただそれだけだった。
それが、竹内栖鳳、奥村土牛、速水御舟等、コレクションの展覧会を見るようになって、色、構図、緻密な表現に、目を奪われるようになった。

元山種証券(現SMBCフレンド証券)の創始者が収集した作品を収蔵しているが、その資産評価は500億~1,000億円と言われている。
経済人は莫大な富を得ると、それを文化に生かすことを考えるという。
出光・五島・サントリー・森・ブリヂストン・パナソニック等の各美術舘は、まさにそれだろう。

地方に行けば、横山大観のコレクションで知られる島根・安来の足立美術館、栃木・足利の伊万里・鍋島陶磁コレクションの栗田美術館等、枚挙にいとまがない。

それらを安価な入場料で観賞できるのはありがたい。
で、件の山種美術館、展示会場は地下オンリー。
1階に休みどころのカフェがあるだけである。

この山種ビルの他の階は、何に使われているのか。
公益財団法人の事務所は分かるものの、そんなに広いスペースは要らないだろう。
通りの向かいから写真を、撮ったら、気になってしまった。
1階ロビーの加山又造作陶板画「千羽鶴」も見応えがある。

汐留 電通本社ビルの偉容

2013年12月11日 | 建物
パナソニック 汐留ミュージアムから見た超高層ビル街。
なかでも電通本社ビルの偉容には圧倒される。
上下する12基のシースルーエレベーターは、まるで巨大なモビールのようだ。
建設当時、世界最高速のスピードだったが、あまりの速さに役員が恐怖を感じ減速させたという。
外が見えなければ、怖くはないだろうが、シースルーではジェットコースターに乗っているような気分かもしれない。
ここに6,000人の社員が通勤するという。
さすが、世界有数の広告代理店である。

新旧混在!

2013年09月14日 | 建物
近年、神田、秋葉原、お茶の水界隈は、再開発で様変わりしている。
神田淡路町から秋葉原方面を眺めてみると、いつのまにか超高層ビルが建っていた。
その手前の看板は、神田志乃多寿司。
2010年にビル化されたものの、創業1902年の伝統、いなりとかんぴょう巻きは健在だ。

100年経っても、日本の伝統食は変わらない。
否、変わってほしくない。

そんなことを思っていたら、今日、赤レンガの旧万世橋駅プラットホームの高架橋が、商業施設「マーチエキュート神田万世橋」としてオープンしたという。

遺構を残した再開発も、東京駅で成功したように、鉄ちゃんではないカメラ爺も歓迎したい。
今度の、神田詣での日に、行ってみよう。

有名私大!

2013年08月30日 | 建物
めったに四谷駅に降りることはない。
この日は、年に一度の迎賓館参観日。

かの有名な聖イグナチオ教会の十字架が、上智大学校舎に重なって見えにくい。
カトリック教会のイエズス会が創設したミッションスクールだが、プロテスタント教会牧師の家庭に育ち、同系のミッション大学で学んだカメラ爺は、詳しいことはわからない。
どちらも、信者でなくても入学できるから、キリスト教学の講義はあるものの、普通の私大とかわらないのではないか。

わがテニスクラブに上智大学のテニス部のコーチだった方がいる。
年齢的にちょっと上だが、教えていただくテニス技術の理論は納得いくものがある。

「なにこれ?」という、カメラ爺の変則テニスの連続に、
「何万回と脳にインプットされたものは、修正できません。直すことはないので、フラットに打つことを新しい技術として修得するといいですよ」と。
奥の深い言葉である。
つい癖が出てしまうけど…

State Guest House Akasaka Palace !

2013年08月28日 | 建物


<ここは日本でありながら、日本ではない>
一般国民には、そう思わざるを得ないところである。
ゆえに? 迎賓館赤坂離宮は、1年に1回、夏場10日間しか、内部参観が許されない。

昨年、カメラ爺は興味本位で応募、抽選の参観に当選した。
暑いさなかだったが、明治時代の西洋建築様式を取り入れた豪華絢爛な装飾に、目を見張らせられた。
残念ながら、内部は撮影禁止。
迎賓館のHPで見ていただくしかない。

相方に「一人だけ楽しんできて…普通応募する時はペアでしょ!」といわれ、今年も応募したら当選した。
昨年は、葉書通知だったが、時代の流れか、ネット通知である。
申し込みには、同伴者とも、個人情報を記入しなければならない。

西門入り口で、プリントアウトした参観証と本人確認証明書提示を求められ、
受付で名簿チェック、ボデイチェックを受けて、さらに参観バッジを渡される。
面倒くさい。

セキュリティの厳しさに比べ、たくさんの係員やボランティアの解説員の腰の低さには驚いた。
何しろ館内は、すべて「手を触れないでください」の表示。
疲れて、通路の壁に寄りかかろうものなら、即、係員に注意にされる。
建物自体が国宝なんだから、いたしかたないか。
警備員が「階段の手すりだけは触れます(笑)」だと。

設計の参考にしたという英仏等の宮殿を見たことのある人には、スケールの大きさに、物足りなさを感じるかもしれない。
が、富国強兵にまい進していた明治政府が、欧米列強国に、日本の国力を見せつけようと、国をあげて造ったこの建築。
改修工事費も半端じゃない。
昭和43年から5年以上の歳月と総額108億円(大学卒の初任給3万円の時代)をかけた。

さらに平成18年から3年にわたって、さらに大規模な改修工事が行われ、現在、世界各国の国王、大統領、首相などの国賓、公賓との外交の場や国際会議の会場として使われている。


模倣と揶揄されるかもしれないが、東京駅を設計した辰野金吾と共にジョサイア・コンドルのもとで学んだ片山東熊の総指揮のもと、精一杯、西欧の建築技術を取り入れようとした心意気が感じられる。

ちなみに、下の写真は、案内の係員に、バックの超高層ビルが入らない眺望スポットを教えてもらい撮ったもの。
道路の真ん中に、眺望地点と記された東京都都市整備局の小さな指標が埋め込まれている。
粋なはからいである。

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スマートではないスマートハウス?

2013年07月24日 | 建物
朝方、我が家の前の狭い道路を、大型トレーラーが、何度も往来する。
荷台には何やら、家の一部らしきものが載せられている。

何事かと思い、行き先を追った。
近くの駐車場だったところに、クレーンで持ち上げ、積み上げていく。

大分前、ユニットハウスなるものを聞いたことがある。
工場で各部屋を組み立て、それらを建築現場に運び、組み合わせていく。
今も、こんな工法が住宅に使われているのか、驚きである。

「一日で組み上がります。各ユニットをボルトで固定するだけ」
「バス、キッチン、内装まで、すべてできるには2カ月かかりますが…」
と現場の交通整理をしていたおじさん。
パンフレットをくれた。

セキスイハイム。
創エネ、省エネ、蓄エネの次世代住宅「進・スマートハイム」とある。
これがスマートハウスなるものか。
現場を見ると、とてもスマートじゃない。
「こんな家住みたくないな」と思ったら、案の定、アパートだった。

近所には、たくさんの古いアパートがあるが、空き家が目立つ。
「最近の若い人たちは、新しくないと見向きもしない」と不動産屋さんが言ってたっけ。
安普請に見えるけど、屋根全面にソーラー、蓄電、快適な空調とあれば、
入居者も獲得できるのだろう。

それでも、個人的には、なんだかなあ、という感じである。


空中権売却のおかげで・・・

2013年07月19日 | 建物
復元された東京駅丸の内口駅舎の周りは超高層ビルだらけになった。
しかし駅舎前は、まるで自動車教習所のS字・クランクのよう。
なぜ広場のようにせず、こんなふうにしたのか。
大量の車が入り込んだ時、整理するためか。
そういえば、大人気の美術展なんか、
ポールを立ててロープを張り、人の流れをコントロールしていたっけ。

それはさておき、新丸ビルやJPタワーなど、周辺の再開発の超高層ビルは、
旧東京駅丸の内口駅舎の空中権売却が可能にさせたのだ。

ちなみに新丸ビルは、この権利を買い取ったおかげで、容積率1300%が1760%になった。
東京中央郵便局のJPタワーも同じようなものだろう。
どちらも以前のビルの形を一部残すため、旧ビルの後ろに雨後のタケノコよろしく超高いビルを建てた。
それがみごとに調和しているという人もいるが、カメラ爺には、「なんだかなあ」である。