本当の戦いはここからだぜ

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【感想】『ドラゴンボール超 ブロリー』、DB史上最高の超次元バトルを見届けろ!!

2018-12-27 23:01:23 | 映画


こんにちは、かずひろ (@kazurex1215)です。


ついこの間までテレビシリーズが放送されていて、キャストも未だ現役という凄すぎるアニメ『ドラゴンボール』。私も小学生の頃からずっとファンで、漫画もZもGTも全部大好きです。そんな最新シリーズ『ドラゴンボール超』初の劇場作品である『ドラゴンボール超 ブロリー』、観てきました。









構成だけ見ると前半にしっかり丁寧なドラマパートでお話を整理して「さあ、いよいよバトルが始まるぞ…!」と思ったのも束の間、気づけば殴り合い!!!拳と拳の激突!!!ひたすらバトル!!バトル!!バトル!!でノンストップ拳同士の殴り合い!!!!光線ぶっ放しっっっ!!!ドガッ!!!バキッ!!ドゴッ!!!!っていう完全な二部構成になっている。いや、これを果たして二部構成と呼んでいいのだろうか…。後半のバトルに関しても闘う人が変わるだけでvsブロリーの基本ワンシチュエーションで進んでいき、舞台も巨大な氷大陸のまま。言ってしまえば、こんな無茶苦茶な構成でも映画として成り立つのは、ドラゴンボールのなせる技なのかなあ、と。






※これより本編のネタバレを含みます。ご注意ください。※











・3組のサイヤ人親子が辿る運命のドラマ



前半のドラマパートがドラゴンボールらしからぬ重厚さなのは驚いたなあ、と。サイヤ人の母星である惑星ベジータが辿る悲しい運命、そこに絡み合う3人のサイヤ人。戦闘民族サイヤ人を率いる傲慢なベジータ王、そんなベジータ王から惑星を強引に追放されたパラガス、部下や仲間に慕われるエリート戦士バーダック。


惑星ベジータと戦闘民族サイヤ人が辿っていく破滅の運命は、今までに原作やアニメSPでも描かれてはいて、ファンの間で知らない人はいない有名なエピソード。しかし、そこにブロリーがドラゴンボールの正史に初めて加わることで、誇りを背負う者、復讐を誓う者、たった一人立ち向かった者、この三者三様のサイヤ人の想いを背負った息子たちの運命が、因果を巡り巡って絡み合っていく。親子の物語でもあるドラゴンボールらしさに溢れたアプローチだなあ、と。


今回の『ブロリー』では、ブロリー親子の掘り下げが結構されていて、悪役を単なる悪者と描くのではなく、人間味に溢れた違った側面もあることをしっかり描いているのがいいなあ、と。確かにパラガスはブロリーを自分の都合のいいように育ててきた面もあるけど、見捨てられた赤ん坊のブロリーを一目散に助けに行く父親的な側面もあるので、「お父さんを悪く言っちゃいけない」と語るブロリーの言葉に、パラガスなりの愛情と、それを感じとっていたブロリーの歪な親子関係が感じられる。






・最強の敵“ブロリー”復活


『ドラゴンボールZ』の劇場版で初めて登場したブロリーと、今回のブロリーはキャラクターがガラリと変わっている。ちょっとびっくりしました。どうやら旧劇場版のブロリーは、パラレル扱いになったようです。ざっくり昔と現在の性格の違いを挙げてみると、

<旧劇場版のブロリー>

・破壊の限りを尽くす“伝説の超サイヤ人”
・カカロットへの私怨がヤバい(常に「カカロットォォォ!!!」と叫ぶ勢い)
・血も涙もなく、殺戮を心から楽しむ極悪筋肉野郎


<今回のブロリー>

・計り知れない潜在能力を秘めた未知数のサイヤ人
・戦いを好まないめっちゃ心優しくて父思いの良い子
・悟空やベジータを凌駕する、圧倒的な強さ



個人的な所感ではあるけれど、こんな感じ。


旧劇場版のブロリーって、軽くトラウマレベルにヤバかった。常にあの不気味な笑い方で相手をボッコボコにするし、それが子供でも大人でも容赦がない。父親であるパラガスの乗った脱出ポッドもペシャンコにして潰すし、味方とか見境もなく倫理観もゼロ。戦っている悟空も普段ならそれなりの余裕が残っているし、勝てそうな雰囲気があるんだけど、ブロリー相手には限ってそれも全然感じられなくて、最後の最後まで全く歯が立たなかった。あのベジータが勝てないことを悟って絶望に震える姿も印象的。


対して、今回のブロリーはまるで真逆のキャラ設定に改変されていて、戦いを好まない心優しい青年であり、その潜在能力の為にパラガスの復讐の道具として利用されてしまう哀しい戦士、といった感じ。サイヤ人の血を持つ自分の運命に翻弄され、戦いたくはないのに沸き上がる戦闘本能が抑えられなくなって、どんどんパワーアップしていく様はどこか悲哀を感じさせる。


その圧倒的な強さと冷酷さ、誰も敵わない絶望感が旧劇場版のブロリーの魅力でもあったし、自分が好きな部分ではあったんだけど、そういった面は今回の劇場版では全くない。正直、ちょっとだけ寂しい気もするけれど、今回のブロリーもこれはこれでアリなのかな、と。というのも、悟空とベジータを圧倒する戦闘スタイルは変わらずで、むしろ「前より強くなってない!!???」と感じるほど。ブロリーが相手の頭を片手で掴んで、地面に岩にぶつけて叩きつける戦い方も健在。ちゃんと白目になるのも良かった。






・伝説の戦士、ゴジータ爆誕!!



まさか公開前に公式が情報解禁しちゃうとは驚いたけど、あのゴジータが登場するなんて…。これもブロリーと同じく、以前登場した劇場版の扱いはパラレルになったので、正史では初登場。旧劇場版で登場したゴジータはラストほんの数分で登場し、抜群の存在感とカッコ良さでファンを魅了してくれたのだけど、今回の『ブロリー』はその活躍がお腹いっぱいになるほど観れるので、ニヤニヤが止まらない。ゴジータになるためのフュージョンポーズや、その練習で失敗した姿もお約束通り。


そして、ゴジータが登場せざるを得ない展開に至るまでの過程もバッチリだったなあ、と。そもそも悟空とベジータは、互いを認め、高め合う良いライバル関係。でも二人で組んで戦うことは互いに断固拒否していて、前作『復活のF』でも、『ドラゴンボール 超』も、原作でも、それは一貫して描かれてきた(神であるウィスも、二人が組めば破壊神ビルスにも匹敵すると明言している)。


特にベジータは曲者中の曲者というか、平成仮面ライダーに例えるなら駆紋戒斗(バロン)のようなプライドの高さに秋山蓮(ナイト)のツンデレ成分を10倍濃縮にして名護さん(イクサ)の面倒くささを少々加えたようなキャラクターなので、そんなこと露ほどに思うわけもない(何とも分かりにくい例えである)



で、今回の『ブロリー』でも一人ずつ戦うんだけど、悟空のピンチを助けるのはそんなベジータだし、悟空もベジータも“本気で行かなきゃまじでやられる”ことを悟るんですよね。ここでついに悟空&ベジータのタッグでブロリーに挑む。
「やるぞ!!ベジータッッ!!!」
「くそっったれがぁぁぁ!!!」

「ギャリック砲!!!!」
「かーめーはーめー……」

「「はあああああああああああああああ!!!!!!」」


アツすぎる…(泣)。



このゴジータvsブロリーっていう対戦が、PS2用のソフト「ドラゴンボールZ3」ってゲームのOP映像の中でしか描かれることがなかったほんとに待ち焦がれていた夢のカードだったので、まさか数年越しで実現するとは思っていなかった。必殺技だとおそらく“ビッグバンかめはめ波”だけしか出さなかったけど、旧劇場版で披露した“スターダストブレイカー”っぽい技も出てきて嬉しかったなあ、と。






・後半怒涛の戦いまくりのクライマックス!!



今回の映画『ブロリー』の凄いところって、“サイヤ人同士の戦い”以外の要素を徹底的に排している所だなあ、と。要は、彼らが繰り広げる“サイヤ人同士の戦い”に、それ以上それ以下の理由が無い。ストーリーラインのシンプルさもさることながら、登場人物も味方サイドは『復活のF』と比べても半数以下。あのクリリンや悟飯ですら全く出てこない。地球が危機に陥るのも直接の目的ではなく、彼らが戦った結果論としての話だ。


悟空とベジータが通常→超サイヤ人→超サイヤ人ゴッド→超サイヤ人ブルーと徐々にパワーアップしながら闘うのも、あの状況で戦いを楽しめるアイツらやっぱりカッコええええ!!!!だし、通常のまま大猿のパワーで発揮する果てに"伝説の超サイヤ人"へと変貌するブロリーの圧倒的な強さが本気でヤバかったし、そんな彼らのバトルが後半クライマックスで魂の込められた最高の演出と作画で繰り広げられるんだから、もう最高でしかない。



繊細なタッチと"寄り"の描写で勢いでガンガン押しきっていくvsベジータ戦、視点の切り替えとCGを多用した"引き"でスクリーン画面いっぱいに大きく魅せるvs悟空戦、そしてもはやスタッフの正気の沙汰とは思えない程の熱量と魂が込められた怒涛のvsゴジータ戦、こんなのを見せられたらただ感謝、感謝の念しか浮かばないのである。

拳と拳がぶつかり合う振動が胸を震わせ、魂のこもったキャラの咆哮が耳に響く。365度の空間を縦横無尽に飛び回りながら、打撃を与えぶっとびクルっと切り返してまた組手の流れ、それらが肉眼で追えるギリギリの速度で繰り広げられる戦闘シーンは、私たちが今まで読んできた原作漫画の完全映像化だった。だからこそ、そこに語りも言葉も要らない。それが充分すぎるほどに物語っていることを、私たちは知っている。




※※※※※※※


この超次元のバトルにどう収拾をつけるのかと思ったけど、自分は結構好きなラストだったかな。最後に悟空がカカロットと名乗るのも旧劇場版へのオマージュっぽくてニヤニヤ。もしかしてブロリーと共闘展開もあるのか!?!?!と匂わせつつ、悟空の器のデカさを改めて実感させられる締め方でしたね。


ドラゴンボール、また読み返そう。
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