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Website『読書アクセス』の運営者カズノリによる事業・市場の動向まとめ

国内の腕時計製造事業

2017-05-17 12:34:56 | 一般
日本の製造業者による腕時計(ウォッチ)の国内出荷高は、日本時計協会によれば
・2014年は約800万台、約1070億円
・2015年は約920万台、約1290億円
・2016年は約930万台、約1160億円
と数量が増えつつ単価は下がってきている。
(また、2016年は輸入量と輸入金額が下がっていて、それも含めると日本の腕時計市場が減っている。)

一体、腕時計業界は今後どのような変化が起こっていくのだろうか。
まず、期間を長くしてみると国内出荷高について、
・2009年は約630万台、約640億円
・2010年は約660万台、約680億円
だったことから、数量増加は長期的なトレンドであることがわかる。
国内の腕時計製造業のプロセスをみると次のとおり。
①腕時計を機能やファッション等として購入したい消費者がいる
②機能性やファッション性を備えた腕時計を製造する
③国内の店舗やネットで直接消費者に販売したり、百貨店等小売業者に販売する
直近10年くらいで①の消費者数は変わっていないので、起こってきているシナリオとして考えられるものは、

・単価の低いゾーンの顧客を、大量生産能力を高めて単価引き下げに成功した国内業者が掘り起こして伸ばしてきている
・高い輸入時計のファッション性へのニーズが減り、機能性のある日本の低~中価格帯の腕時計に消費者が流れてきている
・上記2つの両方

である。ブランド服飾品について調べた動向(市場増加傾向:当サイト記事)からすると、最初の選択肢が正解ではないかと考えられる。
しかし今後も続くのかと考えれば、そもそも人口が減っていくトレンドであり、2015→2016がほぼ横ばいであることから、もう販売数量の天井を迎えた可能性がある。
これからの戦略は見直されるだろう。

消費者が腕時計に求めるものは、
①優れた性能で時間を知らせてくれる便利さ
②良いデザインによる服飾の向上
にまとめられるだろう。
このうち、機械製造の技術革新を考慮すると①が低価格でも実現できるようになっていることが伺われる。

2016年に数量が伸びなかったことから考えると、今後、腕時計製造業者の国内戦略としては
・低価格品はこれ以上手を加えず維持
・デザインの向上や新技術導入により付加価値を高めた製品を開発
という二本立てで、単価を高める方向に動く可能性が見てとれる。

以上から、国内での腕時計製造業は、
・今後単価の引下げへ向かう開発を弱める
・デザイナーの起用等によるブランド向上、周囲の家電との接続等の新技術追求に投資を進めていく
というのが僕の見解である。

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