テラはシャンソンの他にボサノバとかあーいう感じの音楽が好きみたいです。
あと、耳の裏の臭いは何回も嗅ぐそうです。
(ガバッ)
……ワシ今 ギルバートに木槌で頭ぶたれる寸前の夢見ちょった!
……あぁ~怖かった。
◆◆◆
さてと、まずは朝食じゃ。
あ~ これ? カップヌードルのカレーをお湯で薄めたやつ。
麺? 捨てた。
あ、てかこんな悠長に朝ごはん食ってる場合じゃなかった。
やることあったんじゃっ!
◆◆◆
え~と
「テラさんというスタイリストがとてもおしゃれで優しかったです! また来ます」 っと。
ふむ。
「テラさんのスタイリングが我が家でも職場でも大好評でした! 次もテラさんを指名します!」 っと。
よし。
「このサロンにはテラさんという類稀なファッションセンスを持ったスタイリストがいます!」 っと。
え……? 何してるかって?
……内緒。
あ~ そっか… アンチも入れとかにゃ怪しまれるかも知れないのぉ。
どれ。
「名前は忘れましたが、髪がもじゃもじゃの抜群におしゃれな老人がいるんで、気をつけて下さい」 っと。
「クーポンは女性しか使えないのでクソですが、テラさんのファッションセンスだけは見逃せませんでした」 っと。
評価、か。 星5つだらけだとこれまた怪しまれるでの。 星3つもいくつか混ぜとかにゃいかんな。
計算ドリルの宿題で、答え見て解答したくせに、1つ2つ間違ったとこを残しておくっていうアレと同じじゃな。
よしっ。 こんなもんでいいじゃろ。
おまたせっ! ワシじゃ!
◆◆◆
あぁ、今日? うん、オフ。 オフなんじゃけど、仕事場に行くの。 あの娘おるでな。
え? バッグ? あーこれね。 あの娘とベッドで使う予定のものを入れてきたの。
具体的に? わははっ! バカだねぇ~w
◆◆◆
この町の俗っぽい景観、大嫌いじゃけど、不思議だね、恋の魔法にかかるとほら、まるで違って見える!
ァプップ~♪
◆◆◆
らっしゃせー! オフだけど仕事場に来たワシでぇ~す! ハイらっしゃせーらっしゃっせー!
あんっ!娘ぇ~! おるじゃんおるじゃん!
あ、でも仕事中か……。 邪魔しちゃいかんでの。 ここはグッと我慢じゃ。
ハゥッ! 気付いてくれたっ!
あらぁ~…? まだ終わってなかったのかぁ…。
しょーがないなぁ~もぉ~……。
てかっ! なんでお前はさっきからワシのことジロジロ見とるんじゃっ!?バカッ!
まぁ待てっ! ときに落ち着け坊主!
ふーっ! ふーっ!
ほれ、顔に凄い風圧くるじゃろ?
ふーっ! ふーっ!
あと、なにその頭? スチールウール?
え、てか何目指してんのそれ? ウィル・スミス?
うーけーるw 掘りたての里芋かと思ってたわぁ~。
いいか? 人生の先輩として、これだけは言っといてやる! よく聞けぇ
ワシあの娘のこと好きなのぉ~。 超好きなのぉ~。 んっふ~。
わかったか? 根菜っ。
…え、あ、ちょ あら、この根菜の、あいや僕ちゃんのお母様でいらっしゃる!? あスッ あスッ あスッ
◆◆◆
あ~んっ! もぉ~! 超待ってたんだぞっ!
あ、そーそー このサロンの口コミサイト見た? いいこといっぱい書いてあったよぉ~!
あとで読んでみぃ~。 特にワシが褒められまくりじゃから!
で、お前さん名前なんちゅーんじゃっけ?
え? み、見たよ! 名簿でしょ!? 見た見た。 見たけど、見てなかった場合に備えて教えてよ。
……ラリル・リー?
あ~はいはい! ラリルさん! いやラリルちゃん! ね! あ、やっぱラッちゃん! しかもワシの!
◆◆◆
いやマージーでぇ~! 紙持ってなかったら葉っぱで拭くとか普通じゃね?
え、そーそー 厚手の探すの。 けっこう見つからないもんなんだよねぇ~。
わかるっしょ? しゃがんだ状態で歩く難しさわかるっしょ?
ここ来る前それでちょっと足つっちゃったもの、ワシ。
そーなのそーなの! 子供好きなのワシっ! さっきまでそこにいる坊主と遊んでたし、ウン。
なっ!?
めんこい坊主じゃ。 ん~ めんこいっ!
里芋みたいだからタワシでこすってやりてぇ嘘っ めんこいよっ!
え? お得意さんの御子息だから丁重にってぇ?
わーかっちょるってぇ~!
なんならワシがサービスでかっこよくスタイリングしてやってもいいくらいじゃ!
っておい根菜っ! 調子のんなよっ! 今のはあれじゃ!完全にあれじゃ!
ラッちゃんがあー言うから仕方なくじゃ! わかったか!?
……なんじゃその顔はーっ!?
このやろーッ!
ギュッ
今までのぜ~んぶ嘘じゃよっ! チュッ
◆◆◆
おーっ! ラッちゃん、頑張ってんねー! 手伝おうか?
(え? ヤダッ! すっごくタイプ……)
(うそっ! どうしよ! こんな気持ち初めてっ……!)
(やだもうっ! うちの"愚息"ったら急に元気っ……!)
嘘だバーカッ!
◆◆◆
ねぇ ラッちゃん 休憩中悪いんじゃけど、ワシらにとって大事な話があるんじゃが……。
ワシら出会ってもうどのくらい経つ?
そろそろお互いをもっと知るべき時が来たんじゃなかろうか?
うん、照れることなんてないんじゃよ? ワシら、立派なオトナなんじゃから、ウン。
どうだろ? 今夜は君を帰さない系のディナーでも……
って あら……?
◆◆◆
もういいっ! ワシここでピクニックするからねっ!
いーのねっ!? 知らないよ? 美しい野原の情景が目に浮かんでもっ!
……な、なんじゃゴリっ。 お前さんの分なんてあるわけないじゃろっ!
え?え? うそっ!? 予想外の展開っ!
……てか……ハンバーガー1個しか持ってきてないから、元々ピクニックとかじゃねぇーんだわ……。
あ! スイカならあるよ、ほらっ。 味噌ぬってあるけど、よかったら、ウン、どうぞ?
謝るわっ! 一回立ってから謝るわっ! ゴメン! 立つことによる誠意の表れ方ったら異常!
……でさ!
その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?
ワシ誓うけど、ラッちゃんは?
や、お得意さんはわかったから、ウン。 それより誓うか誓わないかってのをさ……。
……なぁ~!ゴリぃ~ この女ワシの誓いを無視するんじゃけどぉ~……!
◆◆◆
(……え?なにこいつ突然)
うちの娘の? かっこうを? メチャクチャにしたのは誰かって……?
(……超ワシじゃん)
ァ知~らねっ と!
◆◆◆
ま、そろそろラッちゃんも仕事終わる頃だしな、ここで出待ちしとくかな。
(あっ!ヤベッ! あいつだ! 寝たふり寝たふり……)
(スヤスヤ スヤスヤ)
(スヤスヤ スヤスヤ)
(スヤスヤ スヤスヤ)
ふぁ~~~~~あっ!
……寝たふりのつもりが、マジ寝になってしもーた。 いかんいかん。
ラッちゃんまだかなぁ~……?
てか今何時じゃ?
(あ……もうとっくに閉店しちゃってるじゃん……)
ゴリはまだいたのか…。
なぁ、まさかとは思うが、ラッちゃん帰ってねぇよな?
え? あのブロンドのスタイリストじゃよっ!
…うん。 え? 帰った!? うわぁ~……。
ぅわぁ~! なにこれなにこれっ!? なにこの世知辛さ!
なん辛? ねぇ? 世知のなん辛? 5辛?
5辛で済むかボケッ! ゴリラっ!
…ふーっ …ふーっ これが落ち着いていられるかっての……。
ん? ……明日?
あ、そーか、明日なっ! そーじゃそーじゃ! また明日があるんじゃったっ!
てかそーね、ワシここに勤めてるスタイリストじゃった。
ゴリっ!
…………好きっ。
◆◆◆
あ~~っ まいったまいった。
まいったけど、ゴリが天才でよかったわい!
もう今日は家帰るのめんどくせーわ。
ここで寝よ。
(あ~も~絶対明日は明日のワシが吹く!)
つづく
あと、耳の裏の臭いは何回も嗅ぐそうです。
(ガバッ)
……ワシ今 ギルバートに木槌で頭ぶたれる寸前の夢見ちょった!
……あぁ~怖かった。
◆◆◆
さてと、まずは朝食じゃ。
あ~ これ? カップヌードルのカレーをお湯で薄めたやつ。
麺? 捨てた。
あ、てかこんな悠長に朝ごはん食ってる場合じゃなかった。
やることあったんじゃっ!
◆◆◆
え~と
「テラさんというスタイリストがとてもおしゃれで優しかったです! また来ます」 っと。
ふむ。
「テラさんのスタイリングが我が家でも職場でも大好評でした! 次もテラさんを指名します!」 っと。
よし。
「このサロンにはテラさんという類稀なファッションセンスを持ったスタイリストがいます!」 っと。
え……? 何してるかって?
……内緒。
あ~ そっか… アンチも入れとかにゃ怪しまれるかも知れないのぉ。
どれ。
「名前は忘れましたが、髪がもじゃもじゃの抜群におしゃれな老人がいるんで、気をつけて下さい」 っと。
「クーポンは女性しか使えないのでクソですが、テラさんのファッションセンスだけは見逃せませんでした」 っと。
評価、か。 星5つだらけだとこれまた怪しまれるでの。 星3つもいくつか混ぜとかにゃいかんな。
計算ドリルの宿題で、答え見て解答したくせに、1つ2つ間違ったとこを残しておくっていうアレと同じじゃな。
よしっ。 こんなもんでいいじゃろ。
おまたせっ! ワシじゃ!
◆◆◆
あぁ、今日? うん、オフ。 オフなんじゃけど、仕事場に行くの。 あの娘おるでな。
え? バッグ? あーこれね。 あの娘とベッドで使う予定のものを入れてきたの。
具体的に? わははっ! バカだねぇ~w
◆◆◆
この町の俗っぽい景観、大嫌いじゃけど、不思議だね、恋の魔法にかかるとほら、まるで違って見える!
ァプップ~♪
◆◆◆
らっしゃせー! オフだけど仕事場に来たワシでぇ~す! ハイらっしゃせーらっしゃっせー!
あんっ!娘ぇ~! おるじゃんおるじゃん!
あ、でも仕事中か……。 邪魔しちゃいかんでの。 ここはグッと我慢じゃ。
ハゥッ! 気付いてくれたっ!
あらぁ~…? まだ終わってなかったのかぁ…。
しょーがないなぁ~もぉ~……。
てかっ! なんでお前はさっきからワシのことジロジロ見とるんじゃっ!?バカッ!
まぁ待てっ! ときに落ち着け坊主!
ふーっ! ふーっ!
ほれ、顔に凄い風圧くるじゃろ?
ふーっ! ふーっ!
あと、なにその頭? スチールウール?
え、てか何目指してんのそれ? ウィル・スミス?
うーけーるw 掘りたての里芋かと思ってたわぁ~。
いいか? 人生の先輩として、これだけは言っといてやる! よく聞けぇ
ワシあの娘のこと好きなのぉ~。 超好きなのぉ~。 んっふ~。
わかったか? 根菜っ。
…え、あ、ちょ あら、この根菜の、あいや僕ちゃんのお母様でいらっしゃる!? あスッ あスッ あスッ
◆◆◆
あ~んっ! もぉ~! 超待ってたんだぞっ!
あ、そーそー このサロンの口コミサイト見た? いいこといっぱい書いてあったよぉ~!
あとで読んでみぃ~。 特にワシが褒められまくりじゃから!
で、お前さん名前なんちゅーんじゃっけ?
え? み、見たよ! 名簿でしょ!? 見た見た。 見たけど、見てなかった場合に備えて教えてよ。
……ラリル・リー?
あ~はいはい! ラリルさん! いやラリルちゃん! ね! あ、やっぱラッちゃん! しかもワシの!
◆◆◆
いやマージーでぇ~! 紙持ってなかったら葉っぱで拭くとか普通じゃね?
え、そーそー 厚手の探すの。 けっこう見つからないもんなんだよねぇ~。
わかるっしょ? しゃがんだ状態で歩く難しさわかるっしょ?
ここ来る前それでちょっと足つっちゃったもの、ワシ。
そーなのそーなの! 子供好きなのワシっ! さっきまでそこにいる坊主と遊んでたし、ウン。
なっ!?
めんこい坊主じゃ。 ん~ めんこいっ!
里芋みたいだからタワシでこすってやりてぇ嘘っ めんこいよっ!
え? お得意さんの御子息だから丁重にってぇ?
わーかっちょるってぇ~!
なんならワシがサービスでかっこよくスタイリングしてやってもいいくらいじゃ!
っておい根菜っ! 調子のんなよっ! 今のはあれじゃ!完全にあれじゃ!
ラッちゃんがあー言うから仕方なくじゃ! わかったか!?
……なんじゃその顔はーっ!?
このやろーッ!
ギュッ
今までのぜ~んぶ嘘じゃよっ! チュッ
◆◆◆
おーっ! ラッちゃん、頑張ってんねー! 手伝おうか?
(え? ヤダッ! すっごくタイプ……)
(うそっ! どうしよ! こんな気持ち初めてっ……!)
(やだもうっ! うちの"愚息"ったら急に元気っ……!)
嘘だバーカッ!
◆◆◆
ねぇ ラッちゃん 休憩中悪いんじゃけど、ワシらにとって大事な話があるんじゃが……。
ワシら出会ってもうどのくらい経つ?
そろそろお互いをもっと知るべき時が来たんじゃなかろうか?
うん、照れることなんてないんじゃよ? ワシら、立派なオトナなんじゃから、ウン。
どうだろ? 今夜は君を帰さない系のディナーでも……
って あら……?
◆◆◆
もういいっ! ワシここでピクニックするからねっ!
いーのねっ!? 知らないよ? 美しい野原の情景が目に浮かんでもっ!
……な、なんじゃゴリっ。 お前さんの分なんてあるわけないじゃろっ!
え?え? うそっ!? 予想外の展開っ!
……てか……ハンバーガー1個しか持ってきてないから、元々ピクニックとかじゃねぇーんだわ……。
あ! スイカならあるよ、ほらっ。 味噌ぬってあるけど、よかったら、ウン、どうぞ?
謝るわっ! 一回立ってから謝るわっ! ゴメン! 立つことによる誠意の表れ方ったら異常!
……でさ!
その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、
これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?
ワシ誓うけど、ラッちゃんは?
や、お得意さんはわかったから、ウン。 それより誓うか誓わないかってのをさ……。
……なぁ~!ゴリぃ~ この女ワシの誓いを無視するんじゃけどぉ~……!
◆◆◆
(……え?なにこいつ突然)
うちの娘の? かっこうを? メチャクチャにしたのは誰かって……?
(……超ワシじゃん)
ァ知~らねっ と!
◆◆◆
ま、そろそろラッちゃんも仕事終わる頃だしな、ここで出待ちしとくかな。
(あっ!ヤベッ! あいつだ! 寝たふり寝たふり……)
(スヤスヤ スヤスヤ)
(スヤスヤ スヤスヤ)
(スヤスヤ スヤスヤ)
ふぁ~~~~~あっ!
……寝たふりのつもりが、マジ寝になってしもーた。 いかんいかん。
ラッちゃんまだかなぁ~……?
てか今何時じゃ?
(あ……もうとっくに閉店しちゃってるじゃん……)
ゴリはまだいたのか…。
なぁ、まさかとは思うが、ラッちゃん帰ってねぇよな?
え? あのブロンドのスタイリストじゃよっ!
…うん。 え? 帰った!? うわぁ~……。
ぅわぁ~! なにこれなにこれっ!? なにこの世知辛さ!
なん辛? ねぇ? 世知のなん辛? 5辛?
5辛で済むかボケッ! ゴリラっ!
…ふーっ …ふーっ これが落ち着いていられるかっての……。
ん? ……明日?
あ、そーか、明日なっ! そーじゃそーじゃ! また明日があるんじゃったっ!
てかそーね、ワシここに勤めてるスタイリストじゃった。
ゴリっ!
…………好きっ。
◆◆◆
あ~~っ まいったまいった。
まいったけど、ゴリが天才でよかったわい!
もう今日は家帰るのめんどくせーわ。
ここで寝よ。
(あ~も~絶対明日は明日のワシが吹く!)
つづく
こんばんわっ(*●⁰♊⁰●)ノ
根菜って良い呼び名ですねw
『缶詰のスープ』が、もう ソレにしか見えなくなりましたww(;▽;) めちゃめちゃまずそう(゜д゜lll)
つうか
サロンでピクニックしてる人初めて見ましたよwwwww
仕事場でも自由なテラじいさん・・・ 最高ですb(☆∀☆)
わぁ~ こんなところにもコメント嬉しいなぁ。
実はコメント欄を設置したのは先月の下旬でして、
読んで下されど、コメントはつかないだろうなと
はなから思っておりましたので、前回に引き続き
感激しております。
テラじいさんは当ブログで唯一、初期からあまり
軸のブレないスタイルでやっておりますので、
私にとってはとってもとっても大事大事ちゃん
なのです。宝物のようであります。
破天荒はテラじいさんにとって褒め言葉かどうか
わかりませんが、いじくってる私にとっては有り
難いお言葉でございます。
「誰も考えつかなかったことをやりたい」
ってのを念頭にやっておりますので、今後とも
是非うちのテラじいさんを可愛がってやって
下さいまし。
変態で自由で奔放で、落書きみたいな人生、
それがテラじいさんでなのであります。
熱く語ってしまいましたが、毎度ありがとう
ございました☆