田中和子のたて・よこ・ななめ

文京区議会議員田中和子の区政や日々の出来事に対する思いや考えをお知らせします。

女性知事誕生だが、私は素直に喜べない!

2016-08-01 10:33:19 | 日記
「女性知事誕生!」でも私は素直に喜べない。
 日本会議のメンバーであり、新しい歴史教科書をつくる会が支持を表明した候補者だった。
核武装論者であり、もちろん改憲大賛成、原発推進派の人物である。彼女の公約は人を引き付けるが、読めば規制緩和につながり、格差拡大を懸念するものである。
「崖から飛び降りた」ことをアピールしているが、自民党という命綱がついている。自民党も彼女が立候補した時点で除名することをしていない。
都民が決める都政が本当にできるのか、情報公開を本当に進めることができるのか、自民党都連ときちんと対峙できるのかなどなど、今後もしっかり注視しなくてはならない。

 鳥越候補は告示直前に野党統一候補として立候補を表明した。しかし、政策が都民の心に届かなったかもしれない。国政は都政に大きく関係し大切だが都民にはどう映っただろうか。都民生活に直結する有効な政策を早く打ち出すべきであったと感じる。週刊誌の女性問題の記事にについても、事実無根であれば、きちんと説明を自身がすべきであったろう。文春の女性に対するイメージ(憧れの人についていき、豹変ぶりに驚き、云々など、好奇と同情を狙う書きぶり)に、女性たちは怒るべきだ。

 30日、渋谷に用事がって出かけた。共産党の街宣車が鳥越候補の応援を熱心に呼びかけていた。それを聞いていた若者のグループが「鳥越さんは共産党か、小池だな」といっているのを聞き、「野党統一候補よ」と伝えたが、今選挙は、「政党の応援を受けない候補」というレッテルが一歩前進を押したのであろう。
今後の野党共闘については、作戦の練り直しが必要かもしれない。




あなたの一票が

2016-07-04 21:42:37 | 日記
 あなたの1票が国を変える」ではなく「あなたの1票がなければ国が変えられる」
これは落語家の古今亭菊千代さんが街頭演説で力説された言葉です。
本当にその通り!私も同感です。
 安倍首相は経済政策の成果を上げ、「後退(交代)できない!前へ!」としていますが、みなさんはこのまま安心して任せられますか?
 社会保障はどうでしょうか?介護保険サービスは要支援1,2に続き要介護1,2まで切り捨てようとしています。介護の社会化を謳ったものの、在宅介護の流れをつくっています。介護離職を本当に減らせるでしょうか。医療も年金も安心して人生の晩年を過ごせるものではありません。
 若年層の貧困も非正規労働者の増加で進んでいます。
子どもたちの貧困はあってはならないことです。安倍政権の下で教育は右傾化し、道徳を「特別な教科道徳」として教科化し、評価をする教育を行おうとしています。
 「女性の活躍」や「輝く女性」は安倍さんが嫌いな男女平等が土台にあってこそ実現できるものです。
 強行採決された安保関連法や自民党が掲げた憲法改正草案は日本をどのような国に変えようとしているのか、賢明な皆さんは十分気がついていらっしゃることでしょう。
 子どもたちにこのような日本を渡していいでしょうか。私たちの責任ある1票はとても重い1票です。
「気をつけよう巧みなと安倍政権」!
以下は友人から送られたものです。まだ見られるとよいのですが。

  https://www.youtube.com/watch?v=h9x2n5CKhn8

桜を愛でることができる感謝

2016-03-21 19:31:45 | 日記
桜の開花宣言がありました。毎年桜を見ると1年間無事に過ごすことができ、再び桜を愛でることができることに感謝し、すべての人がのどかな気持ちで桜が見られることを祈ります。
18日はシビック大ホールで「オールジャパン平和と共生―安倍政権を許さない!参院選総決起大会」が開かれました。民主、共産、社民、生活の各党代表の決意表明の後、原発・憲法・TPP・基地・格差問題をキーワードに、ゲストスピーカーの短時間のスピーチがありました。中でも緊急事態条項が特別に取り上げられ、IWJ代表の岩上安身さんの興味あるスピーチがありました。このスピーチとほぼ同様の内容が、同じ日の報道ステーションでも取り上げられていました。1919年に制定され、世界一民主的な憲法とされたドイツのワイマール憲法の教訓として、なぜヒットラーという独裁者が合法的に生まれたかを報道していました。ワイマール憲法の48条には憲法さえ停止できる国家緊急権が定められ、大統領がなんでもできる権力を持つ。48条は当時の国民が議会制民主主義をまだ信じていなかったから設けられたと言われているようです。民主主義はこの条文で終焉を迎え、独裁者が合法的に誕生しました。自民党の日本国憲法改正草案には緊急事態条項が盛り込まれ、99条には「内閣は法律と同様の効力を有する政令を制定することができる」とされています。岩上さんも古館キャスターもこの危険性を指摘していました。参議院選挙に主権者としてどう臨むか、国の未来を創るのは私たちの一票です。

18日の朝刊には、区立お茶の水女子大学こども園の開園が報じられていました。この子ども園は、区が大学から無償で借りた土地に施設を整備し、運営は大学に委託します。
特に東京新聞には、区長と学長、園長就任予定教授の笑顔の写真が掲載され、区長の「子ども園で得た知見を区内に広げ笑い声が響く街にしたい」とのコメントが掲載されていました。文京区には現在多くの保育園入園待機児童が出ています。区長のメッセージには待機児童とその保護者に想いを寄せるメッセージはありませんでした。待機児童の保護者はどんな気持ちでご覧になったのだろうと心が痛みました。
 区立保育園の一次募集では、募集人員458人に対し応募人員は1,038名、私立保育園35園を含めた保育園合計の募集人員は1,076人に対し応募人員は1,697人です。今後、認証補保育所等に入所する児童数が判明後、正式に待機児童集が発表されますが、多くの待機児童が出ることは確実です。すでに二次募集の結果が判明し、区外認証保育所や認可外保育所へ走った保護者もいらっしゃいます。入園をめぐり、いかに加算指数の得点をアップするか、そんな苦労も保護者はしています。区も増設に努力をしていますが、新年度開設を待たずに、余裕教室をもつ中学校や地域活動センター等区有施設、シビックセンター内で何とかスペースを生み出し、グループ保育室等の設置を全庁的な課題として救急車的に取り組むべきです。待機児解消に全力で頑張ってまいります。

女性に対する暴力撤廃の国際デー

2015-11-25 22:15:59 | 日記
 11月15日は女性に対する暴力撤廃の国際デーです。

文京区でもUN Women日本事務所と連携して【あなたのまわりをオレンジ色に染める】をテーマに①シビックセター25階三角屋根や礫川側給湯室のオレンジ照明、②区報掲載によるキャンペーンの周知、③UN Women日本事務所と文京区のコラボキャンペーンバッグの配布、④区職員がオレンジ色のものを身につける
などの事業を行いました。

 区議会女性議連のメンバーも、セーターやジャケットなどオレンジ色を身に着けて③の事業に協力し、午前11時から午後1まで、シビックセンター1階や地下で、女性に対する暴力撤廃を訴えました。
ほとんどの職員やガードマンさんもオレンジ色のシールを洋服につけての勤務です。

女性への暴力撤廃の国際的な取り組みは、1993年の国連世界人権会議で「女性に対する差別・暴力は人権侵害である」と宣言されて以来、急速に進み、1995年北京での国連世界女性会議で採択された行動綱領にも盛り込まれました。

私は北京世界女性会議のNGO会議に参加し、女性たちの広い分野における活動に圧倒されました。
日本では売春防止法やDV防止法、ストーカー防止法などの法律はできましたが、被害者保護や支援が主で、暴力を生み出す根本的なものは何なのかを深く掘り下げなくては解決につながりません。
北京世界女性会議から20年が経ちましたが、女性たちだけでなく、子どもや障害者、高齢者などへの暴力は依然と根強く存在しています。
今日の活動がこの日の意義を共有し、暴力を撤廃するための第一歩になれば幸いです。

基地と原発を考えるフィールドワーク

2015-08-10 17:47:35 | 日記
 7月25,26日、全国フェミニスト議員連盟サマーセミナーin岩国に参加しました。
セミナーのプログラムは充実したもので、福島みずほさん(フェミ議連のメンバー)からは
安全保障関連法案や派遣法改悪等の労働問題をはじめ満載の政治課題について、飯田哲也さんからはエネルギーベースロードの誤りとエネルギー地産地消ではなく、地産地所有について、春日キスヨさんからは介護保険の問題点について伺いました。
 私の一番のお気に入りは、このセミナーには現地のフィールドワークがあることです。
今回は原発反対運動で女性たちが頑張っている祝島への視察が組まれていましたが、台風の影響で島に渡れませんでした。でも、原発建設予定地の上関で、33年間にわたり建設反対運動をしているみなさんのお話を伺うことができました。町の9割が建設賛成の中で、村八分にあいながら信念を貫いた来られたみなさん、表立っての意思表示はしにくいものの、仲間が増えていることを感じとっていらっしゃいました。
 原発関連交付金で建設された2億円の学校温水プール、8億円の温泉施設、道の駅や集会施設などが点在していました。中国電力は建設予定地の公有水面の埋め立て免許の延長を県に申請していますが、県は判断を先送りしているとのこと。これはエネルギー政策上の位置づけについて実質上の意義を求める県に対し、中国電力から十分な回答が得られないためです。
上関や祝島の周辺は海も山も自然の宝庫で、この自然を守ろうと立ち上がった人たちも多くいらっしゃいます。飯田さんのお話と合わせ、国のエネルギー政策の怪しさを感じました。
 もう一つ、岩国基地のお話を。
私たちが降り立った岩国錦帯橋空港は米軍基地に借りている基地内の空港です。
万一事故があっても管理は米海兵隊のもとにおかれます。
基地を一望できる高台からは沖合に基地が拡張され、なんと水深が13m、200mを超す岸壁も建設されていることが確認できました。3万トン級の艦船の接岸も可能になったとのこと。
在日米軍再編の影響で、厚木基地から米軍空母艦船部隊や普天間から飛行隊司令部が移転してきます。これで嘉手納基地を抜き、岩国基地は極東一の米軍基地になります。
 次に愛宕山に向かいました。ここは県の住宅供給公社が愛宕山を削りニュータウン事業を開始したところです。地権者たちは県や岩国市の発展のために里山を売りました。しかし、2007年、県と岩国市は「大幅な赤字が見込まれる」とし、計画を断念し、国に土地の買い取りを打診、国は計画地の3/4を買い取り、厚木基地から移転する米軍と家族のための住宅建設にあてます。日米共用の運動施設も建設するとして、敷地造成工事が進んでいます。
愛宕山を削り海を埋め立て基地を拡張する。削った跡地は米軍住宅!
これはあまりにもできすぎた話としか思えません。
安倍政権が進めるエネルギー政策や安全保障関連法案の危うさをひしひしと感じるフィールドワークでした。
照りつける日差しの中、日焼けして東京に戻りました。