牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

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12月9日(月) 「インフェルノ 上」 ダン・ブラウン著  角川書店

2013-12-09 09:52:13 | 日記

 本書はダン・ブラウンの新作、ラングドンシリーズの最新作である。「天使と悪魔」、「ダ・ヴィンチ・コード」、「ロスト・シンボル」に続く4作目である。主人公のラングドンがハーバード大学の宗教象徴学教授なので、どの話も宗教と関連したものになっている。

 「天使と悪魔」では秘密結社「イルミナティ」について、「ダ・ヴィンチ・コード」ではキリスト教について、「ロスト・シンボル」では秘密結社「フリーメーソン」についてだった。今回はダンテの「地獄篇」についてだ。世界文学の最高傑作の一つとして評価されている書物である。「インフェルノ」はイタリア語で「地獄」という意味だそうだ。ダンテの「地獄篇」は学生時代に読んだことがある。とてもカトリック的だなという印象を持ったことを記憶している。

 ラングドンシリーズは内容的にはあまり優れていないと私は思う。私は宗教の世界にたずさわる者としてこのシリーズを読んでいる面がある。ただ彼の視点(切り口)とストーリー展開は面白い。今回の舞台はイタリアのフィレンチェ。フィレンチェは新婚旅行で行った場所なので非常に印象に残っている。

 この本のテーマは人口増加に対する危機感だ。このまま人々の寿命が延び続けて、地球の人口増加が進めば、天然自然が枯渇し地球が地獄(インフェルノ)となるという。19世紀イギリスの著名な数学者で人口統計学者のマルサスは著書『人口論』で、いずれ人口爆発によって世界は崩壊すると予測したことで知られている。

 その危機から世界を守るために意図的に生物学的有害物質(バイオハザード)を使って人口を減らすことが許されるのか。それを推し進めようとする側とそれを食い止めようとする側の攻防が始まり、下に続いていく。
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