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【映画感想・ワ行】 私の頭の中の消しゴム ★★★

2005-11-01 | 【映画感想・ワ行】
ストーリー:
建設会社の社長令嬢のスジンは、天真爛漫なお嬢様。
建築家志望のチョルスとコンビニで運命的な出会いをし、
二人はすぐに恋におちてしまった。
温かい家族に囲まれて育ったスジンと違い、
チョルスは孤独に生きてきた男だったが、
スジンの献身的な愛に結婚することを決意。
二人は晴れて新婚生活を迎える。
建築士の試験にも受かり、幸せいっぱいの二人だった。
しかし、スジンはある時から、物忘れがひどくなり、
自分の家への道順すら忘れてしまうようになった。
病院で、スジンは若年性アルツハイマー症だと診断される。
(goo映画より引用)

出演:
チョン・ウソン、ソン・イェジン、ペク・チョンハク

監督:
イ・ジェハン

このタイトル、付けた人のセンスの良さに脱帽。
ここまで内容を巧く表現できたものだと感心させられる。

閑話休題。
当たり前の日常が壊れていく怖さ。
愛する人、尊敬する人、親しい人と言った存在が、
突然消え去ってしまったら、動揺するどころか、冷静でいられなくなる。
「若年性アルツハイマー」のせいで、
当たり前の日常が消えゆくことを描いているのだが、
そんな当たり前の日常から奈落に突き落とされる過程は、残酷そのものだ。

スジンは、不倫の恋に破れた時、チョルスと偶然知り合う。
彼女は一目で恋に落ちてしまうのだが、
チョルスはその感情を受け入れようとしない。
と言うのも、チョルスは孤独で生きてきた。親からの愛情も与えられずに。
信じる存在は自分だけだった。
人を信じること、まして愛することなど考えられない。
だから、スジンが好きになる姿に戸惑いを感じてしまう。
信用できるのか否か。
彼女の献身的な姿、仕事に打ち込む時の努力の姿勢を見ることで、
その戸惑いは消えていく。
そして、2人は結ばれ、チョルスは建築設計技師に、
スジンも服飾デザイナーとして活躍。
プライベートも仕事も順風満帆。兎に角、幸せそうな2人が描かれる。
如何に日常が幸福に包まれ、
チョンスとスジンの生活が当たり前の光景として描かれる。
愛しい日常生活が、崩れ去ろうとする怖さを目の当たりにするには、
十分すぎるほど強調された描かれ方であるように感じる。

スジンの健忘体質が、アルツハイマーであったと知る時、
一気に悲劇モードへなだれ込む。
日々の暮らしの中で、少しずつ当たり前の光景・記憶が消え去っていく。
家に帰れない、ついさっきまでしていたことを忘れる、人の名前も忘れ、
そして、愛するチョルスの名前と存在すらも忘れ去られようとするのだ。
スジンの嘆きをチョルスは助けることもできない。
愛では、何も変えることはできない。
その悲しみを引き立てるのが、前半の描写があるから、
悲しみ・残酷さが引き立つのだろう。
但し、これでもかこれでもかと大波が押し寄せるかの如く、
泣かせようとい演出振りに対して、ひいてしまいそうになるのが惜しい。
残酷さは十分伝わってきている訳で、
そういう泣かせ誘導のテイストは不要ではなかったか。
まぁ、純粋なラブストーリーを描きたいというのがテイストであるから、
こういう「泣かせ所」は必要であったように思われるのだが…。

それから、「アルツハイマー」の宣告後の病の進行が早過ぎる。
時間経過が全く分からなかったのも見せ方の問題点である。

スジンとチョルスの行き着く先。残酷であるが、2人の選択は納得ができる。
チョルスは現実世界を、
スジンは天国にいるかのような世界と別々の次元にいようと、
ラストで高速道路を駆け抜ける2人を載せたジープを見て、
安心できてしまった。
当たり前の光景は消えても、
チョルスの頭にはいつもその光景が現れていることだろう。

※余談
ソン・イェジン、本当に綺麗。 『四月の雪』の時より可愛く見えたなぁ。
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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (あん)
2005-11-01 22:27:17
泣きっぱなしでした。Tb付けさせて頂きました。遊びに来てね。
まいどです (xina-shin)
2005-11-01 22:59:00
タイトルの由来は原作のドラマの台詞のようですね。(といっても私は未見ですが)

ソン・イェジンの魅力が十分に発揮できた作品だと思います。

たくさんTBありがとうございます (ミチ)
2005-11-01 23:05:29
こんにちは♪

ホントに素敵な題名ですよね。

ソン・イェジンもとても魅力的でした!

女性たちはみんなチョン・ウソンのワイルドで優しい感じに惚れ惚れしてるようですよ~。

お姫様抱っこも何度も出てきたし(笑)

病気の進行は本当に早かったですね。

時間を早回ししていたわけでもないのかなぁ?
コメントありがとうございます。 (kazuki-kt)
2005-11-02 22:32:47
あんさん、コメントありがとうございました。



私は泣くまではいきませんでしたが、

切なさが募る映画でしたよ。残酷な話でしたね。
コメントありがとうございます。 (kazuki-kt)
2005-11-02 22:38:21
xina-shinさん、コメントありがとうございます。



タイトルは、

原作ドラマ「ピュア・ソウル」のセリフにあったんですか?

私はこのドラマをリアルタイムで観てました。

内容はあんまり憶えていないんですけどね。



ソン・イェジンは、『四月の雪』より、

この作品の方が魅力的に見えました。
コメントありがとうございます。 (kazuki-kt)
2005-11-02 22:41:40
ミチさん、コメントありがとうございます。



タイトルは、今年の邦題No,1だと思います。

チョン・ウソンの姿を見たら、そりゃ惚れますよ。

ワイルドだけど、1人の女性を守る姿を見れば。

お姫様抱っこを見たら、尚更。納得できます。



残念なのは、病に倒れてから、

描き方が駆け足になったことですね。

前半の丁寧な描き方がをラストまで引っ張って欲しかったなと。
http://blog.drecom.jp/tamasyoku-beya/tb_ping/726 (any)
2005-11-03 02:02:52
kazuki-ktさん、こんばんは。

確かに泣かせようとするあざとさは感じたものの、そんなに気にならなかったです。

ベタ過ぎるほどのストレートなストーリーのせいもあったかもしれませんが…。

悲しい話なんですが、それでも心あたたまるラストはとても良かったと思ってます。

にしても、このタイトルうまいですよね~。

コメントありがとうございます。 (kazuki-kt)
2005-11-03 22:38:28
anyさん、コメントありがとうございます。



泣かせようという釣瓶打ちでありましたが、

ストレートな恋愛映画と考えれば、

こういう描き方になってしまうように思いました。

それにしても、残酷な話ですよね。



タイトルのつけ方、本当にうまい!!

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