ストーリー:
三峡ダムの建設のため、水没していく運命にある町、奉節。
そこへ船に乗って一人の男がやってくる。彼の名はハン・サンミン。
16年前に別れた妻子を探しに、山西省からやってきた炭鉱夫だ。
様変わりしてしまったこの町で、サンミンは働き口を見つけ、
妻探しを続ける。一方、2年間音信不通の夫を探しに、
やはり山西省からやってきた女がいた。
(goo映画より引用)
出演:
チャオ・タオ、ハン・サンミン
監督:
ジャ・ジャンクー
冒頭の船内での風景から引き込まれた。
ノースリーブのシャツ、上半身裸の男たち、
象棋、トランプに興じ、大声で騒いでいる姿は、
自分が中国に行った時の風景そのままであったからだ。
兎に角、懐かしさを感じているところに、
雄大な三峡の絶景が広がってくる展開から、
三峡と人々の関係を物語るぞという映画の趣旨が見えてくる。
にしても、ドラマティックな展開はこの作品には存在しない。
市井の人々にそういうことが起こるはずもない。
普段の日常の行間を覗いていくという作品であるため、
玄人向けしそうなテイストであろう。
(自分自身も途中睡魔に襲われてしまったのも事実…。)
ドラマティックな様相を見せるのは、
むしろ三峡ダムにより水没する奉節の街そのものである。
156mも水位が上昇し、街そのものは消え去ってしまう。
また、長江河畔の街や三国志で有名な史跡も全て水の中。
更には、150万人の人々が家を失ってしまうという現実。
ドキュメンタリーでも見てみたいほどのドラマ性がある。
そんな現実を前程として、市井の人々の生きる姿を描く監督。
長江に沈みゆく現実があっても、人々は生きていかねばならない。
愛する人を探す2人の男女の姿は、どこにでも見られる風景だ。
男女の別れ、再会というシーンが正にそれ。
世界は変わろうとも、人の営みは何も変わらず続いていく。
それを如実に表現された1本であった。
(名古屋シネマテークにて鑑賞)
三峡ダムの建設のため、水没していく運命にある町、奉節。
そこへ船に乗って一人の男がやってくる。彼の名はハン・サンミン。
16年前に別れた妻子を探しに、山西省からやってきた炭鉱夫だ。
様変わりしてしまったこの町で、サンミンは働き口を見つけ、
妻探しを続ける。一方、2年間音信不通の夫を探しに、
やはり山西省からやってきた女がいた。
(goo映画より引用)
出演:
チャオ・タオ、ハン・サンミン
監督:
ジャ・ジャンクー
冒頭の船内での風景から引き込まれた。
ノースリーブのシャツ、上半身裸の男たち、
象棋、トランプに興じ、大声で騒いでいる姿は、
自分が中国に行った時の風景そのままであったからだ。
兎に角、懐かしさを感じているところに、
雄大な三峡の絶景が広がってくる展開から、
三峡と人々の関係を物語るぞという映画の趣旨が見えてくる。
にしても、ドラマティックな展開はこの作品には存在しない。
市井の人々にそういうことが起こるはずもない。
普段の日常の行間を覗いていくという作品であるため、
玄人向けしそうなテイストであろう。
(自分自身も途中睡魔に襲われてしまったのも事実…。)
ドラマティックな様相を見せるのは、
むしろ三峡ダムにより水没する奉節の街そのものである。
156mも水位が上昇し、街そのものは消え去ってしまう。
また、長江河畔の街や三国志で有名な史跡も全て水の中。
更には、150万人の人々が家を失ってしまうという現実。
ドキュメンタリーでも見てみたいほどのドラマ性がある。
そんな現実を前程として、市井の人々の生きる姿を描く監督。
長江に沈みゆく現実があっても、人々は生きていかねばならない。
愛する人を探す2人の男女の姿は、どこにでも見られる風景だ。
男女の別れ、再会というシーンが正にそれ。
世界は変わろうとも、人の営みは何も変わらず続いていく。
それを如実に表現された1本であった。
(名古屋シネマテークにて鑑賞)