山はしろがね

ロシア文学/スキー@稚内(~2017.3)

現代文芸研究のフロンティア(VII)

2005-10-11 03:39:55 | トラウマの果ての声(新世紀のロシア文学)

 北海道大学スラブ研究センターから『現代文芸研究のフロンティア(VII)』が刊行された。僕の文章も2つ載せてもらった。
 「掘り起こしから回顧へ――最近のウリツカヤの創作をめぐって――」184-190頁。
 「現代ロシア文学と麻薬」191-196頁。
 なお,以下のURLで読むこともできる。
http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/coe21/publish/no9/contents.html

 パソコンでこの2つの文章を打ち込んだのは,右肩を脱臼・骨折した直後のことだった。締切までに間に合うかという不安を感じつつ,左手だけで必死に(しかし,ノロノロと)キーボードを叩いて書いたものである。そういう事情があるので,正直言って説明の足りない部分が多い。とはいえ,ロシアでもっとも読まれている作家ウリツカヤの最近の作品について日本語で紹介した文章として,あるいは「麻薬」という主題から現代ロシア文学の特質を読み取ろうとした試みとして,それなりに意味はあるものではないかと思っている。

 骨折から10日ほどの間にこれらを含む3本の文章を書き,原稿を送った翌日,手術のために入院した。編集担当の先生からは「木口小平のようだ」と讃えられた。しかし,「死んでも本をはなしませんでした」というのであればロマンティックに感じられるが,「死んでもパソコンに向かっていました」というのはちょっと嫌だなと思う。

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