サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

ろう者サッカー(デフサッカー)のワールドカップ始まる

2016年06月22日 | ろう者サッカー

 フランスではユーロで盛り上がっているが、隣国イタリアでは、ろう者サッカー(デフサッカー)のワールドカップが開幕。男子日本代表も予選を勝ち上がり大会に参加、グループリーグ初戦でアメリカと対戦した。
 イタリア現地に行くことは出来なかったがインターネット中継観戦した。

 日本の先発は、GK千葉。DFは右から桐生、竹内、細見、仲井。ボランチに松本、右MFは河野、左に古島、トップ下に吉野。2トップは塩田に岡田侑也。
 序盤は日本がボールを持つものの、持たされている感もあった。そして前半12分アメリカが左サイドでFKのチャンスを得ると直接グラウンダーでゴールを狙う。GK千葉が弾いたもののこぼれ球に詰めていた選手に決められ日本は先取点を許してしまう。こぼれ球に複数の選手が詰めていたし、ファールを誘ってフリーキックを得るということも含めて、アメリカとしては練習通りの形だったのかもしれない。なでしこジャパンがワールドカップの決勝でセットプレーからグラウンダーのボールで先制点を決められた場面を少々思い出してしまった。ひょっとしたら対日本ということでアメリカチームも女子代表を参考にしたのかもしれない。

 ボランチの松本はコンディションも良さそうでアグレッシブにチェックにいく。本当に頼りになる存在になったものだ。しかしバイタルエリアが空いてしまうことが少々気になっていたが、ベンチの指示だろうか吉野が下りてきてダブルボランチ風になる。吉野も気の利いたポジショニングを見せる。

 攻撃陣もペースをつかみ、再三コーナキックのチャンスを得る。38分、コーナーキックからの松本のヘディングシュートは惜しくも枠の外。40分には自陣右サイドのフリーキックをGKの千葉がゴール前に放り込む。そしてつないだボールを岡田が左足でシュート!強烈なシュートは惜しくもクロスバーに阻まれた。

 0-1とリードされ前半を折り返した日本は、思い切って2名の選手を交代してきた。前半あまり目立つことのなかった塩田に代え渡邊。結果的にアメリカのサイド攻撃に押される形になった右SB桐生に代え江島が入る。江島はセンターバックに入り、センターバックの竹内はボランチに入りダブルボランチに。右SBには右MFの河野が下がり、右MFには吉野が入った。竹内にはボール奪取と縦への推進力、河野は逆に1列下がることでスピードを活かすことが期待されたのだろうか?
 しかし後半8分、竹内が負傷し交代を余儀なくされる。代わりに入ったのは綿貫。最初はボランチに入ったがその後はトップに入った。
 ともかく交代枠を使い切った日本はもう選手を代えることはできない。

 その後、岡田や吉野など、チャンスを作り出すもののゴールまでにはいたらない。36分には古島が2枚目のイエローをもらい退場。残りの時間を10人で戦うことに。
 その後綿貫の無回転フリーキックなどあったものの0-1の敗戦。初戦を白星で飾ることは出来なかった。

 この試合は球際の争いが激しかったのか、ラフプレーが多かったのか、審判の問題だったのか、パソコン画面ではよくわからなかったのだが多くのイエローカードが出た。古島は次戦出場停止、竹内の怪我の具合も心配だ。

 次戦は強豪ロシア。失うものは何もない状態になった日本。是非とも勝ち点3をもぎ取ってほしい。
キックオフは23日木曜日17時(日本時間)。インターネット中継もある。

 

追記 ロシア戦は残念ながらインターネット中継がありませんでした。


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