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Weserstadion 2012/13 ~辛くも、残留決定

2013-05-16 15:49:00 | フースバル
昨日書けなかった、Eintracht Frankfurt戦について少し書いておこうと思います。


キーワードはまさに「Klassenerhalt(クラッセン・エアハルト)」=1部残留!!!

14位のWerderは、15位・16位のFortuna・Augsburgと勝ち点3差、
自動降格圏内である17位のHoffenheimとも勝ち点5差で、残り2試合を残して
まだまだ順位の入れ替わる可能性がある、なんとも言えない状況でした。


「ALLEz GRÜN!」のアクションはこの日も続けられることになっており、選手を乗せたバスも
1週間前同様に、ウルトラス達がお出迎え。





はりせんがまた用意され、この日は1階席が白、2階席が緑に色分けされて、
選手入場を彩りました。

(ドイツ人は皆ただでさえ背が高いのに・・・こうなると、ほとんどピッチは見えません(-_-;
 写真だけは、手をぐーーーっと伸ばしてなんとか撮りました)





2012/13シーズン、最後のヴェーザー・シュターディオンでの円陣。
泣いても笑っても、最後のホーム戦!



ブンデスリーガ1部は、普段は金曜日から日曜日の3日間で5つの時間帯に分けられて
試合が行われるのですが、最後の2節だけは全試合が土曜日15時半と決められています。

他の試合も、気になるなる。。。

スクリーンに他試合の途中経過が映し出されるたびに、ゴクリ・・・
生唾をのんで目を遣る観客達。


ホッフェンハイム対HSV
Heung Min Son(韓国人選手のソン)が先制!

「ヤーーーーーーー!!!!!」

まるで自分達のチームが得点したかのような歓声!

「Scheiße, HSV!!」(HSVのくそったれ!みたいな感じ)
・・・って、台詞は決まり文句の悪口なのに、顔はニッコニコのブレーマー達。(笑)

そう、いつもならメノカタキにしているライバルHSVの結果なんて、今日はどうでもいいのです。
むしろ、HSVの相手は降格圏内のチームの為、今日だけはぜひとも勝ってもらいたいのです。

『HSVのゴールを、初めてWerderファンが喜ぶ日になるだろう』
と数日前から新聞に書かれていた通りの光景になりました。



そんなHSVの後押しもあり(?)Werderが先制!

点を決めたのは、今季限定でWerderにレンタル移籍してきていたケヴィン(Kevin de Bruyne)でした。
来季の移籍先が大注目を集めている選手で、ヴェーザー・シュターディオンで姿を観られるのは
間違いなくこの日が最後。

ケヴィンがもしWerderに来てなかったらと考えるだけで・・・おそろしい(-_-;)
今のWerderでは、1人だけ次元の違う選手でした。






後半になると、急に真っ黒い雲が空を覆い・・・イヤ~な予感が・・・

なんかそんな展開、マンガかドラマの世界みたい!まさかね!!と思っているそばから
同点に追いつかれる(T_T)

勢いを取り戻したアイントラハトファンの声援に一時スタジアムは支配され、
誰もが「まさか、またこの試合も・・・」と感じかけた時、希望を与えてくれたのは
Werderの得点、ではなく、フォルトゥナ・デュッセルドルフ、続けてアウクスブルクが
失点したとの途中経過でした。

「ヤーーーーーーーー!!!」
「このまま、同点のまま終われたら、1部残留だー!!」

いや、なんかそれは違うんでないの。。。


なんて違和感(?)を感じていたのは私とウサギくらいのもんで、1-1のまま終了し
(プラス、下3チームはすべて負け)た瞬間は、スタジアムアナウンサーのシュトーリが
『まるでWerderが優勝したような雰囲気です!』と表現するくらいの大歓声でした。






笑顔で抱き合う選手たち。

ただ1人、キャプテンのFritzだけは、コーチのRolffさんがそばに駆け寄るまで
ピッチに腰を下ろしたままなんとも言えない表情を浮かべていました。

また勝てなかった、という気持ちのほうが大きかったのかな。
それとも、長かった降格争いがやっと終わって、重圧から開放されたのを1人噛みしめて
いたのかな。






毎シーズン前半・後半の最後のホーム戦では、いつも選手からファンへの感謝が横断幕で
示されます。
『Allez Gänshaut, Danke an die geilsten Fans der Welt
 鳥肌もの! 世界最高のファンに感謝』





ぐるりと一周。





最後は、「Ostkurve(オストクァーヴェ)」と呼ばれるファンブロックのほうで
バンザイ!

なんとか、アウェイの最終節を残してここヴェーザー・シュターディオンで1部残留を
決めることができました。



スタジアムを出るとすぐのところで、





ブレーメンの公共放送局 Radio Bremen(ラディオ・ブレーメン)による特設ステージが作られ、
お祭り騒ぎに(笑)


えっと・・・ 確認だけど、勝っては、ないよね?(笑)

ってことは今日はどうでもいいそうです。
勝ち点1を得、他3チームの負けにも助けられ、残留が決まったという結果が全て。

それはそうなんだけど、そんな残留の決まり方で、来季が早くも思いやられると感じてしまうのは
私だけでしょうか(-_-;)






試合が終わったと同時に、後半あんなに降ってた雨もあがり、ヴェーザー・シュターディオンの
向こうには青空が広がっていました。

作り話みたいな展開だけど、先週本当にあった話。


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