シチリア島、メッシーナのファンゴ美術館でグループ展に参加したのは、2013年だからもう2年前になる。速いものだ。そのときの出品作品はま
だシチリアにある。その後、継続展のような形でミラノの美術館での展覧会の話が出、緩やかな進展をみせたが中止になり、次のミラノ万博のシ
チリア館展示という話も現実にはならなくて、パンフレットでの紹介に変わった。ハプニングは外国での展覧会につきものだが、本当に、ハプニ
ング慣れした、と言える。
9月にはミラノ近郊の城(美術館になる、とのことだが)での展覧会が決まりそうだ。メンバーは、このシチリア紹介のパンフに掲載がある、7名
の日本人作家である。7人とも現代美術(抽象)の作家で、花鳥風月的、水墨画的な古来からの日本美術におぶさった作品ではない。現代の日本に
生きる作家の作品を、イタリアの人々に見てもらうのは意義あることかもしれない。評価の定まった物故作家のものだけではなく。
歴史に残っている作家にしても、無名時代はあったし、その試行錯誤の時期を通り越して自分の表現を極めることができたのだろう。いづれにし
ても多くの人に見てもらうことが必要だ。イタリアの城での展覧会が進展していくことを期待している。
シチリア島紹介のパンフレット (ミラノ万博の会場で紹介されている )
MISAWA作品は左から三番目。