明日から二日間、再び福島訪問

　明日から、二日間、私にとっては再びの福島訪問に出る。他でもない、前知事佐藤栄佐久さんを金沢に招いたご縁から、市民の政策研究会「くるま座」の有志が、佐藤さんとの再会と、福島の現状、市民間の連帯のあり方を探ることを目的に被災地を訪れる。

　佐藤さんと言えば、１６日に最高裁が収賄で禁固三年執行猶予４年の実刑判決（上告棄却）を下したばかりだ。どう考えても利の通らない判決に、政治的えん罪の陰が濃い。佐藤さんは相変わらず、不当判決には承伏せず、再審請求も含めて断固闘うと意気軒昂だ。
　私たち一行１０人は、レンタカー等で明日２７日午後から、二本松市、飯舘村を現地視察し、郡山で佐藤さんや富岡町幹部と交流する。２８日は、原発周辺地域に足を伸ばし、４号機問題で警告を発する原発関連会社の社長との面談も予定されている。

　政治は、溶解の状況だ。このすきに乗じて魑魅魍魎が跋扈し始めている。今また、石原慎太郎なる差別主義者が、堂々と国政で改憲の一翼を担おうという。これ以上、日本国民が世界の笑い者にならないよう、私たちも足元の自治のありようと覚悟について、佐藤さんとの交流から豊かな力を持ち帰りたい。