森かずとしのワイワイ談話室

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野町小学校日本語教室参観

2007-10-30 18:40:21 | 森かずとしの子育て・教育相談室
 金沢市では、今週全市一斉学校公開週間となっています。私は午前中、野町小学校を訪問し、市内小学校で唯一設置されている日本語教室(中学校が泉中学校)の授業を参観しました。
 金沢市もご他聞にもれず、定住する外国人市民が増える傾向にありますし、中国からの帰国者の家族が金沢で生活し、その子どもたちが日本語習得をしなければならないとういう事情もあって、教育環境の整備が追いついていないという悩みを以前から聞いていたのです。ちょうど、そんな子どもたちや保護者などの支援に、市国際交流財団と連携する多文化共生研究会の有志が関わっているという情報もあり、現場を参観したわけです。
 久しぶりになつかしい学校の空気を吸い、子どもたちの動き回る姿、元気な声、時にはべそかきの声も見聞きし、自分のルーツに戻ったような気持ちになりました。
 日本語教室には、確か17人の外国人児童が市内各校から通級してきていました。午前のコマ、午後のコマ計34コマ県教委から配置されている正規の教員は一人!9月から通級児童が倍増し、ようやくもの一人の講師が配置されたと聞きました。本来学習効果を考えると、週に二コマ履修することが望ましいのですが、教員が手一杯で一コマしか授業ができない実態と校長から説明を受けました。国際化の時代に世界都市を標榜する金沢市。英語教育に2億円を予算措置する金沢市なら、市としての支援策があってもいいと感じられました。もちろん、教員の配置は県教委の責任ですから、日本語教室の充実のために汗をかいてもらわなければなりません。少数者の権利保障、定住外国人や帰国子女の日本語習得の権利保障は、足元の国際化の重要な課題だと思います。
 今日は、教室では、中国からやってきた2年生の男の子の学習を参観しました。発音、文字の使い方について丁寧に熱心に指導されていました。その子も喜んで学んでいました。私も、少々のお手伝いもさせて頂きました。隣室では、多文化共生研のメンバー前田さんたちが、保護者の日本語学習をサポートしていました。片言の日本語で中国での暮らし、日本へ来てからの経過などをお聞きしました。
 生活保護等に頼っているためお金が十分ではなく、光が丘から3人歩いて70分もかけて野町小まで通ってくるのだそうです。こんなことにも行政の光が当てられなければなりません。私のライフワークでもある足元の国際化の視点から、議会でも問題提起してみたいと考えています。
 丁重な見送りを受けて教室を後にしました。ありがとうございました。

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