昨日21日午後、9月議会が閉会した。私自身の質問に対する答弁については16日当日に速報したが、議会後半は、各会派から提出された意見書案の調整と、大徳地区に4年越しの誘致運動がある競輪の場外車券売場の是非を巡る問題に集約された。
場外車券売場に対しては、立地町会住民組織が容認に傾き、周辺の反対住民が改めての意思表示をしてせめぎ合いとなった。双方からの議会要請、議員個人への要請行動が会期後半の土日を含めて行われた。我が会派には、これまでのいきさつから、容認の意見が多い。報じられたとおりだ。私は、山本さんと共に、反体請願が全会一致で採択されて以降、一貫して誘致容認の陳情には反対してきた。その立場は、会派の中でも尊重された。本会議の採決では、無記名投票に持ち込まれた。市長の在任期間を制約する条例案が昨年提出されたとき以来で、異例の扱いだ。会派間、会派内での議員間の立場の違いが、こうした方法をとらせることになった。市民からは、議員の透明で責任ある賛否への態度表明が求められている折りに、理解が得られにくいやり方になったと思うが。
私自身は、合法的な公営ギャンブル金沢競馬をもつ本市が、新たにできる公営ギャンブルサテライトは否定するという論理には、公平性において理解しがたいとの意見には一理あると思う。ならば、設置場所の問題となる。そこが適正に管理され、子どもをはじめ周辺地域住民に実害が及ばないとなると、自治体が拒否する具体的な理由がなくなる。地域経済の活性化の呼び水との死活的立場も理解できないわけではない。しかし、そもそもギャンブルによって、利益を上げようとする営みに、倫理上の問題はないのか。ギャンブル依存によって、家庭崩壊や子の教育放棄の弊害も生まれてきた。その懸念をまたひとつ増やすことは望ましいことか。会派の一員としての協調も考えてみた。退席か・・。しかし、会派の大勢は、私の原点の考え方を尊重すると最終段階で行ってくれた。無記名投票ではあったが、最終的に私は反対した。結果、賛成18票、反対21票で否決された。我々二人が退席しても、賛成過半数にはならなかった。自民党議員にも、逡巡があったことと思う。ここまで、私の立場を率直に報告させて頂いた。
さて、意見書の方は、「志賀原発の運転再開に関する意見書」案を提出したことは、前に報告している。福島から金沢に避難され、活発に志賀原発再稼働阻止の運動に加わっておられる浅田さんご夫妻からの陳情を取り下げて、議会議案の意見書による意思反映に委ねて頂いたものだ。多数派工作のために、行間を読めという部分があることは事実だ。しかし、意見書全体を読めば、共産党の批判は当たらない。共産党を除く各会派の賛同で採択された。民主党系議員や自民党を含め、原発災害の深刻さへの認識があり、加えて世論の一定の影響を受けていることが採択のバックボーンになっているものと思っている。
議会から県への意見書は一里塚だ。各自治体からの幅はあってもこうした意見が県を包囲することに意味がある。また今後の闘いに連帯したい。
もう一本、「災害時などにおける母子に対する支援の充実を求める意見書」案が自民党から提出され、当初「妊娠中絶を防ぐ」との文言があり、私どもから削除をの要求し、母子保護のための避難等の支援を求める内容に修正の上、全会一致となったものだ。
9月議会は、市独自の食品放射能簡易測定器を食肉衛生検査所に設置、放射線量測定器3台配備を含む補正予算を成立させて閉会したが、食品の放射能汚染を事前チェックする体制づくり、とくに住民に開かれ、多様な汚染食品の摂取防止の意思と体制は消極的だ。未来への責任において、踏み込んだ体制をより強力に求めていく。
場外車券売場に対しては、立地町会住民組織が容認に傾き、周辺の反対住民が改めての意思表示をしてせめぎ合いとなった。双方からの議会要請、議員個人への要請行動が会期後半の土日を含めて行われた。我が会派には、これまでのいきさつから、容認の意見が多い。報じられたとおりだ。私は、山本さんと共に、反体請願が全会一致で採択されて以降、一貫して誘致容認の陳情には反対してきた。その立場は、会派の中でも尊重された。本会議の採決では、無記名投票に持ち込まれた。市長の在任期間を制約する条例案が昨年提出されたとき以来で、異例の扱いだ。会派間、会派内での議員間の立場の違いが、こうした方法をとらせることになった。市民からは、議員の透明で責任ある賛否への態度表明が求められている折りに、理解が得られにくいやり方になったと思うが。
私自身は、合法的な公営ギャンブル金沢競馬をもつ本市が、新たにできる公営ギャンブルサテライトは否定するという論理には、公平性において理解しがたいとの意見には一理あると思う。ならば、設置場所の問題となる。そこが適正に管理され、子どもをはじめ周辺地域住民に実害が及ばないとなると、自治体が拒否する具体的な理由がなくなる。地域経済の活性化の呼び水との死活的立場も理解できないわけではない。しかし、そもそもギャンブルによって、利益を上げようとする営みに、倫理上の問題はないのか。ギャンブル依存によって、家庭崩壊や子の教育放棄の弊害も生まれてきた。その懸念をまたひとつ増やすことは望ましいことか。会派の一員としての協調も考えてみた。退席か・・。しかし、会派の大勢は、私の原点の考え方を尊重すると最終段階で行ってくれた。無記名投票ではあったが、最終的に私は反対した。結果、賛成18票、反対21票で否決された。我々二人が退席しても、賛成過半数にはならなかった。自民党議員にも、逡巡があったことと思う。ここまで、私の立場を率直に報告させて頂いた。
さて、意見書の方は、「志賀原発の運転再開に関する意見書」案を提出したことは、前に報告している。福島から金沢に避難され、活発に志賀原発再稼働阻止の運動に加わっておられる浅田さんご夫妻からの陳情を取り下げて、議会議案の意見書による意思反映に委ねて頂いたものだ。多数派工作のために、行間を読めという部分があることは事実だ。しかし、意見書全体を読めば、共産党の批判は当たらない。共産党を除く各会派の賛同で採択された。民主党系議員や自民党を含め、原発災害の深刻さへの認識があり、加えて世論の一定の影響を受けていることが採択のバックボーンになっているものと思っている。
議会から県への意見書は一里塚だ。各自治体からの幅はあってもこうした意見が県を包囲することに意味がある。また今後の闘いに連帯したい。
もう一本、「災害時などにおける母子に対する支援の充実を求める意見書」案が自民党から提出され、当初「妊娠中絶を防ぐ」との文言があり、私どもから削除をの要求し、母子保護のための避難等の支援を求める内容に修正の上、全会一致となったものだ。
9月議会は、市独自の食品放射能簡易測定器を食肉衛生検査所に設置、放射線量測定器3台配備を含む補正予算を成立させて閉会したが、食品の放射能汚染を事前チェックする体制づくり、とくに住民に開かれ、多様な汚染食品の摂取防止の意思と体制は消極的だ。未来への責任において、踏み込んだ体制をより強力に求めていく。