森かずとしのワイワイ談話室

平和・人権・地球・子育て・教育・くらし・そしてまちを語る

51時間2000㎞に及ぶ、市民調査団宮古の行程

2012-10-18 15:07:16 | 反原発・脱原発
 災害廃棄物市民調査団・金沢に同行して、昨夜23時頃に金沢に戻ってきた。
 金沢駅前~北陸自動車道~磐越自動車道~東北自動車道~盛岡市~宮古市~花巻市~東北自動車道~山形自動車道~山形蔵王~村上市~北陸自動車道~(なぜか)一部関越自動車道~北陸自動車道~金沢駅 実に、往復51時間、2000㎞ワゴン車での調査行程だった・・ふうっ・・・。

 子どもたちを放射能から守るという一点でつながり合っている新しい市民運動体が、行政方針に真っ向から立ち向かってきた。その縁があって、今回の市民調査団に同行することになった。現地調査では、宮古市議会の二人の市議会議員竹花邦彦さん、北村進さんに手厚いご協力を頂いた。自らが被災者である議員に、お忙しい中時間を割き、岩手県への視察申請への仲介、宮古市環境課への視察要請、協議設定、田老漁協組合長との懇談会の設定、藤原埠頭仮置き場現地視察への同行、さらには小山田地区の仮設焼却施設視察、最終処分場視察への同行と、全日程でお世話になった。心から感謝を申し上げたい。放射能物質拡散事故に巻き込まれたために、災害廃棄物のみならず地域環境全体が汚染されているとの受け止めが全国的にある中だ。心中穏やかではないのは自然なことだ。にもかかわらず、調査団からの率直な問いに寛大に対処しても下さった。調査の重みを改めて反芻している。

 今市民調査団の目的は、既に紹介してきた通りだ。。
1.漁具漁網廃棄物の実態を把握する。
2.放射線測定によって、安全性について検証する。
3.現地被災地に学び、真の被災地支援と連帯のあり方を考察する。
 
 夜通し走って明け方に宮古市に入った私たちは、市街一望できる宮古漁港のある高台から遠望したり、赤前地区の災害廃棄物仮置き場などを外から見て回った。市街地には、いたるところに基礎だけになった住宅の跡地がそのまま残されている。土地の境界や所有が分からなくならないように。多くの命と生活が奪われた現地である。しかし、災害廃棄物そのものは、努力によって、片付けが進んで、三カ所の仮置き場に集積され、市民の日常生活がそれと隣り合わせで営まれているという状況ではなくなっていた。
 そうこうして、差し入れのにぎりめしを頬張って、竹花さんたちが待つ宮古市役所市民生活部環境課視察に入った。そこでは、部長、課長から3.11被災当時の被害実態、復旧復興の進捗状況、災害廃棄物の全体状況等が詳細に説明された。「津波に襲われたこの瞬間には、まだ放射性物質の影響は受けていない。ことさら、がれきが高い汚染を受けているというわけではないことをご理解願いたい。」という言葉は、被災地市民の思いが代弁されたものと感じられた。言うまでもないが、福島原発事故は、その後発生した。そして今日まで、また将来に亘ってそれが重くのしかかる。


                  時間が来た。報告の続きはまた後ほど加筆したい。

 

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