最後の甲斐バンド

武道館で甲斐バンドラストライブを最前列のど真ん中で観た。
奇跡のような席に着いて、
目の前の甲斐さんのマイクスタンドを見てもまだ信じられない。
オープニング前にも武道館全体からの拍手や声が背中から迫ってくる。

いつものオープニングの曲大森さんの「２５時の追跡」が今日はかからない。

そしてメンバーが出てきて流れたイントロは「きんぽうげ」
甲斐さんが目の前に飛び出してくる。
もう楽しもう！それしかない！
今までとやっぱり何かが違う。
時々よぎる最後のことばを打ち消しながら目の前の甲斐さんに集中する。

大好きな「安奈」では一緒に歌うのをやめてしっかり心に刻み込んで。
「LADY」はやっぱりギターソロのところで大森さんを思い出して涙が‥。
でもその後の「HERO」で気持ちを切り替えて‥。

でもでもアンコールの後、
スクリーンが下りてきて流れたのは「２５時の追跡」
そして大森さんの映像、もう一気に涙が溢れて大泣きしてしまった。
これは反則だよと思いながら大森さんのギターにスポットが当たって
もう、武道館全体が震えてた。
甲斐バンドだもんね！大森さんもいるんだよね！
そして甲斐さんがこのツアーをやって
ここで着地させるって言ってた意味が分かった気がした。
そしてやさしさが身に沁みた。

その後ステージがぱっと明るくなって「胸いっぱいの愛」
みんな思いっきり歌ってた！
メソメソさせないって感じで甲斐さんもステージ隅から隅まで走り回ってた。

そして二度のアンコールの最後、
「100万$ナイト」これでほんとうの最後！
目の前でこの曲が聴けるなんて‥‥
全身全霊のステージにもう感謝でいっぱいだった。

最後にみんなで挨拶して
最後の最後
武道館から沸き起こる拍手の中かかったのが「熱狂・ステージ」
この曲が流れる中誰一人席を立つ人はなく
みんな一緒に歌ってた、終わってほしくないそんな気持ちで‥

甲斐よしひろ　ｂｙ　熱狂/ステージ


　　　　　　　　

今回のMCでの甲斐さんの言葉はきっと今の時代、ここに来てる年代の人には本当に響いたと思う。「誇りを持ってほしい！目線を下げずに目線を上げる、目線を上げろ！」力強く言ってくれた。これでまたなにがあってもがんばれる、がんばろうってあの場所でみんな思った。

甲斐バンドに出会えて甲斐さんに出会えて本当によかった。