王妃の愛したバラの香り

日経新聞10月19日の朝刊に、"資生堂はフランス産の貴重なバラのオイルを使った「ローズロワイヤル」を十一月二十一日に発売する"とあります。
　この香水に使われているバラは南仏産の「ロサ・センティフォリア」というバラだそうです。

　"centiは「100あるいは非常に多い」、foliaは「葉がある」の意。その花の姿がキャベツと似ていることからキャベッジローズとも呼ばれる(引用:Rose Gardenさん)"そうで、随分と可愛いキャベツですねｗ。

　このバラのオイルはマリーアントワネット(ベルばらですねｗ)のお気に入りでもあり、約三百個のバラの花から一グラムのオイルしか採れないそうなので、大変貴重なもののようです。

　濃度の濃い「パルファム」(三十二ミリリットル入り、二万千円)と香りが
軽い「オードパルファム」(五十ミリリットル入り、六千三百円)の二種類。

　マリーアントワネットはオーストリア人で、当時フランスには珍しい入浴の習慣があったから、"本来フランスにあった体臭を消す目的の強い香りの香水(ムスクや動物系香料を混ぜた非常に濃厚な香り)よりも、花やハーブなどの植物系香料から作られる軽やかな香りの現代の香水に近い物を愛用し、貴族たちの間でも流行した"(Wikipedia)とあり、現代には受け入れられる香りなのかもしれませんね。

おまけ
パルファムとオーデパルファムが濃度の分類らしいです。
オーデコロンも濃度の分類と知ってびっくりしました。
昔は香水はすべてオーデコロンと呼ぶものだと思っておりました・・・

○濃度による分類

　・パルファン（狭義の意味での「香水」）
　濃度15-20%、アルコール75-80％、蒸留水0-5％、持続時間およそ5-7時間
　・オー・デ・パルファン（ブランドによりパルファン・ドゥ・トワレット）
　濃度10-15%、アルコール80％、蒸留水5-10％、持続時間およそ5時間
　・オー・デ・トワレ
　濃度5-10%、アルコール80％、蒸留水14-15％、持続時間およそ3-4時間
　・オー・デ・コロン
　濃度2-5%、アルコール90％以上、蒸留水5％-10％、持続時間およそ1-2時間
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