里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

万年青(オモト)を墨彩画で年賀状用に描く

2019年12月16日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙


 万年青(オモト)を墨彩画で描きました。
 万年青は、以前にも墨彩画で描いていますが、今回は年賀状用に描いてみました。
 今年は台風19号の災害などがあり、あまり有り難くない年でした。万年青の名は、常に葉が青いことからきているらしく、赤い実をつければ、なお縁起物として喜ばれるので、来年の年賀状にふさわしいと思いました。
 万年青の特徴と言えば、肉厚幅広で波打った葉。勢いを出さないといけません。モチーフは我が家の大きな栗の木の下の万年青。年賀状に合うよう、右から左方向を向いた感じにして、大きめの実を10個着けました。満足とは言えませんが、これで出来上りとします。

大きな栗の木の下で万年青が

2019年12月15日 | 野山

 大きな栗の木の下で(どこかで聞いたことがあるような)、万年青が赤い実を着け始めました。
 万年青と書いてオモト。ここに群生しています。


 以前にも書きましたが、ここに万年青があることに気づいたのはいつ頃だったか、記憶が定かではありません。少し注意してみるようになったのは近年です。


 こんなところに誰かが植えたものとは思えませんが、確認のしようもありません。万年青には多くの園芸種がありますが、これは野生種と思われます。


 ただ、この辺りの山の中で万年青を見たことはありません。我が家の庭の片隅に小さな数株の万年青はあります。ですが、ここからは相当に離れています。可能性があるとすれば鳥が運んできたことくらいですが、我が家の庭からと言うよりは、別の場所からと考えた方が自然のようです。


 確かに言えることは、この大きな栗の木の下が、万年青にとって環境がいいということでしょう。前よりも株が増えているように見えます。30株くらいになっています。


 特に手を加えていません。自然のままです。実はまだ十分には赤くなっていませんが、年を越すくらいになると濃い赤になると思います。


実の数は少し寂しいですが、野生の状態としてはこんなもかもしれません。


 万年青は縁起物として珍重されるので、見守っていきたいと思っています。


「あまいキャベツあまみさき」は確かに大玉で甘い

2019年12月14日 | 畑:葉菜類

 これは秋キャベツの「あまいキャベツあまみさき」。


今年初めて作ったトーホク種苗の品種です。7月13日播種、8月11日定植で、10月半ばから穫り始めたので、2ヵ月ほどになります。まだ結構残っています。大玉なので収穫がなかなかはかどりません。


 結果的には、秋キャベツは台風19号の影響はあまり受けなかったようです。
 さすがに、最近パンクするものが出てきました。


ぎっしりと結球し、3キロ越えの大玉となれば裂球するのもやむを得ません。ただ、自家用には多少の裂球はあまり気になりません。
 この「あまいキャベツあまみさき」という品種は、「馬力があって大玉になる良食味品種。寒さにあたると極めて甘くなる」という触れ込みです。確かに、馬力があって大玉になる良食味品種というのは、間違いありませんでした。穫り始めこそ1.5キロくらいでしたが、ほとんど2~3キロ級です。これも3キロはありそうですが裂球していません。


裂球は出てきたものの、ここまで持てば裂球にも強い方だと思います。依然軟らかく千切りでもおいしく食べられます。最近、寒さも厳しくなってきましたが、確実に甘味も増しているようです。


 この辺りは、従来から作っているタキイ種苗の「初秋」です。


種が無く、少ししか作りませんでしたが、一回り小ぶりです。
 

 「あまいキャベツあまみさき」は発芽や出だしの生育から「初秋」より旺盛でした。来年の秋キャベツも、もう一度この品種にしてみようかと思います。

 こちらは同じトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。


少し小ぶりです。秋キャベツと違って台風の影響はかなり受けたようです。まずは秋キャベツを収穫しなくてはならないので、冬キャベツの方は年明けになるでしょう。


存在感一番「古木のザクロ」を剪定する

2019年12月13日 | 古木管理

 我が家の庭で一番の存在感を示しているのが、この「古木のザクロ」。
 完全に落葉したので剪定をしました。我が家の庭には、最初に植えられたと思われる古木が何種かあります。このザクロもその一つで、樹齢は100数十年と推測しています。


 近年、気に掛けているのは、勢いが弱ってきていることです。
 以前は、枝が伸びすぎないように大枝をかなり切っていたのですが、そのような太い枝が出ていません。逆に枯れ枝が多くなっています。


 幹の空洞も目立ってきました。


 これは、7月初めの一番葉が茂っているときのもの。花数も昔から比べると少なくなりました。


結局、今年実を着けたのはたった2個。これがその時の写真です。


 そもそもザクロは花数に比べて実留まりが悪いのですが、それにしても寂しい。単なる隔年結果ではなく、木自体が弱ってきていると考えるべきかもしれません。
 剪定は、枯れ枝を切るくらいにして強い剪定はしないことにしました。


 太い幹に付いている真っ直ぐ上に伸びる徒長枝も全てを切ってツルツルにせず、適当に残しました。


ただ、これを切らないと木に登って剪定するのが大変です。ザクロにはトゲがあります。ザクロのトゲはユズなどのような鋭いトゲではないですが、少々痛いめをしないといけません。太い幹には草まで生えています。木のためには取った方がいいと思いますが、手を掛けませんでした。


 結局、剪定の量はこれだけでした。今までで最も少ないです。


 見ただけではどこを剪定したか分らないでしょう。

古木をどのように維持管理していくかは大きな課題です。

干し柿づくり'19~あんぽ柿完成間近

2019年12月12日 | 干し柿づくり

 干し柿は、干し始めから約3週間。


 今年は、気温が低く、空気が乾燥しているため、干し柿の出来上りが早まっています。


 ここまでくれば、ほぼ安心です。暖かい日が続くと、乾燥が進まず、かびの発生を心配しないといけません。何年か前、異常に暖かい日が続き、かびの発生が抑えられず、プロの方達も大量に廃棄したということがありました。
 昨年は、大玉が多かったこともあって、乾燥が遅れ少し心配しましたが、今年は不安を感じることがほとんどありませんでした。


 玉回しや、揉み(芯切り)の作業も順調に進みました。全般的に昨年より5日~1週間進んでいる印象です。


 きれいな飴色に仕上がってきました。表面が濡れた感じのものはほとんど無くなってきたので、吊している縄を寄せて間隔を狭めました。窓も完全な解放から半分くらいにしました。今年の柿は小ぶりなので、いつまでも寒風にさらすと硬くなる心配があるからです。


 あと1週間くらいすれば囲いに入る必要があると思います。
 本格的に食べられる状態になったと判断しました。


 渋みは全くなく、甘みも十分で、問題なく食べられます。


割いてみると中はきれいなゼリー状で、干し柿らしい旨味も出てきました。ほぼあんぽ柿の完成といっていいのですが、当面は身内のみで食すことにします。


 中身のトロトロ感がもう少し落ち着き、干し柿としての旨味が増す5日~1週間後くらいで完成としたいと思います。


切りわらと木炭を使った土作り

2019年12月11日 | 畑:果菜類

 なす、ピーマン、さといも、カボチャなど夏から秋にかけて作物を作った畑は収穫が終わり、すべて片付けました。そこで、来年に向け、土づくりをしておきます。この辺りでは、昔はこの作業を「霜打ち」と言っていました。「霜打ち」という言葉を知っているのは我々までの世代でしょう。つまりは、霜が降りるようになったら畑を耕すと言う意味です。今の言葉で言えば、秋耕や秋起こしと言うでしょうか。翌年に良い作物を穫るため晩秋から初冬に土作りをし、準備しておくことが大事だという先人の教えです。
 実践するのは大変ですが、先人の教えを守るように努めてはいます。田んぼの方は台風19号来襲前に全て終わっていますが、畑の方は台風被害の後始末などで遅れてしまいました。
 この畑は、畝間の通路部分を翌年には逆に畝の部分になるような利用を繰り返してきました。どれほどの効果があるかは分りません。
 この辺りの土は粘土質のため肥料持ちがよくミネラル分も豊富ですが、扱いが大変です。少しでも扱いやすい土にしたいと思い、切りわらの投入を毎年続けています。


来年畝になる今年の通路部分に、堆積していた切りわらをたっぷり入れます。


 次いで、市販の有機肥料を散布します。


いつもは石灰窒素も散布するのですが、作業を始めてから石灰窒素を切らしているのに気づき、普通の窒素入りの肥料で代替えしました。わらを腐らせるのに窒素分を補給してやる必要があります。
 さらにくずの木炭を散布します。

 木炭は30年以上前、父が健在のころに焼かれたものがストックされています。


 木炭は活性炭の役目を果たし、粘土質の土壌では湿害防止や根張りをよくすることが実証されているようです。確証はありませんが、少なくとも悪いことはないと思い、土作りに利用しています。知人の林業家の方は木炭を粉状にした粉炭を作り、販売していました。

これで全て散布が終わりました。


トラクターは最低速度で、できるだけ深く耕耘します。


たっぷりのわらを入れるので1回の耕耘では不十分です。

二度掛けし、十分に土に混じるように行います。


最後に全体を再度耕耘して均平にし、終了です。来年の作付け前までに土に馴染ませます。





ラッキョウの追肥土寄せをする

2019年12月10日 | 畑:土物類

 ラッキョウの追肥と土寄せをしました。
 周りの木の落葉がいっぱいです。


 植え付けが9月18日と、例年よりかなり遅れてしまったラッキョウ。止めようかとも思いましたが、母が残したラッキョウなので絶やすのも忍びないと植付けました。意外に発芽揃いも良く、順調な生育を見せていました。しかし、10月12日の台風19号による大雨で徹底的にやられました。
 これがその時のもの。


 今年は種だけでも確保できればいいと思って、様子を見ていましたが、かなり回復して元気になってきました。


たぶん根の方は弱っているのだろうと思いますが、葉は例年と変らないくらいに伸びてきました。見かけだけは、全体の揃いも例年以上です。


 いつもは11月中に追肥し土寄せするのですが、遅れました。それというのも11月は一転雨が全く降らず、土がすっかり硬くなってしまいました。変則な2条植えに加え、大雨で畝間が掘れてしまい管理機がうまく使えません。一雨あって土が軟らかくなったところで、クワでやろうと待っていたのですが、たいした雨も降りませんでした。
 遅ればせながら追肥と土寄せをしました。
 追肥は、速効性の肥料です。


 土寄せはクワでやりましたが、大雨で土も流されたので、思うように上がりません。


何とか格好だけは整えました。


地上部は一人前に見えますが、地下部はあまり期待できないでしょう。今作は、欲を出さず、種を確保できれば良し程度に思うことにします。


菜花(アスパラ菜)を墨彩画で描く

2019年12月09日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 ナバナ類の一種、アスパラ菜を墨彩画で描きました。
 アスパラ菜といっても馴染みのない方は多いと思います。菜花(ナバナ)でも知らない方は多いかもしれません。でも、菜の花はほとんどの方が知っていることでしょう。
 菜の花というのもかなり曖昧で、広い意味ではアブラナ科の植物に咲く花はみんな菜の花で済ますこともあるかもしれません。別名、十字花科ですから花びらが4枚、色は黄色が一番多いので、花だけ見ただけではみんな同じように見えます。ですが、葉や茎全体を見ると、大きく異なります。
 アブラナ科の野菜でトウが伸びて蕾や花まで食用とするときに、まとめてナバナ類と言うことが多いようです。アスパラ菜もその一つで、正式名はオータムポエム。葉の形に特徴があって、先が丸いへら型の葉です。これまでも、ナバナ類は描いていますが、アスパラ菜は初めてです。描きにくいことが分りました。
 

アスパラ菜の収穫ペースが早い

2019年12月08日 | 畑:花菜類

 アスパラ菜は、収穫が例年より進んでいます。
 台風19号ではかなり傷めつけられました。大雨で水が溜まって抜けなかったところにはベト病と思われる斑点が出て外葉の枯れが目立ちますが、すでに2ヵ月収穫が続いています。親から出るわき芽(子茎)の収穫は終了し、子から出る孫茎の収穫もかなり進みました。


 茎が細くならないようわき芽の数を少なくして切っていますが、沢山収穫出来ています。
 湿害を受けて株出来の悪いところは収穫本数は少ないですが、それでも10本をはるかに超え、十分太いしっかりした茎が穫れています。

 この株も、小ぶりながらもすでに10本以上穫れています。


 進んでいる株では、すでに収穫が20本を超え、孫茎の収穫がほぼ終わりになっているものもあります。

 大ぶりのこの株は、まだ孫茎が大分残っているので穫ってみます。


 収穫跡をみると、20本を超えています。

これがこの株から収穫したもの。一度に8本穫りました。


 この後は、さらにひ孫に当たるわき芽が伸びてきますが、例年に比べペースは非常に早く感じます。湿害を受けた株出来の悪いところはあまり期待できませんが、まだまだ収穫は続くと思います。
 アスパラ菜は強い凍害を受けると傷みますが、先日気温が氷点下5℃まで下がっても大丈夫でした。数株収穫しただけでこのくらいになりました。


シュンギク摘み取り栽培は側枝の収穫最盛

2019年12月07日 | 畑:葉菜類

 今、シュンギクは側枝の収穫最盛期になっています。
 9月18日に播いたシュンギクは抜き取り収穫をしながら株間を広げ、11月上旬からは摘み取り栽培に移行して親茎の収穫はほぼ終わりました。
 台風19号で水浸しになりましたが、シュンギクへの影響は意外に少なかったようで、親茎を摘芯した後、側枝も良く伸び、全体を覆い尽くすようになっています。


 親茎を2、3芽残して摘み取りすると、そこからわき芽が出てきます。これが伸びて側枝(子茎)となりますが、それが穫り頃になっています。
 気温が低くなってきたので、上にあまり立ち上がらずに横に広がってきました。親茎に着いている芽を多く残すと、混んで側枝も細くなってしまうので、できるだけ多くならないように気をつけていますが、それでもこのように茂ってきます。
 側枝を穫るときも、残すのは2芽です。2芽というよりも、1本の側枝に1節残すといった方が分りやすいかもしれません。シュンギクの葉はほぼ対生に出るので1節のところに2芽出てきます。
 これが摘み取り前。親茎が摘芯され、太い側枝が4本伸びているのが分ります。


 これが2本の側枝を摘んだ後。2本の側枝は残っています。わき芽が見えますが、これが孫茎になります。

 収穫した2本の側枝(子茎)

 この辺りを収穫してみます。


 一応、収穫した後ですが、まだ沢山残っているので、ちょっと見には、さして収穫したようには見えないかもしれません。

 その収穫した分。一度にこれ以上穫っても処理しきれません。


 この後は、孫のわき芽が伸びてきますが、ハウスではないので、いい孫茎を収穫するのは無理です。それでも、これから厳寒期になると凍害を受けてしまうので、少しでも長持ちさせるため、不織布でトンネルにします。何分、鍋の季節で、シュンギクはすき焼きに欠かせません。

茎立ち菜の追肥土寄せをする

2019年12月06日 | 畑:花菜類

 冬越しに向け、茎立ち菜の追肥と土寄せをしました。
 言い方に、いつも苦慮してしまうのですが、菜の花、ナバナ、茎立ち菜、とう立ち菜。類似の表現ですが、ここでは、ナバナ類の一つとして、これから冬越しし、春先にトウが立ってきたものを収穫する野菜と言うことで茎立ち菜と言っています。とう立ち菜と同一です。
 台風19号襲来の数日前に播いたので、発芽や生育には最悪の条件となりました。欠株が出たり、生育も不揃いとなりましたが、何とかここまで持ち直しました。
 こちらは「仙台雪菜」。


 これは当地方の伝統的な雪菜で、普通に葉も美味しく食べられますが、トウも大変美味しいので茎立ち菜として作っています。
 台風19号の大雨で所々欠株が出ました。すぐには手が着けられず、しばらく立ってから追い播きしましたが、気温も低くなり厳しい状況となりました。
 この辺は比較的揃っています。この状態でおいしく食べることも出来ます。間引きもしばらく遅らせていましたが、今回、1本立てにしました。


 畝の両側に追肥しました。長持ちするように緩効性の肥料にしてみました。


 土寄せは管理機を使わずクワだけで済ませました。
 悪いところはこんな状態。


 これは比較的揃っているところ。
 仙台雪菜は弱く作りにくいのですが、春は少し早めから穫れ、トウは柔らかく食味がいいので作っています。


 こちらは「かき菜」。


 仙台雪菜よりも丈夫で作りやすいのが利点です。やはり比較的バラツキは少ないです。


 こちらも今回1本立ちにしました。
 追肥も同様に緩効性の肥料にしましたが、どうでしたか。


 土寄せして終了しました。

 「かき菜」は在来アブラナの一種で、関東でこう呼ばれています。当地方ではつぼみ菜の方が一般的です。西の方の三重ナバナなども同種でみな姿が似ています。トウが立っても花芽がなかなか見えません。花が咲くようになるころには硬くて食べられなくなるので、花ではなく新葉を食べます。せいぜい蕾の段階までです。仙台雪菜よりわずかに遅く穫れ始め、食味は少し落ちますが,沢山穫れます。
 このように1列ずつ並べて作っています。


 今収穫しているナバナ類には、アスパラ菜と寒咲花菜がありますが、この仙台雪菜やかき菜はアスパラ菜や寒咲花菜と一緒に播いたからといって同様に穫れるわけではありません。仙台雪菜やかき菜は寒さに当たらないと花芽ができないので早く穫ろうとすると低温処理した苗を植えなければなりません。


干し柿づくり'19~玉回しと揉み(芯切り)

2019年12月05日 | 干し柿づくり

 干し柿は、干し始めから約2週間。


 今年は、ここまで干し柿には最適の気象条件です。気温の低い日が多く、雨がほとんど降らず乾燥しています。しかも、大玉が少ないため、昨年よりかなり乾燥が進んでいます。昨年は、気温が高く、大玉が多かったので、乾燥が遅れていました。


 玉回しは2回ほどしています。
 玉回しというのは、干している柿を少し回転させてやることです。このような縦に吊す従来のやり方だと、玉を動かさないと均一に乾燥しにくくなります。


また、縄に当たっている部分が中に食い込み、深い跡が付くため何回か動かしてやる必要があります。両端を離して横に吊すやり方だと、玉回しの必要がありません。


 そして、芯切りの作業も終わりました。芯切りという言い方は、この辺りだけかもしれません。この作業は揉みと言うのが一般的かと思います。蜂屋柿は種が数個入っているため、種の周辺が太い芯のようになりやすいので、芯を切り柔らかくするのです。
 このように、干し柿を指の腹で押して揉みます。


 固かった芯が切れて柔らかくなります。それで、この作業を芯切りと言っています。一連の作業はほとんど助っ人がやってくれました。


 干し柿は玉回しや揉みで刺激が与えられると、時間の経過とともに表面にいわゆる白粉が吹いてきます。あんぽ柿として出荷する場合は白粉を吹かせないようにするため、横吊りにし、できるだけ刺激を与えないようにするようです。我が家の場合はあんぽ柿から白粉を吹かせてころ柿まで食べるので気にする必要はありません。


 乾燥が進み、きれいな飴色になっています。試しに食べると、渋みは完全に抜け十分に甘くなっています。トロトロの干し柿が好きな人はもう食べられます。ただし、干し柿としての旨味が出るのはこれからです。

サヤエンドウの冬越し防寒対策

2019年12月04日 | 畑:豆類

 サヤエンドウに冬越しのための防寒対策をしました。
 大雨続きで種まきが例年より1週間以上遅れてしまったサヤエンドウですが、先日追肥と土寄せは済ませました。


普通なら防寒対策も一緒に行うのですが、台風の前に肥料をやってしまったので、雨で流された可能性が高いと思い、追肥と土寄せだけを先行して終えたものです。


 欠株もなく、思いのほか生育も揃っているので、かなり挽回したと思います。育ちすぎると寒さには弱くなるので、このくらいが越冬にはいいかもしれません。


 防寒対策には不織布を掛けますが、その前にアブラムシ防除のため、株元に粒状の殺虫剤を施します。オルトラン粒剤を使っています。株元に施用した後、少し土を寄せてやります。


 アブラムシが葉に付いていると、不織布の中で増殖してしまいます。アブラムシはウィルスを媒介するので油断は禁物です。不織布は虫除けにもなりますが、不織布の中は虫の増殖にも最適なので、万が一虫がいると、逆にますます増えていきます。
 そして、防寒対策に不織布(パオパオ)を掛けます。


トンネルでもいいですが、私の場合はベタ掛けです。べた掛けの方が風や雪も気にする必要がなく、何といっても手軽に出来ます。注意することは、冬の間もエンドウは徐々に生長するので不織布はピンと張らずに、余裕を持たせ緩く張ります。


 昔は不織布がなかったので、笹竹やわらなどを株の根元に立てて寒さや風よけにしたものです。それでも越冬中に欠株になったり、親芯は駄目になりわき芽が伸びるといったことがよくありました。不織布をべた掛けするようになって、そのようなこともほとんどなくなりました。


 当地方では、ソラマメもよく作られ出荷されてきました。昔は、春になると半分もなくなっているようなことがありましたが、不織布が普及して格段に改善されました。

直播きのレタス類は健在

2019年12月03日 | 畑:葉菜類

 8月末に芽出しをして直播きしたレタス類は、台風19号で大分傷められましたが、未だ元気で、収穫が続いています。
 こちらは大株になったサニーレタス。


 間引きを兼ねながら10月末から収穫を始め、株間は30センチ余りになっていますが、畝をぎっしりと埋めつくすくらいの大株になってきました。


はじめ着色がイマイチと思いましたが、気温の低下とともに色づきも良くなっています。サニーレタスは作りやすく、天候にも適応性が強いと感じます。

収穫篭からはみ出すくらいの大株になりました。少し茎が伸び始めています。


 こちらは玉レタスの「シスコ」。


 発芽むらはありましたが、まずまずの生育です。サニーより台風の影響があるようです。作りやすさから言うとサニーの方がずっと楽ですが、玉レタスの方を好む人間がいるので止められません。11月10日頃から収穫を始め、まだ残っています。氷点下の冷え込みで、少し傷みが出てきました。
 形は少し乱れているものの、この程度なら支障はないでしょう。


このくらいで揃うといいのですが。

ほどほどの大きさのものを収穫しました。


 こちらは9月18日にばら播きしたサラダ菜。


 間引きながら収穫をする算段でしたが、追いついていません。自然豊かなので、近くのケヤキの落葉が掛かっています。収穫は助っ人任せですが、サラダ菜は後回しになるようです。





玉ねぎとジャガイモを水墨画で描く

2019年12月02日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙

 玉ねぎとジャガイモを水墨画で描きました。
 あまり水墨画では扱われない題材です。現在貯蔵中の玉ねぎとジャガイモをモチーフにしました。
 玉ねぎの品種はネオアースで、今一層色艶が良くなっています。茎の部分はすっかり乾燥して細くなり、根も小さく縮んできました。
 ジャガイモは男爵いもです。この芋の特徴は全体としては丸形ですが、芽が深く、つるっとはしていないことです。くぼみを少し強調して表してみました。