ほぼ衝動☆日記

戦略コンサル修行中~東京の中心でコソコソ暮らすのにはもう飽き飽きです・・・

ハリボテ

2006年05月03日 22時29分41秒 | 東京の中心で、コソコソ暮らす
水族館かと思うくらい混んでた表参道ヒルズ。

なんで水族館かというと、群集が列になりながら店を覗き込んでぐるぐる通路を歩いてたから。もしかしたらわれわれが大きな水槽の中の魚なのかもしれないが。

日本に帰ってきてからはじめて表参道を歩いたが、街の豹変振りに驚いた。

僕が御用達にしてたレストランも、ビルの建て替えとかでなくなってた。すごく新しい建物だったのになぜ建て替えが必要なのかがわからないし、店がなくなる意味もわからない。

だいたいにおいて、日本は店の寿命(ライフサイクル)が短すぎる。
フランスのレストランやカフェで100年を超えるところがザラなのと比べると、日本は非常に使い捨て感覚が過ぎるように思われる。
ほんとに「モッタイナイ」な国なのだろうか。

いいものを長く使うのではなくて、流行に合ったとりあえずのハリボテをどんどん使い捨てていくという風習は日本にとっていい面(イノベーションを促進する)と悪い面(いつまでたっても豊かになれないし街も美しくならない)と両方の影響を与えている。暮らす人の心にもいろんな影響を与えているかもしれない。

これは日本の街の醜さとも関係があるように思う。
とにかく収益や自分の土地の使い勝手が最優先で、その街全体に対するオーナーシップや愛着が無い(そうじゃない街もたまにあるけれど)。
そればかりか、作る建物や店自体に対する誇りというか愛着もないのかもしれない。じゃないと「フランスのマルシェを思わせる」とか言いながらフランスのどこにも存在しないようなハリボテの駅地下レストラン街を作ったりするだろうか。
いまどきフランスに行ったことがある人なんて山ほどいるんだし、ウソはすぐにバレるのに。

まあそんなこと言いながら、僕だって日本人の性としてそんなハリボテの街で楽しんだりしてるんだけど。

表参道ヒルズくらいはせっかく安藤忠雄の設計なんだし街の顔として末永く使っていけるといいですね。
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