ほぼ衝動☆日記

戦略コンサル修行中~東京の中心でコソコソ暮らすのにはもう飽き飽きです・・・

ガウディの伝言

2006年08月02日 23時27分27秒 | よみもの
最近、出張が多くなったせいか、久しぶりに仕事以外の本を読んだ。

ガウディの伝言

光文社

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違いの分かる男、サグラダ・ファミリアの主任彫刻家である外尾悦郎氏が、ガウディとサグラダ・ファミリアについて語った本。
外尾氏は、サグラダ・ファミリアの、単なる装飾に見える部分が、実は構造上もきわめて重要な役割を果たしており、かつその装飾が同時にキリスト教の教義を象徴するなど、2重3重の意味がこめられていることを解説。ガウディの心を知ろうとする著者の愛や尊敬の心が感じられる本。文章も上手で、筋も通っており、極めて読みやすく、面白い。

教会の様々なところに隠されたガウディの真意を読み解きながら、新たな彫刻を付け加えていく作業。この教会は、完成させるよりも、じっくり考えながら作っていくこと自体に意味があるのかもしれない。
それでも完成まであと200年以上はかかると思われた教会の建築も、コンクリートを使い、観光客の増加で資金を得て建設会社に外注することによって、早ければ2020年にも完成するそうである。楽しみなような、少し味気ないような。

ちょうど一年前、バルセロナに行った時に、この教会には度肝を抜かれ、そして素晴らしさに感動したのだが、この本を読むとまた行きたくなってくる。

バルセロナに行ったことのない人にもぜひお勧めしたい超良書。サグラダ・ファミリアを見る前と、見た後の、2回読むと良いかもしれない。

(写真は、クレーンを使って建築進行中の場面。ちなみにおなじみのこの部分は、教会の門でしかない。完成したらものごっついデカさになるな。)
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