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観た映画の感想など

ナヴァラサ

2007-04-26 | 新作
13歳の少女シュエータは、同居する叔父が女装しているのを発見する。問い詰めると叔父は、近いうちにクーヴァガムで開かれる祭りで「結婚」し、女として生きるつもりだ、と言う。シュエータはそれを病気としか理解できず、ある日行方不明になった叔父を追ってクーヴァガムへ行き、叔父を連れ戻そうとする。そこで彼女はたくさんの「サード・ジェンダー」と出会い、考え方を改めていく。

サード・ジェンダーとして登場するキャストの大半は実際にサード・ジェンダーで、クーヴァガムの祭りも実際に行われている祭りだという。ほとんどドキュメンタリに近い。

映画作品としての出来は今ひとつで、とくに音楽が必要以上に暗いのが難点だった。しかし、サード・ジェンダーの人々が、一方ではインド社会において厳しく差別されながら、他方では伝統的な祭りの担い手として認められている点は興味深かった。


公式サイト:http://www.sanmarusan.com/navarasa/
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評価:★★★★