風がめくった 一枚のページ

野草、花、自然などの情報を、北海道から発信します。

チョウノスケソウの実

2008年06月19日 16時38分25秒 | Weblog
そのチョウノスケソウが結実すると白い綿毛が開き、チングルマやオキナグサのようになります。

結実後、種に栄養を貯め、大きくなって綿毛として開くのですが、
その直前の状態です。ねじれながらの緑白色の髭が間もなく白くなってきてそれからふわっと開きます。
自然が産んだ造形美の妙...皆様にお見せしたかった、ネジネジのチョウノスケソウの実です。

チョウノスケソウ

2008年06月19日 16時31分32秒 | Weblog
気温は高いのですが天気は下り坂のようで、今晩には雨の予報が出ています。

何時もの盗撮行(*^_^*)高山植物の好事家の花壇へ出かけてきました。
一寸時期が遅かったのですが、辛うじてセーフ...チョウノスケソウが一輪だけ咲いていました。

バラ科で高山に生える小低木。同じバラ科で似た花にチングルマがあるが
チョウノスケソウの花弁は大体8枚のものが多く、チングルマの花弁は5枚である。
かつては同じ環境で生きていたようであるが、チングルマにその場所を奪われて
現在では岸壁の隙間や砂礫地など厳しい生育環境の中で細々と生きているようです。

名前の由来はロシアの植物学者カール博士の以来を受けて岩手県の「須川長之助」氏が
採取したことから、その名に「チョウノスケ」を冠したようです。

ツルウメモドキの花

2008年06月17日 20時19分55秒 | Weblog
秋に、木に絡まっているツルウメモドキの実は、遠くからでも直ぐに確認が出来るほど目立つ存在です。
実を覆う殻は黄色くて、その中から濃い橙色の実が顔を覗かせます。
その赤い実が、数珠生りになって秋の夕日を浴びている様は、それだけで一枚の絵画のようです。

しかし、そのツルウメモドキの花を認識している方は少ないのではないでしょうか。

帯広での撮影ですがこの季節。6月中旬、小さくて目立たぬ緑色の花が沢山咲いているのですが
狙いを付けて、見ようとしなければ殆ど気が付かない様なお花です。
秋の赤い実を楽しみにしながら、地味~なお花をご紹介です。

懺 悔 (ざんげ)

2008年06月16日 13時11分24秒 | Weblog


寒い初夏に逆戻りの数日です。それでも現在時点での農作物の生育状況は順調で今後の気温上昇に期待するところです。

最近埼玉在住の弟と亡き母の写真についての会話が出てきた。
複雑な家庭環境で、母がお星様になってから、母の嫁ぎ先とはすっかり疎遠になっているし
母の写真も、男三兄弟がそれぞればらばらに持っているのですが、
長い年月は厳しいです。写真は黄ばみ汚れ、ひび割れて無残な状態になってきている。
この際、趣味のPCで培った写真の技術を駆使して、古い写真を修復して永久保存版にしようと話ががまとまり
弟から、古い写真を送ってももらい、早速修復作業のとりかかった。

この写真は母が弟を連れて後妻としてと嫁いだ時の記念写真と思われます。
嫁ぎ先の夫も横に写っていたのですが、それはカットして修復してみました。
置いてけぼりを食らった私は小学三年生。毎日泣かぬ日が無かった悲しい日々を思い出しました。
母は何歳ころかな?36歳の頃かな...なかなかの美人でしょう 

一人ひとりの様々な人生、母の人生と、自分の人生を心が揺すぶられるほど思い返した数日でした。
写真を修復し保存し、印刷するまで、何枚かの母と何時間向き合っていたのでしょう
想い出が津波のように押し寄せてきます。これも聴きたかった、あれも話したかった。
叶わぬことであっても、そういう思いが胸をかきむしるのです。

私が18歳の時、脳溢血で倒れ、以後半身不随で7~8年寝たっきりで逝ってしまいました。
その頃母の所に何度足を運んだのでしょうか...何時間母と会話が出来たのでしょうか。
私の生活の一部さえ母に見せる事すら出来ませんでしたし、何もしてあげれませんでした。
寝たっきりで何の希望も無い母が、「かみそりの刃を一枚欲しい!楽になりたいっ」と私に言った悲痛な叫び
「母さん死んじゃったらもう逢えないじゃないかっ」そう云うのが精一杯でした。

想い出も押し寄せてきますが、それよりも後悔の念の津波の大きさに、ただただ打ちのめされています。
歳と共に緩くなった涙腺や増幅される悲しみの感情に涙の洪水が押し寄せてきました。

母と過ごした現世の年数...25年。母がお星様になってから39年....
母が現存しない年数の方が遙かに多くなってしまいました。
母に恋焦がれて、母が死ぬ時には自分も絶対一緒に死のうと決心していたのに
私は未だ、おめおめと生きています。

ルピナス

2008年06月12日 23時07分44秒 | Weblog

マメ科の多年草「ルピナス」です。和名は藤の花が垂れ下がるのに対し、逆に上を向いて咲くところから「昇り藤」

ルピナスの語源はラテン語の「狼」を意味するのだとか
野生で狼のように生命力に溢れ強いと言うのが語源のようです。

十勝の上士幌町の奥地にある糠平温泉、その更に奥地に「十勝三股」と言うところがありますが
かつて林業で栄えた町でしたが、今は民家が1件だけの忘れられた町
その昔、花壇に植えられていたルピナスが完全に野生化して増えて、今頃の季節には一面のルピナス畑と化しております。

この花は有毒だとか...アルカロイド系の毒素だったかな?が含まれていると言うことです。
そう云えば、ルピナスの葉も花も虫がぜんぜ~ん食べていないよね~食害無しです。

エゾシカでさえこの花は食べないようで、「猫またぎ」ならぬ「鹿またぎ」と呼ばれているようです。
鹿さんも有毒である事をを本能で判るのでしょうかね...

じゅんばん!

2008年06月12日 00時04分18秒 | Weblog
のちのち
雷注意報が出ていましたが、北海道の他の地方では竜巻警報が出たりもしていた大荒れの天気
帯広は一寸どしゃ降りで、その後に強風したが、雹が降ったところもあるんですよ~

気温が上がって初夏です。日曜日孫を連れて近くの公園まで散歩...
水が飲みたいよりも水で遊びたいんです。
「お兄ちゃんが先!」じゅんばん順番...弟は「早く替わって~」と待ちくたびれていました。

ユーフォルビア.フェンスルビー

2008年06月04日 15時02分42秒 | Weblog
 昨日今日とようやく初夏らしい気温になって来ました。
北海道は初夏と言えども暖房と手が切れず、灯油代が生活を圧迫しております。
 
ご近所巡りの写真撮影で、名前の判別できないお花との遭遇も時々あります。
この花もその一つで、形状から「トウダイグサ科」であることは一目瞭然なのですが
昨年以来、はっきりと同定できずにそのままになっていました。
今回一寸努力して資料やネットで検索して、なんとか辿り着いたのが
トウダイグサ科 トウダイグサ属 マツバトウダイ(松葉灯台)の園芸品種で
「ユーフォルビア.フェンスルビー」のようです。

マツバトウダイはヨーロッパ原産で多年草、トウダイグサの中では最も葉が細いようです。
草丈40cmと有りますがこの花は20cm以内で小さくまとまり、道端で沢山群生して咲いていました。
やはり園芸品としての改良種なのでしょうかね。そのアップした写真です。

マイヅルソウ

2008年06月01日 09時09分15秒 | Weblog
...毎日寒いです~今日からガソリンが値上げ
昨日は何処のGSも駆け込み給油の車が行列になって待っていました。
一回だけの給油で節約できる額は大きな金額ではないのでしょうが、ささやかな庶民の生活防衛でしょうか...
私の車...燃料ゲージから計算すると給油量は10Lくらい...と言うことはリッター10円で100円の節約
o(*^▽^*)oあはっ♪行列に参加して長時間待つのが嫌で止めました。

最近の値上げラッシュどうなっているのでしょう!入ってくるものは減る一方
出て行くものは増える一方

マイヅルソウ属 マイヅルソウ(舞鶴草)です。
花の形と言うより葉が二個広げた姿を鶴が舞っている様だというのでこの名が付いたようです。
亜高山帯から山地の針葉樹林帯に生える多年草で高さ10cmくらいです。
花が小さくて白いのですが、よほど気をつけて撮影しないと白飛びしちゃうんですが
今回は花の形も色も少しはクリアに撮れたようです。