かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

シリウスの朝

2018-09-22 08:03:18 | 日記

強い雨が降ったらしい。夢見心地の真夜中に、開けていた窓からはっきりと雨音が聴こえたが、そのまま寝入った。朝4時に目覚めてベランダに置いていたサンダルを履くと湿っていたが、履けないほどでもない。南東の空にオリオンとおおいぬのシリウスが煌々としていたが、周囲の空は黒い雲に覆われているようだ。カノープスも見えていないので浜に下りるのはやめた。

今日の主役は、シリウス。全天21ある一等星の中で一番明るい星で、二番目に明るいカノープスの2倍とかや。ソフトフィルターで10秒ほどシャッターの幕を開いているだけで、その明るさは、群を抜く。

シリウスに、おおいぬの線を引いてみる。口元にシリウスをくわえているような絵だ。全天で一番大事な宝石を見つけたおおいぬは、決して離さないようにしっかりとくわえているようだ。

wikipediaによると、地球から8.6光年と近く、太陽の2倍の質量を持つ、生まれて7~8億年と地球から見たら新しい星。実は、「連星=互いの重力で軌道運動している」でお供のシリウスBは、もう水素を燃やし尽くして命の終末期にあるのだという。太陽系のずっと後に生まれて、ずっと先に終える星たちもあるんだな。おおいぬも口元の輝きも何億年後の地球から見たらきえ失せているのかなあ。さみしいなあ、などと、途方もないことを考えている朝。

 シリウスAとシリウスBの想像図(wikipediaより)

 

 

朝6時の夜明け前、生まれて46億歳の太陽が、今朝もお目覚めを迎えるころ。

コメント