KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

初めてのコリトリからの剣山(旧表参道)

2021年06月18日 | 四国の山


木屋平は霊峰剣山へ修験者が木屋平~垢離取~富士ノ池を結ぶ

剣山への表参道だったとされている。

そして垢離取川で身を清めた修験者は山へと立ち入った場所だが、

1976年の山腹崩壊の大災害でその垢離取の場所は今はなく、

見ノ越への道が開通してからはほとんど利用されることがなくなったルート。

剣山へは何十回も登っているがこの垢離取からは一度も歩いた事が無い。

以前から興味があったのだが見ノ越からと比べると標高差もあり、

厳しそうなイメージで二の足を踏んでいた。今回YAMAPを見ていると、

ねこバスさんがそのコースを少しアレンジして歩いている様子が

あがってきた。そこには『道なき道』『ブナの巨木多数』と書かれていた。

先々週の佐々連尾山の大ブナの駄場、先週の八反奈路のブナから、ここのところ

新緑のブナの美しさに癒されていて、断然そのルートに興味が湧いてきた。

本格的に梅雨の雰囲気になってきたが、どうやら木曜日が一番マシなようなので

水曜日は仕事をして今日出かけてきた。


穴吹川沿いの国道438号線は中尾山高原への分岐までは走ったことはあったが

そこから垢離取までは初めての道だったが片側2車線で思っていた以上に快適に走れた。

地図でコリトリとなっている場所からコリトリ橋を渡り富士ノ池登山口へと走る。

龍光寺の門の前に車を停めた。穴吹からここまで約1時間。

見ノ越への道と比べると意外と車の運転は楽だった。




門の横には登山道の道標があり、さらに奥にはもう一つ鉄の門。







そこから龍光寺への参道を登って行くと途中に藤の池とその向かいには禊場があった。

垢離取川の禊場が災害でなくなったのでこの境内に設けられたようだが、

水の流れが無く濁っていて、禊場といった雰囲気は全くない。







石段を登り本堂で安全登山をお参りして、本堂の左脇から更に上に登って行く。













龍光寺の上には劔山本宮神社。その社殿の脇の注連縄が掛けられた場所から

いよいよ聖域へと踏み入って行く。













九十九折れの道を新緑の中登って行くと一旦林道に出た。ねこバスさんはここから林道を歩いて

登山道ではない道を登って行ったようだが、昨日からけっこうな雨が降っていたので、

今回は安全をとって取りあえず登山道を登ることにする。とは言え一ノ森までは2.5kmほどの距離で

車を停めた場所からすると750m近くは登ることになる。

空はガスの間から青空が少しだが顔を覗かせ始めた。










林道からも急登が続いていくが道の脇には巨木が立ち並んでいる。

途中で龍光寺の小さな看板があり、その上には平らになった場所があった。

元々はこの辺りに龍光寺があったのだろうか?













駐車場から約50分で行場のお花畑に続く分岐となる追分に着いた。

右に折れると行場への道になるが今は通行止めになっている。




追分から一ノ森へは残り2/3。まだまだ先は長い。先週の八反奈路の反省で

昨夜は深酒はせずに軽く晩酌で終わらせたのに、とにかく今日も足が重たい。

この一週間ほとんど外にも出ずにディスクワークでこもっていたせいだろうか。

途中で右手に少し開けた場所に出た。ガスがかかっているが中尾山から赤帽子山への稜線が見える。




ここで少しだけ道は緩やかになったがまた直ぐに急登が続いていく。

ただここからもブナの巨木が点在し、その大きさに感心しながら登って行くと気がまぎれる。




急登がやっと終わると周りの植生の雰囲気が変わって来た。











森林限界を越え笹原になってくると一ノ森まではあと少し。

所々でガスが流れて木屋平の川上地区辺りまで見渡せた。今日の天気からすると

恐らく山頂はガスの中。この景色が今日唯一の眺望になりそうだ。













道がほとんどフラットになると、見覚えのある青い屋根が見えてきた。

右手には木屋平から見ノ越へと続いている国道も見えている。










駐車場から約2時間でヒュッテに到着。ふくらはぎと右の太ももがガチガチに固まっていて

ヒュッテの前のベンチに腰を降ろすのに一苦労。陽も差していないのに湿度のせいか

今日は半端なく汗を掻いている。行動食と十分に水分を補給する。




一ノ森は三角点と山頂が別々にある。先ずは三角点でピカチュウ・ゲットだぜ!

その後少し先にある山頂まで歩く。やはり周りはガスの中。ここから剣山までの稜線歩きが

晴れていれば最高の景色なのに残念だ。







ヒュッテを下に見ながら行場への分岐の鞍部まで下って行く。笹に覆われた下り坂で

ズボンはすでにびっしょり濡れた。







分岐まで来るとあとは笹は刈り払われて足元は濡れる事が無くなったが、

次第に雨が降り始めた。分岐からシコクシラベの林の中で雨具を着こむ。













シコクシラベの林を抜け二ノ森を過ぎ稜線の笹原になると、遮るものがなくなり

雨具を叩く雨の音がさらに大きくなってきた。晴れていれば次郎笈が見えるはずだが

ガスがかかって拝顔する事はできない。







最後のピークを登り詰めえると向かいには剣山。でもやっぱり白いガスの中。

刻々とガスが流れて景色が変わっていく。







6月も半ばだがやはり高山。吐く息が白い。取りあえず今日は山頂ヒュッテで

食事をとることにする。雨具を脱いでヒュッテに入ると落ち着いた。

こんな天候の日は建物の中で食事を摂れるのはありがたい。

奥から出てきた新居さんが『今日は雨でいかんね~』と慰めてくれる。

今日は初めてカレーライスを食べてみる。温かいカレーライスが冷えた体を暖めてくれる。










雨雲レーダーを見てみると、この辺りだけ雨雲がかかっている。

予報からするとまだ1時間ぐらいしないと雨雲は抜けない様子なので、

食事を終えてまた雨具を着こんで、取りあえず山頂まで歩いて行く。

笹に当たる雨の音がまるで水の流れの様な音に聞こえてくる。

山頂からはやはり次郎さんはまったく見えない。













ガスは流れそうもないので写真を撮ったあと直ぐに山頂を後にする。

帰り道今まで気にしなかったが宝蔵岩の祠が真新しくなっていた。




二ノ森を過ぎたあたりから雨が止み始めたので雨具を脱いで歩くことにする。

相変わらずガスの中だがこんな日の山歩きもおつなものと納得させながら歩いて行く。











一ノ森ヒュッテの笹原を過ぎると、急な下り坂が続いていく。

途中で小さな機械が木に括り付けているのが目に留まった。

環境省四国事務所野生生物課と書いたシールが貼られたセンサーカメラだった。

カメラに向かって不謹慎だがポーズをとってみる。(笑)







急登に比べれば息が上がらず楽にはなるが、急な下り坂は大腿四頭筋が強張ってくる。

ストックを使って滑らないように下りるが濡れた足元に尻もちをついた。

ねこバスさんのアレンジコースでなくても、この表参道も本当に巨木があちこちに林立している。

何度も立ち止まって太い幹に手をやると、たっぷりと水を吸った樹皮はペチャと音がした。










顔を添えてみるとひんやりとして気持ちがいい。

登山者にとっては生憎の雨だが、この山の中で生きる木々にとっては恵みの雨。




ガスが流れて少しだけ日が差してきた。瑞々しい新緑が目に眩しい。










一ノ森ヒュッテから1時間ほどで劔山本宮神社に着いた。

丸笹山や赤帽子山から見ると、この富士ノ池谷の砂防ダムの数の多さに

驚かされる。地形図を見てもその数は相当な数が載っているが、一つの村が消失するほどの

大災害があったのを知るとそれも肯ける。







初めて歩いた今回の垢離取から剣山への旧表参道は、手軽に登れる見ノ越からの道と比べると

やはりけっこう厳しく、またいつもと違った雰囲気のある剣山までの道だった。

今度はぜひねこバスさんのアレンジコースを肉渕峠辺りまで歩けたらなと思った。


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