KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

奥様たち念願の御来光の滝

2021年10月30日 | 四国の山
10月は石鎚山の紅葉に始まり、月末はやはり石鎚山の南直下の御来光の滝の紅葉が

見頃を迎える。以前から奥様たちから『今年は御来光の滝に是非行ってみたい』と

リクエストがあったので、最終週の今日出かけてきた。

ただ石鎚山の天狗岳の紅葉はそこそこ見応えがあったのに、

そこから標高が下がって行くとまだあまりいい紅葉の便りが聞こえてこない。

御来光の滝もYAMAPで日曜日に出かけてきた人の写真では、滝の周りはまだ

ほとんど緑の状態だった。写真から判断すると来週あたりが見頃の様な雰囲気だが、

来週の天気予報があまり良くない。せっかくなら青空の下で御来光の滝を仰ぎ見たいので、

少しでも日を伸ばして紅葉が進むのを期待して、珍しく金曜日の今日出かけてきた。


今日はいつになく待ち合わせ時間を早めて高速を西へと車を走らせる。

いつも立ち寄る西条市のコンビニからは朝陽に輝く石鎚山が見えた。

空も雲一つなく予定を今日に変更して大正解、期待ができそうだ。

瓶ケ森林道は早朝の空気に包まれ、吹く風が周りの木々を揺らしていた。

澄んだ空気の中、南を見ると朝の柔らかい陽に包まれ山々が墨絵のように続き、

その奥で雲の間から射した光に太平洋が輝いていた。




林道から見る石鎚山は雲一つない。益々期待感が膨らんで行く。

途中でこの辺りではあまり見かけないお猿さんの一家が、木の実を頬張っていた。










長尾根展望所には8時40分に到着。自宅からだとやはり4時間近くかかる。

いつもながら移動時間が長いが、それを差し引いてもこの時期の御来光の滝は見る価値がある。







いつものように展望所から石鎚スカイラインを少し北に歩いて、

カーブミラーのある場所からガードレールを跨ぐと、激坂が始まる。




300mほどの標高差を約30分、下り続けると面河渓の広い河原に着く。

去年、WOC登山部で歩いた時と比べると河原の周りの色付きは、少し薄いような気がする。

いつもはこの河原の左岸から右岸への渡渉が、渡る場所を探して苦労するのだが、

今日は水量が少なくどこでも渡って行ける。







河原の右岸にあるブルーシートが取りつきの目印。木の枝には赤テープもある。

ここからは面河渓の沢を高巻ながら登って行く。途中にはりっぱな木の橋が架かっているが、

これはもともと面河渓谷から本沢を通って石鎚山へ登る登山者の為に造られたものだろう。

途中は所々で倒れた木が道を塞いでいたが、奥様たちもさほど苦も無く歩いてきている。













周りの木々はと言うとやはりまだまだ緑が多い感じがする。







高巻の道を下り2回目の渡渉で左岸に渡り、少し歩いて行くと七釜に着いた。

広い白い岩肌に薄く苔が付き、その岩には小さな段差に小滝ができ、このルートの

最初の景観ポイント。ただ午前中はいつも陽の光が届かず薄暗い。
















七釜から少し上でまた右岸への渡渉と高巻。道は倒木が多く、足を上げたり腰を屈めたりで

距離の割にはけっこう疲れる。







魚止めの滝を横目に見ながら進んで行くと、途中何ヵ所か

山側から水が流れる岩場を渡って行く。そして段差のある場所には梯子と、

一般的な登山道と比べると変化があってスピードはあまり上がらない。










今日四回目の渡渉。次第に渓谷の岩が大きくなっていく。






















南沢の入り口は、沢の両側に岩壁が立つ洞門の手前にある。

ここからこの沢を登り詰めると東陵コースカニの横バイの笹滝に着く。

洞門からは本来なら洞門を通って沢沿いを進むと、御来光の滝への最短ルートとなるのだが、

洞門の手掛かりが浅い斜めの岩棚のトラバースがなかなか難易度が高く、

下手を打つとそのまま水にドボンとなる。今日は水量も少ないので行けない事はないかと思ったが、

安全策を取り昨年と同様に手前のテープのある場所から、また高巻いて行く。













高巻の道にも何ヵ所か岩肌を渡る場所がある。事前にYAMAPで学習してきた奥様たち。

その写真にはロープが張られ水が流れ苔むした岩肌が載っている。

何度か『ここがあの写真の場所?』と聞いてくるが途中の岩肌はさほどでもなく

数歩歩けば渡れるような場所。







三度目に現れた岩肌がその写真の場所だったが、ここも水の流れがほとんど無く、

思っていたより容易に渡って行けた。ここまでの7回の渡渉とこの最後の岩肌用に

今日は新調した登山靴を買って来た。2か月前に買ったシリオの302は、

一応ビブラムソールのなのだが、買って直ぐの状態でも少しでも濡れた岩や、

スルスルとした岩肌ではグリップがあまり効かなかった。

初めてこの御来光の滝に来た時に沢にドボンした記憶がトラウマになっていたので、

絶対に滑らないようにと初めてモンベルの登山靴を買ってみたのだった。

『濡れた岩肌や木道でも驚異的なグリップを発揮』と謳ったソール。

確かに途中の岩ではヒヤッとする場面もなくここまで歩いてこれた。










この岩肌の斜面をクリアーするといよいよ御来光の滝が近づいてくる。

少し木々の茂った右岸を登り、一旦沢に降りると目の前に色づいた木々の間から

御来光の滝が見える。昨年と比べるとやはり未だ緑の木も多く、全体的に色づきがもう少し

先のようだが、普段歩き慣れない沢や荒れた道を長い時間歩いてきて、

やっと見ることのできるこの景色は、何度訪れても感動する。













沢から一旦引き返し、少し登り詰めると滝の直下に着いた。

滝壺では先行者が二組、落ちてくる滝の水を眺めながら寛いでいた。













ここまで2時間30分。やはり奥様たちのペースは速かった。

落差100mと言われる御来光の滝。ゴツゴツと角張った岩壁に流れ落ちる滝の水。

その両側には色付いた木々と南に開けた滝は明るく、青空から流れ落ちているように見える。













少し平らな場所で昼食にする。奥様たちは寝そべってスマホで滝の写真を撮っている。

先行者の一組がドローンを飛ばし始めた。この滝を上空から撮った動画。見てみたいな~!










昼食を摂りながら話をしている内にあっちゃんが『どうやったらこの滝の上に行けるの?』

と聞いてきた。『この手前の左側を登って行くんです。』と答えると

『この水がどこから流れてくるのか見てみたいわ~』と。??・・・・勘弁してください!

『朝4時に家を出発できるなら』と言うと黙り込んでしまった。そうなのだあっちゃんはとにかく

朝に弱い。今日の豊浜SAを6時集合でも先週からずっと気が気でなかったそうだ。

どんな難所や悪路でもものともしないあっちゃんを黙らせるには

刃物はいらない『早起き』の三文字があればいい。(笑)

食事を摂った後は滝壺まで寄ってみる。滝壺に係る虹をバックに自撮りするルリちゃん。

果たして上手く撮れれるだろうか?




















振り返ると南に向かって渓谷が続いている。沢の両側の木々の色付きはあと少しだが、

とにかく青空が花を添えてくれている。







マイナスイオンをたっぷりと浴びて、いつまでも眺めていたいが

名残惜しみながら滝を後に今年一番の彩りにお別れする。











下の河原から徐々に高度を上げてきたとはいえ、帰りの道も楽ではない。

ここまで左岸は比較的緩やかな道だが、右岸の高巻の道はやはり足元が悪い。

木の枝に帽子を引っかけたりしながら戻って行く。
















ただ沢の水の量が少ないのが救われ、帰りもけっこうなスピードで歩いて行く。










何度か渡渉を繰り返し高巻きしながら歩いて行くが、やはり新しい靴は固いせいと

靴紐の締め方が悪かったのか、所々靴の中が当たって足首や指先が痛み始めた。














御来光の滝から約1時間で七釜まで戻ってきた。ここで初めて腰を降ろして休憩をとる。

午前中と比べて日差しの届いた沢は、また違った雰囲気がした。











七釜を後に、左岸から右岸に、そして高巻いた後に朝一番降りてきた河原に着いた。

ホッとした次に頭に浮かんだのは、ここから最後の急登。

毎回感動させてくれる御来光の滝の滝だが、毎回ここからの登りに苦しまされる。













ここまで先頭でいい感じに歩いてきたへっぽこリーダーは、途端に弱腰になり奥様たちに

『車のキー、預けましょうか』とトーンダウン。九十九折れの道を二人に遅れをとらないよう

ハアハア・ゼイゼイ息を切らせながら登って行く。










周りの木々の色付きに励まされながら一歩一歩登って行く。

ロープの架けられた場所まで来るとあと少し。石鎚スカイラインを走る車の音も聞こえ始めた。

今回はここのところ奥様たちに鍛えられているせいか、過去3回と比べると意外と早く登りつめられた。

それでもやはり最後にスカイラインのガードレールを跨ぐ足が重たかった。
















長尾根展望所は観光の人たちの車でいっぱいだった。

ベンチに腰を降ろし靴紐を解くとやっと解放された気分になった。

靴を履き替え落ち着いた後、展望所にある双眼鏡で石鎚山を覗いて見る。

弥山から西ノ冠岳に続く稜線の下に、笹原に続いている道が見えた。

あれが御来光の滝を通って本沢からの道だろうか?










石鎚山もこちらか見ると、見慣れた山容と全く違う形をしている。

『まるでソフトクリームの様!』と奥様たち。疲れているはずなのに食欲旺盛な奥様たち。




帰りの瓶ケ森林道も夕暮れ前の絶景が広がっていた。今月初めに弥山からの帰りにも見た

水平のラインに浮かぶ石鎚山。そしてコメツツジの色付いた東黒森山。途中で何度も車の

スピードを緩めながら、晩秋を迎えた瓶ケ森を満喫しながら帰路についた。

















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