KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC(TOC)登山部2021.04.14 黒滝峰~工石山

2021年04月16日 | 四国の山



今週は水曜日に珍しく仕事が入り、久しぶりに木曜日の今日、

独りで出かける事になったので、さてどこのお山に登ろうかと考えていたら

高知のギッチャンさんや愛媛のグランマー啓子さんのHPで

工石山のアケボノツツジの情報がチラホラアップされ始めた。

よし!それじゃ工石山の様子を見に行ってみようと思い立った。

せっかくならお隣の三辻山も歩いてみたいし、前々からおじょもさんがアップしていた

更に南の黒滝峰木に登る鹿も見てみたい。

そこで周回ルートを色々と調べてみると、黒滝峰の岩壁の直登コースがある事も判った。

結局今日のテーマは『岩壁・木に登る鹿・アケボノツツジ』の欲張りなコースとなった。


いつものように工石山青少年の家の体育館の下に車を停める。今日はまだ時間が

早いのか一台も車が停まっていない。身支度を整えて体育館から南に県道を下って行くと

杉林の上にちょこんと頭を出した黒滝峰が見えた。そう言えば誰かが高知のジャンダルム

なんて書いてあるのをネットで見かけたが、見えなくもないな~なんて思いながら

歩いて行くと10分ほどで右へのヘアピンカーブの手前に、鳥獣保護区の赤い標識に小さく

三辻山登山口と書かれた案内板があった。







取り付きの正面には小滝があり、直ぐに左に曲がって登って行く。

ここからの道はグランマーさんが書いていたように、白と赤のテープが要所要所で

木に巻かれていて、それを目印に登って行く。










出だしからなかなかの急登が続いていくが、先ほどのアスファルトの下りで

少し膝に痛みが出ていたので、果たして登れるだろうかと不安になってくる。

しばらく痛みを我慢しながら登って行くと、大きな岩壁が現れる。

屋島の冠ケ嶽の岩壁の下と同じような雰囲気だが

『こんな所登れるのかな?』と思っていると、先ほどの白赤のテープが右に導いている。







テープに沿って岩壁の下を進んで行くと正面に岩壁に沿って真っすぐ伸びる木。

よくこんな場所でこんなに大きく育ったもんだと感心しながら、更に右に回り込むと

先ずは一つ目の岩壁の全容が現れた。その岩壁の右にロープが垂れ下がっているので

取り付きだと判る。足がかりも比較的良いのでグイグイと登って行く。








高さはさほどでもないが足を滑らせるととんでもない事になる。

登りきると狭い岩壁の突端で素晴らしい展望が待っていた。

腰を降ろして一息入れるが完全に腰が引けている!(笑)













一つ目の岩壁からも樹林帯の中をテープを目印に登って行っていたが、

途中で見失い右に左にと少しうろついてしまう。

尾根らしい方へと軌道修正してさらに登って行くと赤良木峠から樫山峠への

登山道らしきトラバース道に出た。登山道を一旦左に曲がり少し下って行くと

右にピンクのテープがぶら下がっていて、ここからが黒滝峰への取り付きになる。




踏み跡は薄いが上へ上へと登って行くと、ここでも白赤のテープが所々に付けられていて

その内に黒滝峰の岩壁が目の前にで~んと現れた。先ずは短めのロープに沿って登るのだが

ここも足がかりが良く、木や岩を握りながらロープを使わずに問題なく登って行けた。







そこを登ると核心部の長いロープの掛る岩壁の直下に出た。

ここも足がかりがあるので問題はないが、一つ目の岩壁よりは高度感があって少しビビる。

木の枝も岩も時よりポロっと抜けたりするので、慌てず注意深く登って行く。
















岩壁を登りきり、左に折れて黒滝峰の突端に出ると、ここでも素晴らしい眺望が広がっていた。

谷あいから南に続く道の奥には太平洋。左に視線を移すと室戸岬。

右には工石山と車を停めた青少年の家も見える。










ここで腰を降ろしてしばらくその眺望をのんびりと楽しむ。

周りには淡い黄色のヒカゲツツジが盛りを迎えようとしていた。







黒滝峰から尾根を戻ると三辻山から樫山峠への道に出た。

ここから先ずは右にとって今日二つ目のテーマの“木に登る鹿”を探しに行く。

尾根の北にトラバースの道が続いていくが、道はどんどん下って行くので少し不安になり、

何度か尾根に登ったり、巨岩に登ったりして見ると、何度目かにまだ先にそれらしい木が見えた。

岩から降りて更に登山道を下って行く。先ほど見えた木の辺りを目星をつけて

右に左に目をやりながら注意深く進んで行くと、道の左に木々の間からそれらしい木が見えた。

うっかりすると見過ごしてしまいそうな目印も何もない場所だった。

白骨樹の木の枝が見る角度によってその木を登っている鹿に見えるという、

自然が創り出した偶然の産物にやっと出会えた。




ここで二つ目のテーマをクリアして、歩いて来た道を三辻山へと折り返していく。

道は尾根の北側の少し下に続いている。気温が上がらず陽の当らない道はまだ少し肌寒い。

道の表面は凝灰岩だろうか?赤紫の岩屑が散りばめられた道。







途中で道標が立ち始めると周りも明るくなり、登山道もいい雰囲気になってくる。







時々、道の脇に巨岩が点在し時間があれば登ってみたいが、脇まで回り込んで

取りつけるかどうかを確認するだけで先を急ぐ。










東屋がある場所で赤良木峠と三辻山への分岐になった。右に折れて三辻山へと登っていると

途中で木々の中でガサガサ大きな音がする。熊?鹿?猪?と慌てていると、

藪の中から初老の男性が現れた。『びっくりしました!』と言うと『すみません、驚かせて』と。

男性は木々の中で何やら探していたようだが、あえて聞かずにそのまま進んだ。

道の脇には可愛らしいスミレがたくさん咲いている。










三辻山山頂は360度の眺望が広がっていた。

南には浦戸湾と室戸岬。北には石鎚山や瓶ケ森まで望める、最高の展望だ。

ザックを降ろして水分補給と煙分補給。日が当たってきたのでやっと上着を脱ぐ。
















山頂から赤良木峠へは杉林の中をかなり下って行く。何もこんなに下らくてもいいのにと

独りで愚痴りながら歩いて行くと林道に出た。右に折れて林道を進んで行くと

ドロマイトの採掘場跡に着いた。既に操業を停止して久しい採掘場跡の

錆びて赤茶けた施設からは、月産1500トンもの生産量を誇っていた鉱山の面影はない。

すると先ほどの熊と間違えた男性がまた藪の中から現れた。手にはイタドリを握りしめている。

『高知の人は好きですね、でも酸っぱいでしょ?』と聞くと

『水につけて置いて保存食として食べてます。美味しいですよ』と嬉しそうに答えてくれた。










ドロマイト採掘場跡からは比較的幅のある道が続いている。

しばらくすると先の方から人の声が聞こえてきたと思ったら、杖塚の広場に出た。

広場では青少年自然の家のガイドさんと若い女性が草花を見ながら話をしていた。







杖塚から今回も昨年と同じように北回りに歩いて行く。県立自然公園の工石山の

全国(県の木)遊歩道となっているこの道には、各県を代表する樹木が集められ

植栽され保護されていていて、道の至るところにその樹木の名を記した案内板が立てられている。

途中では椿の落花で道が真っ赤に染まっていた。




登りから道が緩やかになると右側に昭和38年8月に高知県に上陸した台風9号によって

植栽間もない杉がなぎ倒されてしまった根曲がり杉がある。

その後、倒れた幹や枝が上に向かって再び成長した結果ではないかと言われているが、

昭和38年に植栽されたと言う事はほぼ私と同い年の杉になり、枯れずに頑張って

伸びている姿に何だか親しみを感じる。




根曲がり杉を過ぎると白鷲岩。そのくちばしの先からは嶺北の峰々が見渡せる。

白鷲岩から杉林の中を進むと今度は天然ひのき風倒根。このひのきも38年の台風で

根っこから引き抜かれて倒れてしまったという。その時の台風のすさまじさが伺える。

その根に首を絞められ喘いでいる姿。







ひのき風倒根から次はトド岩。この道はいつ歩いても本当に見所満載の道だ。

この岩からも遠くに石鎚山が見える。岩の横と下にはアケボノツツジが咲き誇っている。

ここで後ろから来た女性と少し話をする。『このアケボノツツジの色は何とも言えませんね。』

と言うと、熱心にスマホでその写真を撮りながら、『やっぱり他のツツジとは比べ物にならないですね』

『一年に一度は見ておかないとね』と答えてくれた。










トド岩からは北の頂きに進んで行く。道は徐々に高度を上げて

北の頂きの周りでもアケボノツツジが数本花を咲かせていた。







北の頂きから一旦下り、鞍部から綴れ折れの道を登って行くと工石山山頂に着いた。

広場になった山頂にはベンチが置かれ、数人の人が昼食を摂っていた。

広場の周りでもアケボノツツジが満開を迎えていた。













展望台は老朽化で立ち入り禁止になっているが、展望台に登らなくても

広場からは高知市内に向かっての景色が見渡せる。ベンチに腰掛けおにぎりを頬張る。







先ほど杖塚で会ったガイドさんのグループが登って来た。

ベンチに腰かけていた人がそのガイドさんに、途中で見た花の名前を聞いていたが、

珍しい花らしく、こんな時に地元のガイドさんは頼りになる。








お腹を満たした後は賽の河原へと下って行く。

山頂からの道はシャクナゲの道。まだ花は全く咲いていないが、開花の時期には

見応えがあるだろう。アケボノツツジはあちこちで咲いている。







途中の大岩にしがみついたヒノキには『天空の窓』と書かれた案内板があり、

覗き込むと暗闇の向こうに新緑の緑と空が見えた。







直ぐ近くの大岩で自撮り。足元の悪い場所でセルフタイマーで慌てて移動すると危ない。

もう少しで落ちそうになったが一応笑顔で!








ひやりとした後谷筋に降りて行くとまた人の話し声が聞こえてきて、賽の河原に着いた。

サンショウウオが生息する賽の河原は、名前に不釣り合いな明るい場所で、透き通った水が流れている。










賽の河原からトラバース気味に進んで行くとヒノキ屏風岩

ここでは別のガイドさんと若い女性が二人岩の上で寛いでいた。

するとガイドさんが『車を体育館の下に停めましたか?』と尋ねてきた。

『はい!停めても良かったんですか?』と聞くと、『今日は大丈夫なんですが、先週末は満車に

なって、先に停めた車が出られないようになったんです』と。『車が出られないような停め方するなんて、

山でもやはりマナーの悪い人はいるもんですね』と話をした。

屏風岩からも今日は遠くまで見渡せる。女性の前の岩を景色を眺めようとひょいっと登り

立ち上がると、後ろでその女性が『わ!絵になりますよ!』と言ってくれた。

後ろには振り向かず目尻が下がってニンマリしてしまった。((笑)










賽の河原からは整備されたきれいな道が続いている。

本日最後のアケボノツツジや巨岩を眺めながらのんびりと下って行く。

巨岩と巨岩に挟まれた小さな岩。『子は鎹』なんて言葉が浮かんできた。










周回で杖塚に戻る手前で右手に黒滝峰が見えた。正面には石灰岩だろうか白い巨岩も見える。

あそこも登れるのだろうか?といらぬ考え。










杖塚から青少年の家までは一気に下って行く。林道まで降りてくると、登山口の両側に

何台も車が停まっていた。『大丈夫だろうか、車が出られるのだろうか』と不安になって来た。











幸い駐車場には数台しか停まってなくて、結局登山口の直ぐ近くまで車を停めている

人が多かっただけで無事帰宅となった。

岩壁・木に登る鹿・アケボノツツジの3つのテーマをクリアでき、更にはヒカゲツツジや

ミツバツツジ、芽吹き始めた木々を眺めながら

久しぶりの独り歩きをのんびりと楽しめた一日だった。










今日はWOC登山部ではなくTOC(木曜)登山部




今日のトラック  登山口から沿面距離9.8km 行動時間5時間30分








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