KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

新春・干支の山と聖地巡礼

2023年01月12日 | 香川の里山

今年の干支は『兎』。毎年の事だが年始にこの干支にちなんだ山を探して登って

いるが、今年の兎の山は国分寺町に99.9mの兎子山(うさんこやま)があった。

この兎子山は確か以前は100mと表記されていた様な気がするが、再測量したのか

99.9mとなっている。どうせならきりのいい100mにしておけば、干支の山とは

別にきりのいい100mの山で少しは注目されたかもしれないが、普段は人知れず

ひっそりと佇んでいる山なのだ。

昨年の暮れには奥様たちに正月休みには兎子山に登りたいと話していたが、

僅か10分ほどで登れる山にわざわざ出かけるのも億劫になり、初登りは地元の

雲附山に登って正月休みは終わってしまった。

ただやはり気にはなっていたらYAMAPでこの兎子山を絡めて、火ノ山、峰ケ原、

鷲ノ山を周回している人がいた。これなら奥様たちと一緒に歩いても歩き甲斐がある。

しかも奥様たちはこのコースは歩いた事がない。さらにはぐるっと周回するとYAMAPの

ポイントが7つゲットできる。これに二人が食いついてこないはずがない。

そして火ノ山の直ぐ東にある挿頭山に登ればもうひとつポイントをゲットできる。

手軽な里山を歩いて8つもポイントをゲットできるなんて、なかなかない事だ。

その挿頭山は私のハンドルネームのKAZASHIの元になった山。麓にあるかざし団地の

人達と一緒に山登りを始め、高松市民登山学校にも通い、その後のOB会の登山にも

参加していた頃にKAZASHI TREKKING CLUBというタイトルでホームページを始めた。

その時からハンドルネームはKAZASHIとしていたのだ。故に挿頭山は私にとっては原点、

いやそれ以上の聖地なのだ。と言う事で今週は線で繋ぐの続きはお休みして、『干支の

山と聖地巡礼』をテーマに歩いてきた。




国分寺町の橘ノ丘総合運動公園に集合。集合場所に向かう途中、道の脇の田畑は

霜で真っ白。自動車の車外温度も0度になっていた。

公園の野球場の横に車を停めて降りるとさすがに寒い。『寒いね~』と二人に挨拶して

身支度を始めたが、手袋を履く前の手がかじかんで冷たい。




支度を終えて橘池に沿って北東に歩いて行く。前回WOC登山部で歩いた時は、この公園の

上部から取り付いたのだが、今回は別の登山口から取り付いてみる。池の淵からは

今日の最終地の鷲ノ山が見える。山火事あとの南斜面は以前に下った時には足元が

全く見えず、段差で何度も尻もちをついたり、イバラで苦労して転げ落ちたのが

思い出される。目線を移すと干支の山の兎子山が見える。







池の淵のを歩いて行くと工場の建物が現れる。その建屋の手前が登山口になっていた。

WOC登山部で歩いた公園からの取付きは、羊歯の中の半分藪の様な道で難儀をしたが

今日のこの道は下草もなく踏み跡もしっかりしているので、とても歩きやすい。











しばらくすると道の脇にゴロゴロとした大きな岩?・石?が現れる。岩を見ながら

登って行くと石舞台と名付けられた平らな岩があった。
















その石舞台からは木々の間から高松自動車道が見降ろせる。石舞台から先はしばらく

羊歯道になるがこちらも刈られていてスムーズに歩いて行ける。










尾根に出ると日差しが届き始めた。前を歩くルリちゃんは、取りつきのスタート時点から

小気味よいペースでどんどんと歩いて行く。

その内に火ノ山の山名標の立つ山頂に着いた。三等三角点 西大谷 246.9m

三角点の横には手作りの地図を収めたボックスが置いてある。そして龍王社の石祠。

















山頂から次は北峰を目指して広尾根を東に進んで行く。所々で先ほどの地図に記載

している登山道の分岐に案内札が木に掛けられている。













北峰では眺望がなかったが少し下に降りると、堂山の奥に六ツ目山、その横に伽藍山

そして鬼無の袋山や勝賀山が並んで見えた。東峰は北峰に行く途中にある小ピーク。







北峰から引き返して南に下って行くと鬼の腰掛と名付けられた巨岩があった。前回は

これをセニョさんが登ったが、当然あっちゃんが黙っていない。腰掛には腰掛けず

その上まで登って東に見える景色を堪能している。










私はその前のひとつ小さい岩に登って同じように東の景色を眺めてみた。







東には直ぐ麓にDOCOMOの電波塔の立つ挿頭山、西部広域クリーンセンターから

登る白い煙の奥にクレーター五座が見える。先ほどの北峰でもそうだったが、奥様たちも

自分たちが登った山は比較的容易く山座同定が出来る。




鬼の腰掛で高松市南部の里山を眺めた後、比較的広い尾根を今度は東に下って行くと、

106mの小ピークがYAMAPでは火ノ山南東峰になっている。今日はここまでで

すでに4つのポイントをゲットしたことになり、二人も喜んでいる。














南東峰からは踏み跡が薄く少し道に迷ったが、すぐ下に建物が見えている。

その建物を目指して降りて行くと、大きな倉庫の前に飛び出した。










ここからはYAMAPで参考にさせてもらった人は兎子山に直接向かっていたが、

何と言っても私の聖地の挿頭山にお参りせずにはいられない。国道32号線を渡り、

かざし団地の横を山に向かって登って行く。団地の西側を貯水タンクに向かって進み、

山の中をへと入って行くと、一旦落ち葉の積もった広場に着き、そこから山頂へと

ロープの掛った急登を登って行く。たっぷりと積もった落ち葉が足を滑らせる。

















山頂には電波塔とその奥に四等三角点 十三塚 134.2mと石仏と石祠がある。

その祠の前で聖地に手を合わせる。








聖地をあとに今度は干支の山に向かって下道を歩いて行く。道の横の日の当たらない

小さな池の水はまだ凍っていたが、陽が昇るにつれ気温が上がりポカポカ陽気になってきた。

最初は堂山を正面に、道が西に向かうと今度は峰ケ原と鷲ノ山が見え始めた。














高速道路の下を潜りお地蔵さんに手を合わすと、その向かいの皿池越しに今登って

きた火ノ山が横たわっていた。







皿池から北に住宅地の中に入って行く。少し歩いて小さなため池に沿って進み、

次に山に向かって登って行くと、緑の防草シートを被せた法面の横の道になる。

するとこの山のランドマークの白と水色の大きなタンクが見える。













そのタンクの手前の階段を登ると山頂への山道になり、タンクを横目に見ながら

山道を登ると電波塔の立つ山頂に着いた。











四国新聞に紹介されて注目を浴びるようになったせいで、今年は登ってくる人が

多いと聞くが、今日も後ろから一組のご夫婦が登って来た。さらに腰を降ろして

お昼ごはんにしようとしていたら、もう一組の年配の男性と女性が登って来た。

今日もお湯を沸かしてカップ麺。私が来来亭監修のこってり味を取り出すと、

『そんなこってりなんて食べるからふとるんやわ!』と二人に責められる。

『もうお腹が出ても二重顎になっても気にせんからいいんや!』と居直る私。




後から来た方もここでお昼ご飯。このお二人どうやらご夫婦ではなく、山登りの

パートナーらしい。毎年干支の山に登っていて、昨年は虎丸山、そして今年は

この兎子山に四国中央市からやって来たそうだ。みんな考えることは同じの様だ。

三角点は 四等三角点 丸山 99.9m。その奥の山名札が、皆さんがネットにアップ

していた山名札とは別にもう一つ増えていた。裏を返すとこんなことを書いていた。

ヒロシさんとキョウコさんが記念にと思っての事だろうが、山名標や札は一つ

あれば十分なのに、明瞭な道に赤テープをあちこちに付けているのと一緒で何だかねえ~!

ここでは年甲斐もなく可愛らしく?ウサギのポーズ。阿波踊りに見えなくもない!







山頂からはNHKの施設のフェンスに沿って登って来た道と反対側に下って行く。

踏み跡は薄いが赤テープが麓へと誘導してくれる。すると朝日通商の大きな建物の

横に出た。ここからも鷲峰寺まで下道歩きとなる。














これから登る鷲ノ山や峰ケ原を眺めながら住宅の間を抜けて歩いて行く。











鷲峰寺は天台宗の寺。そして八十二番札所の根来寺の奥の院だそうだ。ここからは

二度ほどこの山に登り、別に一度北側からも縦走したことがある。










こちらのお寺は鑑真和尚が開いたとされ、お寺の背後の鷲ノ山がインドでお釈迦様が

説教したといわれる聖山『霊鷲山』に似ていることから『鷲峰寺』と名付けられた

そうだ。本堂の前には香川の保存木の大きなモミの木。











登山口は本堂の横の新四国道と彫られた石柱が取りつきとなる。途中まではミニ四国

八十八か所の石仏が並んでいる。











こちらの石仏はどれも可愛らしい顔をしていて、その一つひとつを眺めては

立ち止まって、楽しみながら歩いて行ける。







このミニ八十八カ所はお寺の背後を周回できるようになっているが、その頂部が

峰ケ原と鷲ノ山の鞍部になっていた。








そして右に折れて峰ケ原への道は急登になる。相変わらず奥様たちはグイグイと

登って行っている。一月だというのにこの陽気、拭っても拭っても額から汗が

流れ落ちてくる。途中で南西に府中湖とこちらも電波塔の立つ猫山が見降ろせた。










そこからさらに登って行くと今度は北西に番の州と瀬戸大橋が見えた。今日は

風がほとんどないのか、どこのエントツの煙もほぼ真直ぐに上がっている。








急登が終わり山頂近くになると笹の道になる。その笹道を進んで行くと峰ケ原山頂。

木々に囲まれて眺望はないが三等三角点 峰ケ原 249.91m になっている。















さぁここからは引き返して急坂を下り最後の鷲ノ山へと歩いて行く。落ち葉と乾いた

土の道はかなり注意して下りないと危ない。前を下るあっちゃが土煙をあげながら下っている。

途中で正面に鷲ノ山のデコボコした尾根が見える。











鞍部からは最後の登り。道の脇の木には所々で地元の小学生が樹種を書いた札が掛かっている。








鞍部から直ぐに第一ピーク。その第一ピークから一旦下って次は第二ピークへの登り。

これがまたロープの掛った急登。最後の最後まで楽をさせてはくれない。


















急登を登りきると南から西側の眺望が開けていた。堤山の奥に城山・猫山・大高見峰

西には二週続けて登った、筆山・我拝師山大麻山・象頭山横山・大原越しに見える。








第二ピークを過ぎると今度は東側の景色が広がっていた。火ノ山北峰からは伽藍山に隠れて

見えなかった狭箱山が、伽藍山の横に、恥ずかしそうにして並んでいるのが見える。










しかしここはあくまで第二。『次は第三ピークです!』と奥様たちに言うと『まだ第三が

あるん?』とさすがの二人も少し辟易してきたようだ。








第三ピークの手前に本宮山のクジラ岩を小さくしたような子クジラ岩。その岩を

過ぎると石祠のある第三ピークになる。










第三ピークから少し下って登り返すと、四等三角点 鷲山 322.42mに着いた。

鷲ノ山にちなんで鷲が羽を広げるポーズをしてみるが、どう見てもそうは見えない。





今日のコースの参考にしたYAMAPでは、ここから南に尾根を下っているが、以前に

下った(一本東の尾根)時は山火事痕で、スズタケとイバラで何度も尻もちを付いたり、

トゲで指を痛めたりしたのだが、今回のコースも同じように藪の道のようなので、今回は

安全策で第三ピークに戻って、石船への登山道を下って行くことにした。

第三ピークまで戻ると、東に道が続いている。急坂と書かれていた案内札の通り、

けっこう急な坂が続いて行く。途中からは石の丁場の上の大きな柱状節理が見えた。

今まで見た事もないような白や赤茶けた色が混ざった柱状節理だった。

この鷲ノ山石は良質な角閃安山岩(かくせんあんざんがん)でできていて、関西圏に

おいてもこの鷲ノ山石が使用された古墳が発掘されているそうだ。











急坂を下りきると段々畑にでた。スタート地点の火ノ山が正面に見えた。

登山道から里道、そして県道へと出て橘ノ丘公園へと戻って行く。

沿面距離14.6km、累積標高990mと平野部の里山歩きとしては良く歩いた

一日だった。YAMAPのポイントも8つゲットできた奥様たちもご満足の様子。

私はと言えば念願の干支の山と聖地にも再訪できた、有意義な一日だった。


















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