KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2021.02.10 五剣山

2021年02月11日 | 香川の里山




今日の登山部はメンバーの都合で自主トレの日となったが、昨年から度々連れて行ってと

あっちゃんに言われていて、ずっと断り続けていたのだが、先々週の城山

歩いた時にも催促されて、とうとう約束してしまった五剣山に案内する事になった。

何度も一人で登った事のある山だが油断すると危険な箇所があり、他の人を連れて

行くのは二の足を踏んでいたのだが、今回は逃げられず仕方がない。

あっちゃん同様以前から興味を示していたみなちゃんにも声をかけると

是非参加したいと返事があり、先週のクレーター8座を歩いた時に

今日は五剣山を歩く話をしたら、ヤモッチも参加する事になった。


取り合えず麓にある二つ池親水公園に集合してスタートする。

最初はここから乗り合わせて裏参道を八栗寺近くまで走る予定だったが、時間もあり

せっかくなので源氏ケ峰に先に登って五剣山に取り付く事にした。

周知のとおり五剣山は入山禁止になっている山で、八栗寺からはその立て札が建てられている。

ただこの裏参道、源氏ケ峰側からは立て札が無く、あとで言い訳が出来ると考えた。




先ずは八栗寺の裏参道の急こう配のアスファルト道を登って行くと、

途中に源氏ケ峰登山口の札がかかっていた。以前はもっと上の北側から取り付いたのだが、

ここも地元の人が新しくルートを作ったようだ。以前には笹薮だっただろう場所は

綺麗に刈り払われ、途中には赤テープがあり道を迷う事はない。







源氏ケ峰に近づくと次第に勾配も急になり、やはり上着を着こんだせいで汗がでてきた。

急登に息が切れ始めたが、裏参道の取りつきからは10分ほどで源氏ケ峰に着いた。

ここも下草が刈り取られて広場になっていて、大龍王納経塔と三等三角点源氏峰がある。

牟礼町には壇ノ浦の合戦の史跡が多く残っているが、この源氏ケ峰では源義経が腰をかけて

作戦を練ったという『義経の腰掛石』らしい石もあった。










ほとんど埋まっている三角点を少し掘り出して何等なのかを確認するヤモッチ。

山頂からは西に木々の間から少しだけ眺望が開けている。










少し休憩した後、北に五剣山へと歩いて行く。少し下って鞍部からまた登りが始まる。

以前はこの鞍部から源氏ケ峰へと二回ほど登ったのを思い出した。

ここからは広い支尾根になっていて赤テープを目印に樹林帯を進んで行くが、

細い根っこに掴まりながら登ったり、木に掴まって下りたりで既にアスレチックの様相を呈してきて

あっちゃんのテンションもあがってきた。










途中で道の脇にりっぱな丁石があった。と言う事は現在の裏参道のアスファルト道が出来る前には

この尾根の道が八栗寺への裏参道だったと言う事だろうか。十丁と彫られているので

八栗寺までは1km強の場所だと言う事だ。




丁石を過ぎ樹林帯の中を進むと、以前にモトクロス場だった最上部に出た。

282mの標高点のある場所では、東から南にかけての景色が見えた。

女性陣が五剣山の上ではしゃがれては困るので、この岩の上で取りあえずポーズをとってもらい

山の上でははしゃがないでねとなだめる。










いよいよ五ノ峰に近づいてくると、右側に巨大な岩塊があった。

香川大学の長谷川研究所のレポートによると、1707年の宝永地震で五ノ峰が崩壊する前には

五ノ峰には二つのピークがあったと書かれている。そのピークがこの場所に当たるのかもしれないと

説明すると、三人が登ってみましょうというので岩塊に上がってみると、そこには石祠が並んでいた。

『ん~やはりここは六つめのピーク。六剣山か!』










岩塊から降り少し登ると分岐になり左に進むと五剣山の岩壁の下に続く道。上手に上がると

いよいよ五ノ峰への取りつきとなる。すると岩陰から突然一人の男性が降りてきた。

『少し上まで登ったのですが、怖くなって降りてきた』という。『どこまで行かれますか?』と聞くので、

『上まで登って行きます。』と答えると、『じゃ私も登ってみます』と言って引き返していった。

やはり独りで初めてきて心細かったんだろう。







特徴的な火山角礫岩の痩せ尾根を右に回り込み、次に左に回り込むと最初の鉄製の梯子。

梯子を登ると痩せ尾根に出る。ここが五の峰の東端となる。ここから足元には八栗寺と奥に屋島。

そして反対側には陽に照らされてひかり輝く志度湾が見渡せた。













更に痩せ尾根を慎重に登って行くと四の峰が目の前に迫って来た。

一段あがった場所にはここでも石祠が並んでいた。








急な場所には太いロープが掛けられたり鉄筋の手摺があったりするが、

とにかく手を離さないように慎重に登って行く。











岩壁の間を抜け祠の上に出るとこの辺りが五ノ峰のピーク。眺望と高度感はバツグンだ!

もちろん直ぐ下には八栗寺が見えている。余りここで騒ぐと下から『こら!』と

怒られそうなので、あまり長居はできない。

















ピークから右に回り込むと直ぐに梯子があり、降りると幅の無い道に手摺が付けられている。

ここも手を離さないように慎重に進む。足を踏み外せば完全にアウトな場所だ。

手摺を伝って行くと五ノ峰の西端。南側にはえぐられた様になった岩肌。

その岩肌を恐る恐る覗いた後は今までで一番長い梯子がかかっている。










その梯子を下りると四ノ峰と五ノ峰の鞍部になる。四ノ峰の足元には小さな洞窟がり、

中は八栗寺の奥の院となっている。入山禁止となる前は五剣山の御山廻りでこの五剣山には

親の世代には登っていたという。この奥の院にも参拝する人たちがいたのだろう。

以前にここまで登って来た時に、一度ここで読経を唱えるお坊さんの姿を目にしたことがある。

その時は気づかれないように、四ノ峰に登るのを諦め、そっと直ぐ左にある岩壁の下に降りられる梯子で

降りて行った覚えがある。奥の院では手を合わせ直ぐ横の梯子に取り付く。







鎖が大好きなあっちゃんが梯子を無視して鎖で登ろうとするが、この鎖は垂れ下がった最上部からは

途中には固定された場所がなく、登って行くと長い鎖が大きく揺れる。ほぼ垂直で

足掛かりも悪く、さすがのあっちゃんも途中であきらめ梯子で登って来た。








長い梯子を登ると次はロープ場。何本ものロープが岩から垂れ下がっている。

ここも三点支持で登って行く。振り向くと先ほどの五ノ峰が見える。










ロープ場を過ぎるとまた梯子。ここからは東の眺望がよく、少しテラス上になった場所もあり、

何度かここでコーヒーを飲みながら休憩した記憶がある。












梯子を登りきると四ノ峰のピーク。屋根を掛けられた下に石仏が並んでいる。







四ノ峰から一旦下ると、足元の透けた錆びた鉄の橋が架かっている。

この下はスパッと切れ落ちている。好奇心旺盛なあっちゃんが覗き込んでいるが、

見ているこっちがゾクゾクとする。五剣山ではここが一番幅のない場所かもしれない。

ここで『取りあえず危ない場所は終わりです』と言うと、あっちゃんが『えっ?』と言って

不満そうな顔をした。あっちゃん的にはもっとスリルが無いとダメらしい。














橋を渡りまた少し登ると三ノ峰だが、どこがピークか判らずそのまま進むと二ノ峰に着いた。

立派な祠の周りにはたくさんの石仏がある。元々の石仏の他にも個人で寄贈したようなものもある。







ここで先ほど話をして先に歩いて行った男性が戻って来た。

今度は『一ノ峰の途中で下に降りられるようでしたが、危なそうなので戻って来ました』と。

『このまま五ノ峰へ戻るのとどちらが怖いですか?』と聞くので、

『下に降りた方が危なくないですよ』と答える。

しばらく話を聞くと、男性は福島からワゴン車で寝泊まりしながら旅をしているという。

公園などで車中泊をしながら、自転車に乗り換えて近くを色々と廻っていると言う。

リタイヤしたらそんな感じで車で旅をしながら山々を巡るのもいい。

最後尾で付いてきた男性は、降りる場所を通り過ぎて最後の一ノ峰までついてきたが、

間違いに気づいてまた独りで戻って行った。




最後の祠には3体の石の蛇。1体は女性の蛇でドクロを巻いた自分の尻尾を口にくわえている。

一の峰の西端はいつものように真正面に屋島を見て更に高松の市街地が広がっていた。










北に視線を移すと山肌が切り取られ無惨な姿になった石切り場の奥に、瀬戸内の海が広がっている。







ここで今日はコーヒーを頂くことにする。みなちゃんが犬の顔をした可愛らしいパンを手作りしてくれていた。

四個並んだ手作りパンを見てヤモッチが『もう一個あったら五犬(剣)山やね~』と。







あっちゃんとみなちゃんはパンの作り方を色々と話をしている。

私は前回デジカメを無くしたので、もう一台のデジカメを修理にだしたら、

27,000円かかった話をすると、ヤモッチも一眼レフの調子が悪くて修理に出したら

80,000円以上の見積もりになったと。上には上がいるもんだ。







一ノ峰西端で景色を楽しみながら20分ほどゆっくりした後下って行く。

最初はロープの掛ったヒトツバの茂る場所から次に梯子を降りて行く。

途中で左手に少し寄り道をする。ここではくねくねとねじれた太い根と幹の下が

空洞になっていて不思議なトンネルになっている。
















この不思議な空間を見て女性陣から歓声があがる。そのトンネルを抜けると石仏と

その奥には木造の弘法大師と女性?の石仏があった。

『弘法大師に奥さんいたかな?』とか『弘法大師の愛人?』などと罰が当たりそうなこと話しながら眺める。











ヒトツバと苔の緑に囲まれた異空間を楽しんだ後、さらに下へと下って行く。







ロープを伝って一番前を下っていると突然『危ない!』とみなちゃんの声がしたかと思ったら

拳より大きな石が落ちてきた。転がり落ちる石が一瞬目に飛び込んできたと思ったら、

避ける間もなく、ロープを握りながら広げた股の間を落ちて行った。もし少しでも位置が違って

頭や顔に当たっていたらと思うとぞっとした。先ほど陰口をたたいていたのに、心の広い

弘法大師は私を見放さなかった。ありがたや、ありがたや!





冷や汗を掻いた後急坂を下りきると右に一ノ峰の下を通って尾根に出て、折り返して八栗寺に出る道になる。

今日はここから左に折れて、五剣山の岩壁の下を通って元来た道に戻って行く。




ここからはえぐられた岩壁の下に石祠が並んでいる場所が何ヵ所もある。

今日はいったい何体の石仏を見た事だろう。やはり五剣山は信仰の山だった。




さらに進むと今までの岩肌とは違う真っ白な石灰岩のような岩肌が現れる。

先ほどの木の根のトンネルは緑の異空間だったが、ここは真っ白な異空間。

前出の長谷川研究所によると、この白い岩は凝灰岩で五剣山はここから上部の火山礫岩で覆われていて

この場所が凝灰岩の最上部で露出しているという。














五ノ峰ノ下部まで来るとブロックで閉ざされた洞窟がある。以前からあった場所だが

中に入ると崩れて危ないので塞いでいるようだ。暗くてよく判らないが

覗いて見ると中には何かあるようには見えない。




ブロック洞窟の先に進むと六ノ峰?まで戻って来た。このまま登って来た道を戻る予定だったが

右に折れて踏み跡のしっかりした道を降りて行く。降りきると裏参道に出たが案の定入山禁止の立て看板。

裏参道からは崩壊した五ノ峰がまじかに見えた。







裏参道からは登りと逆に急な坂を下って車を停めた親水公園まで戻る。

今日はお昼ご飯は庵治町まで車を走らせ、名物のうどんを食べるのだ。

昨年も訪れた事のある『じゅん』で、シーフードうどんを注文する。

『今からあげるから時間がかかるよ』と店主が言う。

時間がかかってもあげたに出汁のきいたうどんは最高だった。







『今日からはシーフードうどんから庵治うどんに名前を変えるんで』とお店の人が教えてくれた。

そのネーミングした常連客が来た。うどんをうつのに疲れたと言って店主が

その常連客にうどんを踏ませ始めた。何とも言えない和気あいあいの雰囲気のするお店だ。

食後のサービスのコーヒーも頂いてお店を後にした。







まだ時間があったので四国最北端の竹井岬までドライブをする。

冬の瀬戸内の海は澄み切り、沖には小豆島の山々が見える。

岬の鳥居の奥にゆっくりとジャンボフェリーが通り過ぎていく。










先端の岩窟ではちょうど護摩法要が行われていて、ちゃっかりとお願い事をしている女性陣




昨日までの強風がウソのように風もなく晴れ渡った空の下で歩いた五剣山。

今日のメンバーにとってはアスレチックのような感じだったかもしれないが、

いつになく梯子やロープを使ったので、明日の朝は上半身が筋肉痛かもしれないなと

思いながら帰路についた。

今日のトラック


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