KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2020.07.15 聖神社・大樽の滝

2020年07月16日 | 四国の山
先週の香美市の『滝三昧!』に続いて、今週も“日本の滝百選”の第二弾と銘打って、

高知県で百選に選ばれた三つの滝の内のひとつ大樽の滝を目指すことにした。

残るもう一つの龍王の滝は何度も訪れた事があるので、

これで高知県にある日本の滝百選の三つを制覇できることになる。

ただ滝見物だけで越知町まで出かけるのはもったいないので、以前からさりちゃん

(WOCにさおりんが二人いるので今回改名)が勧めてくれていた

高知の投入堂で有名な聖神社を絡めて歩いてみることにした。


伊野ICで高速を降り、国道33号線を東に佐川町から越知町、そして県道18号線へと進んで行く。

途中で工事中の現場があったが通行止めにはなっていなかったので、現場の人が鉄板を

敷いて車を通れるようにしてくれた。




桐見神社を過ぎたところで県道から左に下がって林道になる。

少しだけ未舗装になったヶ所があるが、あとは舗装路なので駐車場まで車は問題なく走れる。

集落を過ぎ林道を登って行くと道の脇に休憩所のような小さな小屋に

駐車場の看板と、聖神社の案内板が掛けられている。車は4.5台停められるスペースがあった。




駐車場から少し上に青い建物がありその横が神社への入り口となっている。更に橋を渡った所に

もう一つ案内板があるが、こちらは聖神社に直接行ける道で、手前の入り口が

対岸から神社の全景を眺められる展望所への道になっているようだ。

道の脇の沢には昨日の雨で勢いよく水が流れている。









入り口からは直ぐに急登が始まり、小さな沢を渡渉すると杉林の中の道になる。










急な場所には丸太の階段とトラロープが張られていて、谷筋では普段なら空沢なのだろうが

今日は小さな滝になって水が流れている。




杉林から自然林になり尾根の下を巻くようにして歩いて行くと聖神社の対岸の展望所に着いた。

晴れの日には朝10時を過ぎると神社側は日陰になるようだが、曇り空の今日は影もできずに

断崖絶壁に建つ聖神社をきれいに眺めることができた。

投入堂としては鳥取県の三徳山の投入堂が全国的には有名だが、

この聖神社もなかなかどうして三徳山に負けず劣らず見応えがある。







三徳山の投入堂は長い柱で床を支える懸崖(けんがい)造りになっていて、投入堂の足元までは行けるが

その中まで立ち入ることはできない。しかしこの聖神社はここから周回路を歩いて行くと神社にお参りできる

というので展望所から更に進んで行くことにする。


山さんは今日は自慢の一眼レフを持ってきているが

展望所の一番奥のビューポイントまで怖くて近づけずに、『ここで十分!』と強がりを

言いながら写真を撮っている。







展望所から聖神社への道は谷の上流に向かって進んで行くようになる。雨上がりの道は滑りやすく

特に沢に架かる丸太の橋はツルツルで靴底が滑り危ういが、前をいく女性陣は難なく渡って行っている。













振り返ると山さんが手摺を使わず、何故か平均台の上を歩くコマネチ(古い)のようにして渡っている。




二つ目の丸太橋を渡ると道には苔むした岩が目につくようになってきた。

丸太の橋を渡ったり脚立の梯子を降りたりと変化があって楽しい道だ。










充分に水分を吸った緑は瑞々しく、苔も今日は生き生きとしている。







谷筋の上流では仮設足場の踏み板を渡らせた吊り橋が架かっていた。

丸太の上に載せてある橋は今までも見た事はあるが、吊り橋に足場板が載っているのは初めてだ!




その吊り橋の手前に巨岩に梯子が掛けられていて、岩の上から横を流れる

沢と小滝を眺められるようになっている。










梯子を昇り降りした後は沢の左岸へと吊り橋を渡って行く。

ゆらゆらと揺れる吊り橋をキャッキャと言いながら渡ってくる女性陣。










相変わらず慎重に慎重にとゆっくりと渡っていく山さん。




吊り橋を渡ると今度はマンガン鉱を採掘していた跡だという洞窟があった。中に入ると一瞬真っ暗になるが

途中ではライトが有り、出口の明かりも漏れている中を問題なく歩いて行く。

それにしても丸太の橋や梯子に吊り橋に洞窟と、この道はちょっとしたアトラクションみたいだ。










洞窟を出ると神社へと向かう急登になる。大木に遮られて陽の当らない道は苔の道で、

少しザレた場所もあり滑らないように注意しながら登って行く。







聖神社の絶壁が近づいてくると谷側には丸太の階段になっているが、

ここも濡れて滑りやすく注意深く登って行く。








何ヵ所かの階段を登りきると頭上にお目当ての聖神社の社殿が現れた。




三徳山の投入堂はその昔、役小角が投げた蓮の花びらの1枚は

神仏にゆかりのあるところに舞い落ちた一つが

三徳山で。役小角が三徳山を訪れた時、その山のふもとでお堂をつくり、

役行者は法力でお堂を手のひらに乗るほどに小さくし、

大きな掛け声と共に断崖絶壁にある岩窟に投入れたと言われ、

このことから「投入堂」と呼ばれるようになったというが、

この聖神社は明治12年に改築された記録は残っているがその創建はあきらかではない。

60年ほど前までは近くの小日浦(こびうら)集落に約200人が住んでおり、住民たちが通っていた。

しかし、その険しさから次第に集落の人の足が遠のいた。

屋根が崩れ、床が抜け落ちている状態を知り、「もったいない。なんとかせんと」と

立ち上がったのが岡村豊延さん、1988年12月のことだった。

絶壁にはしごを作るところから始めた。社での作業も落ちれば命に関わる大仕事。

豊延さんは腰に命綱を巻き、滑車を通したロープの端を妻、袈裟子さんが持って支えた。

夫婦で命懸けの作業を続けた。

2人が“難工事”に取り組んでいることを聞きつけた集落の出身者らが材料費を寄付してくれたり、

資材の運搬を手伝ってくれたり。2カ月ほどで修復は完了したという。




社殿に入るり窓を開けると開放的な景色が広がっていた。奥には不動明王が祀られている。










よくぞこんな場所で2ヶ月あまりの短い期間で、それもほとんど個人の手で改修できたもんだと

感心する事ひとしきり。窓と入り口の扉を閉め後にした。










登りよりさらに注意深く濡れて滑りやすい丸太の階段を下って行く。

この道も階段も岡村さんや地元の方が整備したという。大変な作業だったに違いない。







ザレた下り坂を降りきると左に参道入り口への道が続いている。

道は沢沿いの道にあり綺麗な小滝が続いていく。この小さな渓谷も秋になったら紅葉に囲まれ

風情のある景色になるだろう。














聖神社への参道の下りは展望所からの登りに比べておもったより短い時間で林道の入り口に着いた。







休憩所にあった置物(笑)でポーズをするさりんちゃんとみやさん







この休憩所も横から見てみると投入堂に見えなくはない!





ミニアトラクションを楽しんだ後は、朝早くに菓子パン一個を食べただけだったので

もうお腹はペコペコ。今日の第二の目的地で昼食を摂るため車を移動する。

高知の人に越知町でお昼ご飯と聞けば、自由軒とほとんどの人が教えてくれるほどの

ラーメン店で有名なお店で、なかでも味噌ラーメンが名物の様で越知町のホームページの

グルメ情報にも掲載されているほどのお店だ。もちろん他にも醤油や塩ラーメン、チャーハンもある。










お店では入店の際にはマスク着用で、注文も食券機。さらにはテーブルの対面は

ビニールで仕切られているという、コロナ対策が徹底されていた。

当然、ここでは私は味噌ラーメンを注文したが、他の人は味噌カツラーメンの上にチャーハンを

セットにして頼んでいた!あっさりと優しい味のラーメンは噂通りで美味しく頂けた。







自由軒でお腹を満たした後は、第三の目的地というか最初に決めた目的地の大樽の滝へ!

県道の脇に案内板があるが、GooglMapでは駐車場までの道は載っていなくて、

最初は東側の道を走ってしまい迷ってしまった。駐車場へは県道の看板から山道を走って行くが

道幅は狭く、果たして本当に駐車場まで行けるのだろうかと思うような道だった。

運転手の山さんが『大丈夫?』と聞いてくるが、最初は『大丈夫!』と答えていたが

次第に不安になってきた。最後は道の両側から草が延び道幅を狭めている。

何とかその場所も無理やり過ぎるとトイレのある駐車場に着いた。

『ほ~らね!』と嘯く私を後ろの座っている女性陣が笑っている。

それにしても日本の滝百選に選ばれているのに、もう少し途中の道を整備すればいいのに。







大樽の滝へは駐車場からコンクリートの遊歩道が500mほど続いている。

沢沿いに続く道は大小の岩の間を水が流れ小さな滝を造り、時折段差のある滝の前では

流れ落ちる水が涼風を運んでくれる。







お昼を過ぎて気温が上がり湿度も高くなってきたが、渓谷沿いの道は気持ちよく歩ける。







遊歩道の突き当りに落差34mの大樽の滝が正面に見えた。

大樽の水を撒いた様に豪快に流れ落ちるのでその名が付けられたというが、今日は昨日の雨で

更に豪快に流れ落ちている。滝壺の正面には“にじのはし”の

名前のとおり優美な形をした橋が架けらている。










橋の上からは間近に滝を見ることができ、橋の脇からは滝壺まで降りることができる。

滝の本体は『三滝花崗岩(みたきかこうがん)』と呼ばれる4億年以上も前の古い花崗岩でできていて、

坂折川を挟んだ北方の横倉山にもこれと同じ花崗岩が分布しているそうだ。







滝壺近くまで降りたオトメ隊?が写真を撮ろうとポーズをしているが、

その格好が可笑しくて笑いを誘う!








この写真を撮ってくれた山さんが『日頃の行いを悔い改めている』などとFBに書いていたので

自然が造りだす造形と美しさに、しばし見とれてしまっている私ですと書き込んだ。

それは見る人の心ねを現した言葉だと私は思っている(笑)




みやさんは滝壺でロボットダンスを踊っている!




滑りやすい滝壺の横でワイワイと写真を撮っている乙女隊と

落ちないだろうかとそれを見守る親父たち!







先週の轟の滝ではあまりの飛沫の量に直ぐに引き返したが、今日は水量は多いがミストがかかる程度なので

マイナスイオンを存分に吸い込みのんびりと過ごして大樽の滝をあとにした。










帰り道に高知のながれ星さんに勧められた牧野公園に立ち寄ってみるが、

園内を歩くまでの時間がなくなり、入り口近くの風情のある酒蔵ロードを少し歩いて帰路についた。





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