KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

里山に遊ぶ 熟女?の二人と女体三昧!

2021年09月10日 | 香川の里山

秋雨前線の影響か天候の悪い日続いて、ご多分に漏れず今日も雨の予報。

事前に奥様二人と相談したら、本来予定していた東光森山は、

YAMAPの活動日記のどれを見ても急登が続くと書いてある。

それじゃ次週に順延して、県内の里山でも歩きましょうと言う事になった。

ただ里山歩きもただでは済まない奥様たち。先ずはそこそこ距離が歩けて、雨でも

足元が安全なルート。更にはYAMAPで記録していない未登の山でないと

ご満足いただけない。三つほど案を出したところ、お二人が未登の山の

大窪寺の裏山の矢筈山と三つの女体山を歩くことになった。

女体山を三つ歩いて『女体三昧』と名付けたのはエントツ山さんだったが、

今回はその上に熟女と銘打ってみた。奥様たちは熟女と言われるのが

本意か不本意かなのは不明だが、取りあえず三つの条件はクリアーしているので大丈夫!


大窪寺の第一駐車場にいつもよりゆっくり目で集合し身支度をしていると、ルリちゃんが雨具を

持ってきていないという。どの天気予報を見たのかは分からないが、外は雨。

昔、山の会では『弁当忘れても、雨具は忘れるな!』とよく言われたものだが、

仕方がないので傘をさして歩くことになる。




大窪寺の境内へと歩き、先ずは本堂に参拝して登山の安全をお願いする。










登山道は納経所の手前から山の中へと続いていく。この道は四国のみちになっていて

更には奥の院へと続く道にもなっている。

取付きからは急な階段状の道が続いていく。雨は本降りになり道からは溢れた水が下へと流れて行く。




途中にある展望所からはいつもなら南側の眺望が見えるのだが、当然真っ白な世界。







更に登って行くと左に奥の院への分岐になる。この奥の院は長尾女体山の北側、古大窪(ふろくぼ)と

呼ばれた場所に、人々の苦難を救おうと行基によって建立され。その後弘法大師が、今の奥の院

「胎蔵ヶ峰寺」のある場所に、大窪寺を復興させ、そして、現在に場所に移ったそうだ。

分岐からも急登は続き、最後に下って行くと林道に出た。




林道を西にしばらく下って行くと矢筈山への取りつきとなる。

取付きからも階段状の急登が続いている。階段とは言え段差の上は土で埋まり斜めになっていて

階段と言えるかどうか?とにかく雨で濡れた足元に、滑らないように注意深く登って行く。










急登を登ると痩せ尾根の道になる。途中の岩場からはここでもいつも見える北側の眺望も

全く見えず。すぐ目の前に迫る矢筈山もガスに煙っている。




晴れていれば見える景色



実を言うと今日の雨の日の為に、前々からどうしようかと悩んでいた防水のコンデジを購入した。

ここ最近エントツ山さんの掲示板で、エントツ山さんがえらく褒めていたので、踏ん切りをつけて

買ってみたのだが、この岩場の写真を最後にメモリーカードへの書き込みができなくなった。

せっかく雨の日用に買ったのに、本体ではなくメモリーカードの不具合で写せなくなるなんて。

仕方がないのでここからはスマホで撮影。前回の事もあるので顔の皺がキッチリ写り込む

自撮りは止めて、奥様だけを写してみる。あっちゃんはここでドーナツ一個。

矢筈山は東讃では一番高い山。そして一等三角点があり、YAMAPの山頂ランドマークの

一つ目をゲット!。




ここで一服しながら『この一週間で何故か体重が4kgも増えたんです。』

『今朝は測ったらいままでのピークの〇〇kgだったんです。』というと、ルリちゃん

『え~そしたら、私と〇〇kg、あっちゃんと〇〇kgも違うんや~』と。

普通は女性は自分の体重何て決して話をしないのに、遠慮なく話せるなんて・・・・・。

年は取りたくないもんだと、心の中でつぶやく。(笑)

『そう言えばKAZASHIさんの顔の皺が減っているような気がするわ!』とルリちゃん。

その横であっちゃんは異を唱えている。

『このところ山から降りてプロテインを飲んでるから筋肉がついたかもしれません!』と言うと、

『そんな1週間で筋肉量が増えるわけないやん』とあっちゃんに馬鹿にされた。

体重やBMIや体脂肪率の話をしながら(笑)折返しで登山口へと下って行く。







林道まで下ると直ぐ向かいに長尾女体山の鳥居がある。ここからもまた階段を登って行く。

ずっと昔だが、この鳥居には注連縄の代わりに女性のパンティーが何枚もぶら下げてあって

何やら怪しげな雰囲気がしたが、今はちゃんと注連縄が掛けられ、厳かな雰囲気がする。

女体山の名前は

『昔、さぬき市にある志度で玉取りに来た藤原房前に仕えていた女官がいて、房前が帰った後も

この女官は志度に残り海士の修行をしていました。その後さぬき市の造田住んでいる人と結婚し、

この女の人は普通の人と肌が違っていたので、「女体さん」と呼ばれるようになりました。

その後、男の子が生まれ、この子が成長した後に農業に励んで働いていましたが、

田畑の水不足に悩まされることがよくあったそうです。水不足に悲しんだ母親は、

「私が百歳になったのちに、水神となって農家に水を与えよう」と願いました。

この母親の死後、造田にある青木と呼ばれる山に祠(ほこら)を建てて遺体を葬りました。

生きていた時の願いのためか、雨が降らない時に人々が集まって、この「青木女体」に雨を念ずると

必ず降ったそうです。その後、祠がさぬき市長尾南部に移されましたが、さらにその後、

東讃エリアで最高峰の矢筈山の東にある山に移りました。』という言い伝えがあるそうだ。

昔はこの女体山の山頂にある「水神さん」の祠のまわりで、雨乞いをするために、

火を焚きそれを囲んで一糸まとわぬ農夫が踊り狂うという奇祭が行われて、祭りの後、

必ず雨が降ったそうだ。でも今日は雨が止むようにお願いをする。

ここで二つ目の山頂ランドマークをゲット!










ここでも晴れていれば見えた景色



ここからもいつも見える眺望は望めないので、少し戻って東屋で休憩にする。

先ほどの矢筈山でルリちゃんに『顔の皺が少なくなっている』と言われ気をよくして

自撮りで撮ってみるが、やはりあんまり変わらないような気がする。

ここでもあっちゃん、おにぎり一個。今日は雨だと山中では昼食を摂る場所がないので、

途中は行動食で、下山後に八十八庵で打ち込みうどんを食べましょうと声掛けをしていたので、

どうやら今日はおにぎりを何個も持ってきたらしい。(いつもの事ですが・・・)




長尾女体山からはしばらくは林道歩き。二人の後ろを歩きながら、デジカメが何とか写せるように

ならないかと触っていると、あっという間に離されていく。







途中で道の脇で二人が何かを見つけて話をしている。『これなんでしょうね?』

葉を見るとたしかにヒノキだが、この実が数珠なりに付いている木と、全く付いていない木がある。

帰って調べてみるとやはりヒノキの実だった。この実がしばらくすると茶色に変色し、

次第に木質化して、秋には熟して果鱗が割れ,種がこぼれ落ちるそうだ。




ヒノキの実の話がひと段落すると、また二人は朝ドラの話をし始めた。

どうやら今週の話の展開には納得した様子で、今後の展開の予想をしている。

少しは話題に入れるようにと、ネットで『おかえりモネ』の登場人物と、先週までの

あらすじをチラ見したが、もう既に話は先に進んでいて、何ことやらさっぱり分からない!




石田女体山も林道の脇に鳥居がある。鳥居からは石段と擬木の丸太の階段が続いている。

階段を登って行くと直ぐにまた女体宮を祀った広場に着いた。







するとあっちゃんがスマホを覗き込んで、ランドマークはここではないと言う。

『それじゃ~南にある展望所まで行ってみましょうと』声をかけ、歩いて行くと展望所までの

途中に三角点はあった。四等三角点『北ケ原』、三つ目のランドマークゲット。

展望所からは青空が顔を覗かせ、少しだけだが東の景色が見える。







女体宮の前まで戻って自撮り撮影。今回はどれも修正はせず、無修正画像です。

でも目線が画面に向いていてレンズを見ていないので、やっぱり上手く撮れていない。

北側もガスが流れて、一瞬だが屋島五剣山を見ることができた。










広場から階段を下って行くと途中でまだあじさいの花が咲いていた。足元には最近よく見かける花が咲いている。

『これ、なんていう花だったけ~』と聞かれるが、パッと名前が出てこない。

写真を撮って、Googleレンズで調べるとヤマジノホトトギスと直ぐに出てきた。

二人に得意げに『ヤマジノホトトギスです!』と教えてあげると、『ネットで調べたやろ~』とルリちゃん。

『バ・レ・タか~!』・・・・・。恐らくまた次も名前が直ぐに出てこないだろうから、

WOCのメンバーの名前をとって『山じいのホトトギス』と覚えることにした。







石田女体山から林道まで戻り、またしばらく林道歩き。するとどんどん天気が良くなり、

所々で木々の間から北側や東側の景色が見え始めた。







林道が三差路になると、右に曲がった場所のガードレールの横からが東女体山への道になる。

案の定二人が通り過ぎようとするので、呼び戻してガードレールが切れた場所から下って行く。




ここからは電力の保線路の道となり、保線路の特徴の樹脂の急な階段が続いている。

階段を下ると鞍部の手前に黒い物体が見えた。一瞬クマ‼かと思ったが、

以前は倒れたままの石仏を誰かが起こして倒れないようにして立てられていた。







しばらくすると一つ目の鉄塔広場。ここからも保全路に沿って、鉄塔が続いていく。







東女体山手前の鞍部まで来る。ここからは少し回り込んで南側から登るのが正規のルートだが、

『直登と回り込みとどっちがいいですか?』と聞くと、あっちゃんから『直登!』と即答。

『滑りやすくて急登ですよ。別に直登しなくていいんですよ』と確認すると、『直登!』と即答。

案の定木の枝を掴みながら牛歩の登り。でもまぁここのところの線で繋ぐ山歩きで鍛えている

二人にとっては屁の河童!距離も短いので苦にせず登ってきている。










東女体山にも女体宮が祀られている。ここで女体三昧は終了。そしてYAMAPの

山頂ランドマークも四つ目をゲットしたことになる。そしてあっちゃんはまたおにぎり一個。




折返しは南に少し下がって東女体山を回り込みながら戻って行く。

道の脇にはこの時期ならではの森の住人があちこちに!













保線路は緩やかにアップダウンして続いていく。先頭を歩くあっちゃんのスピードが

どんどん上がっていく。『さては平均ペースを上げようとしてるな!』と思いながら

ルリちゃんと必死でついて行く。最後の樹脂の階段を登りきると林道に出た。













林道は大窪寺までくねくねと下りの道が続いている。二人は夕食のメニューの話をしながら

最後は『打ち込みうどん、打ち込みうどん!』と言いながら歩いている。




大窪寺の門前は人の姿はほとんどなくで、八十八庵も数組の人が食事をしているだけだった。

しばらく待つと楽しみにしていた打ち込みうどんが出てきた。

座敷の横の窓は開け放たれ、涼しい風が通り抜けていく中、熱々の打ち込みうどんを

三人で『美味しいね~!』と言いながら頂いた。最後に門前で手を合わせ、不純な気持ちを

洗い流して、結願の地を後にした。