手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

BMS 4540ND 顛末記 その3

2015年11月02日 00時55分28秒 | スピーカー

 低域のボンつきとまとまりのない音をどうすべきかと考えてみた。
以前、20W75を、本来のウーファーとしての潜在能力を試すために
ONKYOの D77XXのジャンク箱に収めたときがあった。

( 「 2013年01月11日 00時58分23秒 | スピーカー 」を参照 )

このときは、箱の内容積がだいたい70Lだったのを中に空き瓶を入れたりして
60Lにして試した。このときは、低域の音の分解能の高さに驚いたものだ。

このときの結論は、低域の20W75、中域のLE85(確かクロス周波数は1,500Hzだった。
奇しくも今回のBMS 4540NDに使っているホーンとほぼ同じ大きさだ)とドーム型のツィターとの
音の繋がりの悪さ、バラバラ感だった。

この時の結論は 20W75の低域はスゴイということだった。エンクロージャー設計用の
シミュレータ・ソフトを使うと、推奨サイズは約50Lだ。今どきのSPユニットにしては
少々、大きく感じた。が、TAD TL1601とは違った 透明感のある低音だった。

使い方を試している JBLのGTO1214(Carステレオ用)は、通常のオーディオ用のウーファーとは
かなり趣の異なる特性をしている。推奨の箱は、バスレフだと約50L。密閉箱だとなんと
僅か28Lなのだ。最も特徴的なのは、その周波数特性は 40Hzから200Hzに向かってダラダラと
下がっていくというものだ。まるで-6dB/Octのフィルタでも入れたかのようだ。

ということで、手を加える方向性として

(1)最低域に使っているBLのGTO1214を収める箱を、小さくする。それでないと
   そもそもの改造の目的がSPシステムのダウンサイジングにならない。
(2)20W75を本来の使い方をする。高い音域まで使わず、ぜいぜい1,500Hzくらいまでとする。
   箱も50L弱とする。
(3)BMS 4540NDも音が暴れないように、もう少し高い音域で使う。3Khz - 4Khzくらい。
(4)これだと中音域が抜けるので 適当なスコーカーを探す。
(5)結果的には、変則4Wayのシステムになるので、パワーアンプの手持ちがない。
   30W程度の石のアンプなら2台はあるが、この手の今風なSPには出力が足りない。
   そういうときのためにと LM3886をBTLで使ってみようかとFujiwara氏設計の回路用の
   パーツは揃えている。基板はまだ調達してないが。
   
というようなことを思案しながら オークションを眺めていたら Scan Speak の 10F/8414G10と
いうフルレンジが出ていた。耐入力が10Wと小さいのが気になったが、20W75とBMS 4540ND の間に
入れて使うのには良さそうだった。新品同様だったので即決で落札した。新品の2割引き位だったので
それ程お得な買い物ではなかったが、まあ善は急げというか、思いついたらせっかちな性分だ。

2日後には届いたので、早速、手持ちの使わなくなった PC用の2L箱(SPは8cm径)の穴を削り
取り付けた。そして20W75 と BMS 4540ND の間に入れて鳴らしてみた。

これは、大成功の予感がした。JBLの375使ったときの PIANOトリオのようにピアノの音が
眼前に展開する。シンバル、スネアのブラッシングの音が良い。
ただ、夫々の音域の繋がり、バランスは取れていないが、なんとかなる予感はした。

===== この時点で 深夜 =====

翌日、ジャンクのSX-3の箱を引っ張り出してきて、20W75と10F/8414G10を強引に取り付ける。

 << 20W75、10F/8414G10、 BMS 4540ND の 3Way >>




SX-3の箱は33L位なので、低域は若干物足りないが、いい感じの音だ。クロス周波数を最初は
150Hzくらいにしてみたが、10F/8414G10に負担が掛かっているのか、喧しい音だ。
ということで、400Hzくらいまで上げてみる。が、まだいま一つだ。

が、方向性は合っているような気がした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。