スピーカー作りは難しいな、と今更ながらに思う。
JBLとかAltecというJAZZを鳴らす米国製のすごいスピーカーの存在を40年ほど前に知った。STREO SOUND誌や
今は廃刊となったSwing Journal誌上で岩崎千明氏や、瀬川冬樹氏、長岡 鉄男氏(この頃は三菱のP-610を8発使った
平面バッフルを推奨されていた)などが誌面で語るのを羨望の眼差しで見ていた。
AltecのA7やJBLの4331など高嶺の花だった。が、日本の経済がまだ上向きだったのか、30歳を過ぎる頃になると
並行輸入なるものが出て来て、ユニットだけなら、何とか普通のサラリーマンにも手が届きそうな状況が現れた。
今みたいに、ユニットの選択に迷うことなどなかった時代だった。
38cmのウーファにLE85系のドライバに075系のツィターで決まりだった。
その組み合わせの変化はありつつも30年ほど使って来た。
当時のもので残っているのは米松製の箱とJBLの077だけだ。箱は3/1をカットしてしまった。
30年間、ユニットの交換はあっても基本的にはあまり変化はなかった。とことんスピーカー・システムとして
追及してきたことはなかった。
ひょんなことで、DYNAUDIOなる小さなユニットを手に入れた。これが、これ程スピーカーのむずかしさを
教えてくれるとは思ってもいなかった。
ということで、いまだに試行錯誤中だ。そういう中でオークションを眺めていて気になるコメントが
あったのが、Beymaというユニットだった。何でもスペイン製とのこと。Vocalや楽器の個々の音を浮き上がらせる
ような再生音だとか。スペインとオーディオは私的にはどうも結びつかない。が、PAの分野では評価されているみたいだ。
で、適当に思えるものが出品されたので買ってみた。
型式は 8AG/N というダブルコーンスタイルだ。スペックは以下のとおり。
Impedancia nominal 8 ohms.
Potencia admisible* 35 w RMS (8 ohms.)
Sensibilidad 96 dB
Rango de frecuencias 60 - 18000 Hz
能率が高いのが良い感じだ。
箱はコイズミ無線製で、外形 30cmX30cm 奥行き 15cm。造りは、頑丈ではなく、軽い。
このままでは、低域の再生は大したことはなさそうだ。低域は100Hzくらいか。
単独で鳴らすと、確かにVocalは 音が前方に展開して良い感じだ。反応も速い。
TAD1601を300Hzくらいに設定して上は5Khzで切って、ツィターを繋いでみた。
構成はこんな感じだ。
想像以上にいい感じの音が出てきた。特にVocalが良い。Beymaの8AG/Nが反応がいいせいか、TAD1601の立ち上がりも
よくなった。なかなかいい感じの低音も出て来る。
欲を言えば、ツィターとの繋がりのところで 濁りが感じられる。
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