午後から、吉永小百合さんが男鹿市で「まぼろしの邪馬台国」の上映会に舞台挨拶をするというので、出かけてきました。いつものように、実行委員長は幼なじみの方でした。吉永さんを連れて来るんだものなあ・・・。JRや魁新聞やもろもろがやるとこうなるのでしょう。
わたしたちも「無名の人」の時に吉永さんにお手紙を出したりしたけれど・・・。
映画は、まあまあかなあ。何を描きたかったのか、いまいちわからなかった・・。DVなんてことばを知った身には、竹中直人演じる夫は、わがままなDV男です。昭和の時代には、これがあたりまえの夫婦の姿かもしれませんが。吉永小百合さんは美しすぎますね。
先ほど、憲法を読んでいたら、第15条に、「公務員選定罷免権、公務員の本質、・・」とあって、①公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。②すべて公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない・・・・
第16条には、公務員の罷免・・事項に関し、平穏に請願する権利を有し、何人もかかる請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。
とありました。そして、憲法第99条には、国務大臣、国会議員裁判官その他の公務員はこの憲法を尊重し擁護する義務を負う とあります。
もちろん、わたしの頭の中には田母神さんのことがあるのですが、公務員は守られている権利もあるでしょうが、国民には罷免する権利もあるのです。それを知っただけでもよかった!!。
日本国憲法はすばらしいなあ!!。
きょう、鹿角市の先人顕彰館に行って、清子の資料を閲覧してきましたが、こころが痛くなるように大切にされていませんでした。わずか100年ほど前まで、1300年も受け継がれて来た衣食住の知恵があったことを、清子は、全国のお年寄りに聞き書きし、遺しています。
とくに女たちの苦しみ、歓びが、生き生きと遺されていて、私たちの目に触れないのは、残念です。
今度教えてくださいね。
先人の知恵は伝承していきたいですね。
そんな映画がつくれたら、楽しいでしょうね!
瀬川清子は秋田県鹿角市出身の民俗学者です。
http://homepage3.nifty.com/akitamus/kannai/senkaku/senkakudata/gakujyutu/segawakiyoko.PDF
私は、秋田に育まれた清子の感性と、あたたかな心に、深い感銘を受けました。学問の源にある力を伝えられたと思います。
清子は当時、女でも入れる大学ができたと聞き、夫と共に上京、進学します。自分の心身を開いてゆく勇気と、お互いを励まし合って学ぶ、夫婦の愛情にもこころ打たれます。
民俗学を提唱した柳田国男と出会ったことが、清子の転機となります。柳田が民俗学の始祖と呼ぶ菅江真澄は、200年ほど前に秋田へ訪れた旅人です。清子の文章にも菅江真澄のまなざしに触れたものがあり、市井の人々に対する共通のまなざしを感じます。
残念ながら、ほとんどの著作は古書でしか読めません。最初に読むものとしては『日本人の衣食住』『食生活の歴史』『しきたりの中の女』等は、どうでしょうか。明治といわれた時代の始めは、人口の8割が農村に住んでいたとのこと、女性たちが暮らしの中で、いかに力を発揮していたのかがわかります。いま、この力をどのように取り戻していけるのかを、私は清子の人生という旅に出かけながら、考えたり、感じたりしています。
瀬川清子に学びたいという仲間が増えてくれることが、とってもうれしいです。加代子さん、温子さん、どうぞよろしくお願いします。
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http://www.kosho.or.jp/public/book/aimaisearchresult.do