しなやかな身体と心
しなやかな身体と心を持ち合わせていれば、いろんなことが受け入れられます。
自分の望むことが叶えられれば何よりですが、相手にもいろいろな事情があるわけですから
自分の望むことすべてが叶うわけではありません。
そんな時、どうしても負の感情が生まれてしまいます。
だけど、しなやかな心を持っていれば、相手の事情も考え受け止めることができます。
また、しなやかな身体を持っていれば、転んだ時に大きな怪我をしなくて済みます。
この道に30年近く身を置き多くの子どもと接してきた中で、子どもの姿、親の姿はずいぶんと変わってきました。
それが良いとか悪いとかではないけれど、大人に振り向いてほしいとSOSを出す子どもの姿が目立ってきているのは確かです。
画用紙をちぎってお化粧してみました。 「美しいでしょ? 私たち」
「加トちゃん ぺっ!」ってやってと言うと、こんな感じになりました。 時代の流れを感じました。
人と違うことをすると叱られる、何かをして笑われることを恐れる。
でも、子ども時代だからこそできることです。
先日、今年6年生になった卒園生が夏休みの宿題で作った作品を園の子どもに届けてくれました。
フェルトで作ったお弁当です。 これで子どもたちに遊ばせてあげたいからといって持ってきてくました。
とても嬉しかったです。 「保育園時代には楽しい思い出がいっぱいある」と教えてくれました。
やんちゃでたくさん怒られた子どもだったんですけどね(^_^;)
いまは、「褒めて育てよ」と言われる時代です。 お父さんもお母さんも子どもを叱るタイミングがわからないと言われます。
大人が本気で叱っているときに笑っている子どもが増えてきています。
また、親を試す言動をとる子どもも増えています。 これはちょっと問題だと思います。
「快と不快」の経験の積み重ねが「善悪の判断」につながっていきますから、乳幼児期にしっかりと自分の身体で「快と不快」を
経験し、自分が心地よいと感じたこと嫌だと感じたことを「善悪の判断」につなげていってほしいと願います。
ここは、どんなに園ががんばっても、家庭教育には敵わないところです。
土曜日。 登園してくる子どもは少ないです。
園庭が広く感じます。 リボンが巻かれていた型紙を使って、4・5歳児がフリスビーをして遊びました。
みんな、初めての経験のようでした。
最初は、投げ方がわからず困っていましたが、先生に教えてもらいずいぶん上手に飛ばせるようになりました。
いまこの時期、子どもたちに必要なのはゲームやyoutubeではありません。
身体で感じ得ることのできる実体験です。
実体験を通して、しなやかな身体と心を持ち、心身ともに健康に育ち、いろいろな学びにつなげてほしいと思います。