主体性を持ってあそぶ
子どもの学びは遊ぶことから始まります。
最近は、「あそぶ」ことができない子が増えてきています。
こんなに豊富におもちゃがあるのに・・・
きっと、完成されたおもちゃは、発展性がないため、すぐに魅力がなくなってしまうのかもしれませんね。
4歳児の保育室では、男の子2人が積み木で高いビルを建設中です。
倒れないように丁寧に積み木を積んでいきます。 友だちとの息もぴったりです。
ビルが建設されている隣では電車が停まる駅を建てています。
この2組は、実は最初から一緒に遊んでいるわけではなくて、たまたま、積み木のコーナーで積み木を積みはじめたのです。
しかし、それぞれの形が見えてくると、イメージを共有するようになり、「ここに電車が停まる駅を作ろうよ」ということになったのです。
ままごとのコーナーでも同じようにそれぞれが始めたあそびが、友だちと共有されて広がっていきます。
粘土遊びをしている子も同じです。
5歳児の保育室でも積み木を楽しんでいる男の子たちがいました。
ここでは、最初から「何を作るか」「どんな形にしていくのか」をある程度みんなで話しながらイメージを広げ作り上げていきます。
「完成したら呼びに行くね!」と言うので、とりあえず職員室へ。
しばらくすると「できたよ~」「来ていいよ~」の声。 階段を上がっていくと「目をつむって!」と。
目をつむり、子どもに誘導され保育室へ行くと、「目開けていいよ!」と言われたので目を開けると
こんな素敵なサファリパークができていました。
動物の親子が仲良く暮らしていたり、高い木の草をキリンが食べていたり・・・
主体性を持ってあそんだ証がここにありました。
素材を生かし、工夫を凝らしあそぶから心が満たされ楽しいと感じる。
子どもたちには、こんな経験をたっぷりと味わって大きくなってほしいと思います。