いまラジオで北朝鮮(朝鮮人民共和国)が9時49分頃ミサイルを発射したと、政府が発表している。
フィリッピンの近くの洋上に落下したという。発射実験は成功と言っていいのだろう。このことは国際政治の上からも不安定要因となるかもしれない。
日本の国民への被害の報告はいまのところないというから、不幸中の幸いというべきだろうか。北朝鮮はこれを人工衛星の打ち上げだと言っているが、これは人工衛星のためと国際的には思われていない。事実上の長距離ミサイルの開発だと思われている。
もちろん、将来的にはこのような実験は人工衛星の打ち上げにももちろん資するだろうが、軍事的な意味をももっている。だが、それはそれとしてすぐに北朝鮮が好戦的な態度を取リ続けるとは思わない。なぜなら、やはり北朝鮮は小さな国であり、もし大国がその気になって戦争をしかければ、生き延びてはいけないからである。
挑発的な国際政治(そのことがいいとは思わないが)を行うとしてもその影響はそれほど大きなものではない。そこを見誤ってはいけない。日本国内には中国や韓国、ロシアとの国境問題から、軍事的な増強を目指す勢力があり、これは国内重工業の軍事産業と無関係ではない。