ファイマンだったかディラックだったかは覚えていないが、「方程式を解かないでわからないと、その方程式を理解できない」とか言った有名な物理学者がいる。私がその趣旨とその言葉を正しく覚えているとは思えないが、それでも大意はそういうものだったと思う。
いや、いまそのことに直面しているのはある四元数の性質のことである。式で表すと|X|と|X*|とが等しい。すなわち、|X*|=|X|を計算しないで、理解できないかということである。
それができると2,3日前にも思っていたのだが、いまそれがあやしくなっている。もちろん、計算をすれば、それが正しいのはわかる。
複素数の場合に|a|=|a*|であることはよく知られている。それと同じことが四元数でも成り立つ。
さてはて、計算しないでもわかると数日前に思ったのは間違いだったのか。