算太郎日記

日々の日記を綴ります

回復への道筋

2023年09月22日 | 日記
痛めた腰は少しずつ回復に向かってはいるが、未だ完治には至ってはいない。もう何度も同じことを繰り返しているので、回復への道筋もなんとなく分かる。

筋肉がギュッと引き攣って、固まってしまっている箇所がある。それは、今まで酷使されてきた筋肉が、ストレスを溜め込んで怒りが頂点に足しているような固さ。そんな固くなった箇所が解れていったらよくなる。それには時間がかかる。歳をとると、より長くの時間を要する。それまでは、できるだけ腰に負担をかけないようにしてじっとしておくしかない。

しかし、仕事もあるのでじっとしておくのが難しい。トホホである。

やってしまったギックリ腰

2023年09月18日 | 日記
今朝、自室の椅子から立ち上がった瞬間に、腰にビリリと痛みが走った。「しまった!」と思わず声が出た。久しぶりのギックリ腰の感触。

そっと腰を摩り、ゆっくりと腰を曲げては伸ばしてみる。「そんなにひどくは無さそうだ。」と自分に暗示をかけながら、ゆっくりと部屋の中を歩いてみる。歩けないことはなさそうだ。出かける用事もあったのでほっとした。

コルセットを腰にあてながら、明日からの仕事のことをあれやこれやと考えている。

閉まる映画館

2023年09月14日 | 日記
先日入った映画館が、今年度いっぱいで閉館になると言う。

街の中心部にあるその映画館は、戦後直ぐに創業を始めた。以来、老若男女、多くの人々が足を運んだ。歴史を感じる外観は堂々としていて、映画館と共に生きてきた世代の誇りでもある。館内は、レトロなポスターが貼ってあり、何となく懐かしい匂いを感じさせる。

最近はミニシアター館で映画を観ることが多かったので、ゆったりとした館内の広さとスクリーンの大きさはとても心地良かった。また一つ、歴史のある映画館が閉館になる。寂しい限りだ。

「こんにちは、母さん」(山田洋次監督)を観る

2023年09月10日 | 日記
山田洋次監督の「こんにちは、母さん」という映画を観た。

冒頭の高層ビルの谷間から青空を見上げるシーンとラストの下町の一軒家から花火を見上げるシーンの対比がとても印象的だった。もう一つの印象的な対比は、巨大な企業組織の中で、非人間的な働き方をさせられ疲弊する息子と、地域の人たちと人間的なつながりをもちながら生き生きとボランティア活動をし、恋もする母の姿だ。

この映画、吉永小百合がおばあさん役をやるというので話題になっていたみたいだが、想像していた通りとても若々しいお婆さんだった。こんな若々しいお婆さんだったら恋もするでしょう。家族の中では、お母さん・お婆ちゃんと呼ばれる立場であっても、一人の女性として恋をし恋に悩むことだってある。そんな役を吉永小百合が、一生懸命に演じていた。

息子役の大泉洋も会社組織の中で悩み、妻との離婚問題で悩み、娘との関係に悩み、人生八方塞がりの役を熱演していた。母の恋の行方と息子の人生に立ちはだかる種々の問題の行方はどうなるのだろうと、ハラハラしながら観たあっという間の1時間50分だった。

「かがみの孤城」(辻村 深月著)

2023年09月08日 | 日記
辻村深月氏の「かがみの孤城」という作品を読んだ。

文庫本で上下巻あるのだが、一気に読んでしまった。文章の読みやすさもあるが、登場人物の魅力と物語の構成の巧みさに頁をめくる手が止まらなくなってしまった。

登場人物はそれぞれ生きづらさを抱えている7人の中学生。中学生という思春期の繊細な心理をリアルに描いてあり、直ぐに感情移入でき、この物語の世界に引き込まれた。

子どもたちが前を向いて生きていくためには、仲間・居場所・信頼できる大人が必要だということを作品は教えてくれる。さて、自分は信頼できる大人となり得ているだろうかと自問した。