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初日はすっかり雲に覆われ、その姿を現さなかった三瓶山。
※写真はクリックすると大きい画像で見ることが出来ます。
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最終日の早朝は、山頂まできれいに三瓶山を臨むことが出来た。 午前6時半起床。青少年の家の朝は、早い。
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この日はサヒメルの学芸員の方の指導による、自然観察。森林科学コースなので、主に樹木の話。
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この種子は、ウリハダカエデのもの。 かえで・もみじ類の種は、翼(よく)がついているものが多い。 オートローテーションの種で、くるくると回転しながら、風に乗って離れたところへ落ちることが出来る。
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三辺山麓に広がる草原。じつはよく見ると、マツ林が後ろから迫っている。マツ伐採をしなければこの草原もなくなってしまう。 そもそもこの草原は、人の手により森林が伐採されて出来た結果である。 たたら製鉄による木炭の需要、そして戦前の家庭用の炭(主に広島へ運ばれたらしい)としての需要のために、木が切り出された。
しかしながらそうして草原が形成された結果、独特の景観とギフチョウやカタクリなどの生態系が形成された。
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写真のツリガネニンジンや、紫の花のマツムシソウも、草原の形成によって生きながらえた植物である。 氷河期時代に繁茂した植物だが、温暖化により現在の中国地方では高山帯にわずかに生息するのみである。 しかしながら人工的な草原が形成されることにより、これらの植物が残れるようになった。
ゆえに、かつて人の手が加えられた自然地の保護は、難しい。 これからは、保護(プロテクション)よりも保全(コンサベーション)する、 自然(生態系)保護及び景観保護のあり方が求められてきている。
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