BLOGkayaki2

蚊焼です。日記です。
旅のこぼれ話や没写真の再利用、
ブログ1、3、4に載らない
「その他」がメインのブログ。

【WH】芸術か、ハコモノか

2010年05月23日 | テレビ

 まさか、サグラダ・ファミリアの真ん前に
それが建っていたとは知りませんでした。

 「アントニ・ガウディの作品群」も
世界遺産に登録されていますが、
同じ街にある建築が別の世界遺産として
登録されているのは珍しいことであり、
また面白いことです。

 今日の「THE世界遺産」(TBS)
スペイン・バルセロナの、
「カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院」でした。



 初めはガウディとは師弟関係にあり、
しかしそのころから関係に微妙な距離があって、
いつしかガウディ最大のライバルとなった
ドメネク。建築家であり、政治家でもある。

 ガウディに負けてはならぬと、
政治家のコネを生かして、病院建築に乗り出した。
 当時は「行く時は死ぬ時」とされた
病院のイメージを、芸術の力でもって
塗り替えようとしたというドメネク。

 しかしながら財政難に苦しみ、
強引な建築推進に揶揄され風刺画も描かれた。
 そして最後はカタルーニャ独立派ゆえに
スペイン国家に存在を抹殺された。

 けれども芸術の持つ癒しや生命の力を信じ、
その追求を貫いた建築は人々に受け入れられ、
人々の記憶にとどまることとなった。
 そしてガウディの建築群よりも早く
世界遺産に登録されることとなった。

 概要は、ざっとこういったところでしょうか。



 しかしながらここで考えさせられるのは、
彼が芸術家であり、政治家であったこと。
 芸術の力を追求するあまり、権力を
行使してしまったのか。はたまた芸術とは
権力がなければ何の力も持ちえないものか。

 ルネサンス時代の芸術や豪華絢爛な建築に美術品は
所詮大富豪や権力者などのパトロンがいなくては
登場し得なかった、というところに通じましょうや。
 ならば芸術を興すためには、
権力を行使せねばならないのか。

 ちょっと、回りくどい言い方をして
しまいましたか。
 わかりやすく別の言い方をしますれば。
 豪華な建築と「ハコモノ」の区別って、
微妙ですよね、とも言えましょうや。

 効率化が求められる現在においては、
芸術というのはひょっとするとお荷物だ、と
思われる節があるやもしれません。
 また、美術品がオークションで高額の
売買ゲームが繰り広げられていることにつけ、
悪いものに見えるやもしれません。
 現にワタクシも高額売買は何だか馬鹿馬鹿しく
見えるし、逆に芸術の価値を貶めている
ようにすら感じております。

 だから、もしいま日本でこういった建築物を
作ろうものなら、真っ先に「仕分け」の
対象となるのでしょう。
 ならばもう建築に芸術はいらないのか。
そう問えば、否、と反論はすれども、
費用を提示すると、やっぱり厭、と
なるのがオチといったところでしょうか。

 日本ではもう100年後の世界遺産を目指せるような
公共建築は望めないでしょう。
 翻ってバルセロナでは、今も尚
奇抜で大規模な現代建築の公共建築が
次々とお披露目されているというのに。

 いや、だからハコモノを作れと
言っているのではないのですよ。
 ただどうせ作る建築ならば、
もっと芸術性を取り入れていいのでは、
そしてもっと芸術に対する理解と知識が
世の中で深まっていけば、と思うのです。


大雨のおかげで─

2010年05月23日 | 凡日記


なんっか、なんか
変な夢を見ました。

食欲旺盛な金魚にえさを
ちびちびケチくさくやっていたら、
ドーンと轟音が鳴り響きましてね。

見ると近所の家の中で
火が熾(おこ)っていたのですよ。
雷が直撃したらしい。

大変だ、とて消防に電話。
どこどこに雷が落ちて、火事です!
「今どれだけ燃えているの?」
室内でぼうぼうに燃えています!
「自分たちで消せそうじゃないの?」
いや近所の人は誰も気づいていないみたいで。
「でもそこって空家じゃないの?」
ええ確か空家です…。
「じゃぁいいね。」
と、いうことで落ち着きましたとさ。

あの、あくまで今朝見た夢の話ですよ。


   


雷はおそらく、
寝ている間に本当に落ちたのでしょうか。

今九州は大雨でございます。
久々のまとまった雨です。

そろそろ梅雨時に入る、といった
塩梅でございましょうか。


この大雨のおかげで、
同期の皆と日帰り旅行に行く
今日の計画がパーと相成りましたとさ。

あーあ。