2009年1月に正式発表されて以来、発売についてのアナウンスが一切行われて
こなかったサンディスクのSSD 【 SANDISK G3 】 シリーズがついに発売さ
れることが明らかになりました。SSDならではの高速転送に加えて、
【 HDDの6倍という高い製品寿命 】
を実現することで買い替えコストを削減することができるほか、
【 10年間の製品保証 】
まで付いているとんでもないSSDですが、北米などでようやく出荷が開始され
たようです。
サンディスクは北米およびヨーロッパ市場向けに同社の2.5インチSSD
【 SANDISK G3 】 シリーズ
の出荷を開始したそうです。価格は
■ 60GBモデル : 229.99ドル(約2万750円)
■ 120GBモデル : 399.99ドル(約3万6100円)
となっています。
G3シリーズはサンディスクが生み出したSSDの高速化・長寿命化技術
【 ExtremeFFS 】
を採用することで、
【 一般的なHDDの6倍にあたる長寿命を実現 】
しており、120GBモデルの場合、80TB(80000GB)のデータの読み書きに耐える
とされているほか、振動やショックに対しても高い耐性を実現しているとのこ
とです。
なお、気になる転送速度ですが、転送にはシリアルATAインターフェースを採
用しており、7200回転モデルのHDDのおよそ2倍にあたる
■ 読み込み速度 : 毎秒最大220MB
■ 書き込み速度 : 毎秒最大120MB
を実現しています。
この 【 ExtremeFFS 】 と呼ばれている新技術は次世代型のフラッシュ
・マネジメントシステムで、サンディスクが特許を保有しているもので、サン
ディスクの新商品には搭載予定となっており、
【 最大で100倍のアクセス速度上昇が可能 】
としていました。
これはページベースのアルゴリズムで作動するもので、NANDチャンネルが独
立して振る舞うというノンブロッキングなアーキテクチャーとなっており、ユ
ーザーパターンを 【 学習 】 することによって、使用する時間の増加と
ともに、製品の性能および持久力を最大限にすることが可能になっています。
これに伴い、SSDの性能を測定する指標として新たに
■ vRPM
■ LDE
という2つのベンチマーク基準を設けるとしていて、
【 vRPM 】
SSDとハードディスクドライブの間の性能、あるいは別
のSSDとの比較を可能にするもの。
となっています。ハードディスクは主にRPM(毎分回転数)で測定されるのに
対し、回転する部品を持たないSSDの場合はそれとは違う方法が必要になりま
す。
【 LDE 】
SSDの寿命を計算するものになっており、どれだけの量のデータ
がSSDに書き込みできるか?というものを示すモノ。
となっており、基準としては何テラバイトのデータが総数として書き込まれる
かというものを表すことになります。
と言うか、HDDよりも耐久性があるとなると、SATA 3.0のSATA RAIDなんてのも
安全な構成となってくるかも知れませんね。
今後動画は4Kとか巨大なソースをフツーに使う時代になるのですが、そう考え
ると利便性が高そうですし、コンシューマにおいても大容量だと物凄い金額にな
るので、大容量ストレージを使う用途では変わってきますが、システムの起動ま
での時間が劇的に速いPCとかが組めるようになりそうです。