Socket 478のCPUを使ったPCを持っていて、その製品を売却するのは惜しいと
いう人だと、ムリなオーバークロック位しか延命方法がなさそうですが、実は
そうでもないようです。
実は、Socket 478対応CPUのマザーボードというのは実は出ていて、既存の製
品だとLGA775のPentium Dの時代のチップセットで使っているようなのもあった
のですが、ついに、Core 2 Duoで使っていたような
【 G31チップセット 】
のモノが登場しています。MARSHALの
【 MAMR-G31-478 】 (価格:6,980円程度)
と言う製品なんですが、チップセットにG31+ICH7を実装しています。
対応CPUは
■ Pentium 4 Extreme Edition
■ Pentium 4
■ Celeron D(FSB 533MHz/800MH対応)
で、スロットは
■ PCI Express x16×1
■ PCI×2
■ DIMM×2(DDR2 800/667、最大2GB)
となっており、主なオンボード機能は
■ VGA
■ LAN
■ Serial ATA
■ Ultra ATA/133
■ サウンド
などとなっています。
Celeronはムリなようですが(確かIntel 9xx系を搭載したSocket 478マザーの
のほうは、アノ無理がありすぎるヤツでも乗った気がします。)Celeron D 330や
Northwoodの2.0GHzとかも乗るようなので、レガシーな製品でそれを意地でも使い
たいと言う人にはいいかも知れません。
このマザーボードのよる変化ですが、Intel 865Gのような絶望に満ち溢れたグ
ラフィック性能ではないのと、メモリー帯域が違いすぎるので速さが出てしまう
点ですね。
また、Intel 865Gの時代の製品ってIntelのマザーしかサウンドにおいては信
憑性がない状態だったのですが(ASUSTekの製品が悪い訳じゃないんですが、訳
の解らんデジタルのアルペジオがノイズとして混在するような状況がありました。)
とりあえず、Intel HDサウンドなので音が違います。
また、どう足掻いてもIntel 865だと
■ Microsoft DirectX* 9.0c
■ Shader Model 2.0
■ OpenGL* 1.4
をサポートするようなシロモノではないですから、異次元だったりします。
ちなみに、オンボードグラフィックは、インテル® グラフィックス・メデ
ィア・アクセラレーター 3100(IGMX 3100)となっており、実際には、
【 Geforce FX相当の速度 】
があります。
そして、速度が出るかどうかは謎ですが、PCI Express x16対応なので、とり
あえず既存のグラフィックボードが刺さります。
注意点があるとすれば、電源が24pinになっているので、700円程度の24pin変
換コネクターか電源を別途導入する感じになります。
メモリーが2GBまでしか追加できませんからあまりエキセントリックに拡張す
るよりも補助電源の不要なグラフィックボードを刺して利用するか、オンボード
でグラフィック性能とサウンド性能を拡張して利用する感じかなと...。
とりあえず、コノ構成にする場合、
■ HDD流用
■ ケース流用
■ 電源流用
■ 光学ドライブ流用
■ CPU流用
■ マザー:6,980円
■ メモリ-:4,780~5,980円(1GBx2)
■ 変換コネクター:700円
ですから、12,460~13,640円程度でメモリーが2GBですが環境の変更が可能になり
ます。また、【 Sapphire 】 の
■ HD5450 512M DDR2 PCI-E HDMI/DVI-I/VGA (価格:4,890円前後)
であります。このボードは見ての通り 【 VRAMが512MB 】 あるので、既に
Socket 478時代ではワークステーションのような感じのスペックのモノですし、
速さは謎ですが、とりあえず、Direct-X 11対応となっています。
また、HDCPに対応しているのと動画再生支援があるので、実はFLASH 10.1を
インストールするとネット動画のHDサイズのが再生できたり、Blu-Rayなんかも
再生支援が利きます。
当然、NVIDIAの製品も同等の価格では、【 GIGABYTE 】 の
■ GV-N210OC-512I (価格:4,980円前後)
と言うのがあります。これは、Geforce GT210で512MBのVRAMを持ち、Direct-X
10.1対応となっています。当然、このVGAも動画再生支援がありますから、Blu
-RayやフルHDのMPEG-4 AVC/H.264の再生などではアクセラレーションが効きま
す。
何よりも大きな違いは、3D性能が全然違うという点かなと...。
電源を流用する場合、グラフィックボード分の電力を確保できない場合があ
るので(補助電源なしでも電源容量として400W以上を推奨しているモノが結構
あります。なので、容量が小さな電源BOXだとムリがあったりします。その場合
電源も一緒に交換されたほうがいいでしょう。
ちなみに、安価な電源だと 【 EVERGREEN 】 の
■ Power Glitter2 (価格:2,980円前後)
と言うのがあります。ちなみに、この電源は、425Wですから省電力なエントリー
製品のグラフィックボードだと全然大丈夫だったりします。
とりあえず、19,740~20,920円程度で電源とグラフィックボードまで入れ替え
た状況で利用できます。
例えば、
■ Pentium 4 3.0EGHz(流用)
■ G31チップセット
■ DDR2 800 2GB
■ RADEON HD 5440 もしくは Geforce GT 240
■ ATA 133 250GB 7200rpm(流用)
■ DVDマルチドライブ(流用)
■ ATX 12V Ver.2.3/EPS 12Vの電源
■ ケース(流用)
とかが可能です。電源の交換が不可能な場合だとオンボード構成になるので
最初の構成になると思います。
ちなみに、 【 ASRock 】 から出ているIntel 945GCチップセットの
乗ったSocket 478対応マザーだとDDR2 800のメモリーが4GBまで搭載できる
のでそれと比較して検討するのもいいかも知れません。
■ P4i945GC (価格:5,980円前後)
とりあえず、
【 ケースが小型で拡張する場合 】
グラフィック機能は追加できないので、オンボードでサウンドなど
がマシになって良かったね程度で我慢するしかないので、
■ マザーボード
■ メモリー
■ 20pin→24pin変換
【 ATXケースだけど、とても今のアーキテクチャはムリ 】
とりあえず、熱が出にくいエントリーボードを刺して動画再生支援
などを見込む。とりあえず、Pentium 4 3.0EGHzとかだとまぁまぁ
な環境かも知れません。(消費電力が凄いけど...。)
この場合は、電源も変えたほうが安心なので予算は2.1万程度に
なる
と言う感じでしょうか。
コノ手の環境をお持ちでAtom以外の選択肢で安価と言うとコレになるのです
がとりあえず、爆発的に速度は上がらないモノのAGPの呪縛だとかHDCP非対応
とか動画再生支援が効かない(G31チップセットにはそれはありませんから、
それを期待する場合はグラフィックボードの追加が必要になります。)とかの
問題は解消できたりします。
【 関連サイト 】
■ 商品情報(MAMR-G31-478)
http://www.marshal-no1.jp/marujirushi/motherboard/mamr-g31-478.html
■ 対応CPUの情報
http://www.marshal-no1.jp/marujirushi/support/cpu.html#g31478