予備機である。今、主に使っているパソコンのファイルバックアップ機として使っているPentium4 2.66Ghzの、前に主機として使っていたものだ。前にも書いたが、HDDを3台付けて600GB位に拡張しているから、バックアップ機としては十分だろう。
さて、パソコン雑誌「PCJapan」6月号に載っていたOSのバックアップ記事を読んで、「うんそうだ」と考え、そして実行した。「Acronis True ImageLE」を使って簡単にHDDのバックアップが出来るという。
手順に従って、もう一台あるパソコン(WindowsXPが入っている)にインストールし、きちんとバックアップできることを確認した。その時に「Acronis True ImageLE」をCDに焼いて CD boot出来るCDを作った。それを使った作業の結果である。
予備機にCDをセットし、再起動すると初動画面が出る。それに従ってCドライブをバックアップした。バックアップは成功した模様だ。イメージファイルとしてCドライブがアーカイブされていた。OKである。で、CDを取り出して再起動した。ん?エラーが出て勝手に再起動を繰り返す。
「Acronis True ImageLE」のCDはOSがLinuxである。CDを取り出した後に再起動してWindows XP(HDD)から起動して確認する必要がある。リセットスイッチを押せばきちんとWindows XPが起動しなければならない。ところが「あれー」だった。
復旧させる手段はいろいろあるのだが、とりあえずWindows XPが起動しないことには「復元ポイント」は使えない。従ってDOS画面での復旧作業になる。
1 DOS画面による回復手段を数種類実行したものの、まったく回復しない。
2 Windows XPのCDによる回復を試みたが、ファイルの読み込み途中で停止した。
3 再インストールの実行でもスキャンディスク途中で停止した。
HDDの破損と考えて、予備のHDD(Windows XPが入っている120GBのHDD)と交換し、起動を試みたものの、DOS画面で再起動を繰り返しWIindowsの画面まで行かなかった。これは変だ。たとえ他のパソコンで一度使ったHDDでも、つなぎ変えた場合は一応起動するはずだ。これが出来ないと言うことは、他のパーツが故障したのか。
ということで、HDDを元に戻して試しに電源を入れたら、なんとWindows XPが起動したのだ。しかし、いろいろ操作したところ、OS部分に異常があるらしく正常なファイル操作ができないことが分かった。Windows画面の一部が残像のまま、あるいは真っ黒、システム情報が取得できない、他の操作でも反応がない、システム情報が読めないなど。もちろん「復元ポイント」はすっかりなくなっていた。カレンダーも出ない。しかし、HDDの破損やパーツの破損でないことが分かったので、ここで改めてWindws XPのCDを使って再インストールを実行した。今度は成功した。ところが、各種操作をすると、以前と同じ症状のまま、回復していなかった。うーん。上書きインストールをしていたらしい。
で、しょうがないので次の回復手段をすることにした。
1 HDDをはずして、もう一台のパソコンの2nd HDDとして接続し、Cドライブ相当のパー テーションをフォーマットした。
2 それを元の予備機に接続し直して、Windws XPのCDからブートし、クリーンインストールを実行した。Cドライブは空なのですんなりいった。
3 各種設定を行い、初期の操作を実行したが、特に異常はなくクリーンインストールは成功した模様だ。
故障してから3日目になんとか元の姿に戻ったのだが、ずいぶんと手間がかかった気がする。なぜ、こんなに手こずったのか見てみよう。
1 再起動を繰り返す時は、「以前の正常なときの状態で起動する」などを行えば、普通は戻るのだが、それが出来なかった。それをしつこく試して時間を食った。
2 エラーがブルーバックの時に出るが、それを正しく理解できていなかったことで、余計な手順を行った。
3 FDDを使った再インストールやCDブートによる再インストールがうまくいかなかった。
4 HDDの故障と考えて予備のHDDを使うなど、方法として間違いではないが、これもうまくいかなかった。
5 一度Windows XPが起動した時に、HDD交換を予測し、その時に大量のファイル(100GB以上)をバックアップしたことで時間を食った(2時間近くかかった)。
6 早い時期に確実な手段で復旧させる事を心がけなかった。
などか。結局は今回、OSの入ったHDDにクリーンインストールしたことで復旧したのだが、再起動を繰り返したときに、速攻でHDDをフォーマットしていれば、もっと早くに回復していたかも知れない。しかし、データを確保しながらうまい手段がないか、いろいろ試した事も間違いではなかったと思う。
OSを復旧させる手段、方法はたくさんあり、その時の状態によって出来うる最良の手段を試してみて、その結果を見て更に他の方法を試みるのは、決して間違いではない。その結果、新規にHDDを購入することもなく一応の回復を見たのはまずまずであろう。
無職の年金生活者が、暇つぶしにやっているパソコン遊びと考えれば、まあ目くじらを立てることもないだろうし、貴重な孫の写真や四季折々の風景、花の写真などはDVDに記録しているから、少々手荒なことをしても「まあいいか」なのだ。
なんて安心していたら、HDDがぶっ飛んだりして。寿命が近いために起こった症状かも知れないのだからさぁ。
よくあることですから気を付けてね。返事は「はーい」ですよ。
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