わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

若女その1

2009年11月29日 | 日記・エッセイ・コラム

Waka_01

獅子口の素彫りが終わったところで暇になるかと思っていたところ、新たに課題が提示された。タイトル通りの「若女」だ。若女と言うぐらいだから若いが、もっと若いのが「小面」なので、これよりは幾分歳がいった表情に仕上げることになる。

10月25日の教室で幾分なりとも作業を進め、家に帰ってから「かんな」を使ってかまぼこ状に仕上げたところ。写真右のものは見本であり、このコピーしかない。これを参考に彫り上げることになるが、幸いなことに、この若女には詳細な立体の型紙がある。この型紙を材料に当てながら彫り進んでいけば、うまく仕上がる・・・はずである。だが・・・

過去にも型紙が存在した能面をいくつか彫っているが、そのとおり出来た試しはない。必ずどこかで狂ってきて、型紙と同じものは出来ないのだ。このことは他の生徒にも言えることで、同じ型紙を使っているにもかかわらず、8人全員が同じものが出来ないのだ。これが「手作りの醍醐味だ」なんてみんな言っているものの、実際はそこまで厳密に仕上げるほどの技量がなかったと言うことだろう。一人をのぞいては(これが次期講師になりそうな技量を持っている。いや今の先生よりも上手と見ているが・・・)

ということで、若女は冬の間の楽しみとなり、来年3月の「成果発表会」までに完成できれば良いと言うことになる。そのあたりには、今、素彫りが完成した「獅子口」と若女の彩色が同時進行していることだろう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿