わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

黒式尉 その3

2012年02月20日 | 日記・エッセイ・コラム

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だいぶ進んだ状態。このあたりまで進めばもう安心・・と思うと失敗するのだ。そのために毎日細心の注意を払って彫っていると言いたいところだが、実はちょっと失敗していた。それは口とあごの部分で、下唇とあごが続くあたり。

本当はこの部分はもう少し肉付きが多い部分だ。ちょっと深く彫り込んでしまったようで、見本の写真と比べても深くなっている。ここはメリハリを付けようとして若干深く彫った気もしたが、後で修正できるからと思いつつも、やはりちょっと深かったようである。まあ、最終的に深い場合は木工用パテか何かで埋める手段も残されているから、それほど深刻なダメージではないが。

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鼻の穴を開け、細く笑っている目をちょっとだけ彫ってみた。その後は彫刻刀の跡を消すために紙ヤスリで滑らかにしたところだ。だいぶ完成に近づいている。このあとは額の皺の部分、目尻の皺や頬の皺など、皺の部分を慎重に彫っていく作業が始まるが、このあたりまで来れば毎日の作業も1時間程度で止めて、仕上がりを確認しつつ細かい修正をすることになる。

作業を始めておよそ1週間ちょっとでここまでだから、その作業の早いこと。もっとも毎日作業をしているので当然と言えば当然だろう。が、ここ毎日の作業時間は一日2時間ほどで終わることにしている。最近は腕、肩もさることながら腰が痛くなってきた。床に座り込んで下向きに作業をすることで、どうしても腰に悪い。作業後に体操をしたり十分に注意をしているつもりでも、「高齢者」の部類に入っている私としては、用心をするに越したことはないだろう。

ということで、素彫りの8割ほどが進んだ状態である。


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