わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

しかみ3 その1

2020年06月14日 | 能面

次の課題は「しかみ(漢字で書いているがIME漢字が見当たらないのでひらがな)」だ。これは、これまで2個しか彫っていないことが判明し、幸いにも大きめの材料も入手できたから、これに決めた・・程度の理由で、特段に思い入れはない。

今回の見本の写真は下のもの。このお面もネット上には様々な作者の作品が紹介されている。その中でも自分が気に入ったものを参考にした。

で、私が過去に彫ったものは下の写真。素彫りの完成は2001/08/13 だ。ただ、下の写真の日付は2008/02/29であり、彩色を終えたのがその時だったと思う。恐らく2001年頃はまだ彩色の技術は教わっておらず、後任の塾講師から彩色の技術を教わったために、2001年当時は素彫りのままで「完成」となり、家に飾っていた・・と言うことだろう。

さてさて、今回の話。

作業開始は11日。いつもの通り丸鋸を使って大きく切り取るところから始まる。それが下の3枚の写真だ。このように丸鋸を使って一気に切り取ることで作業も早く進むことになる。いわゆる「作業手順の慣れ」だ。特に電動工具を上手に使うと楽だし、作業も早いから、有効な手段となる。

上の3枚は一日の作業内容。特に3枚目は、周囲の部分もカッターを使って滑らかにしており、幾分手間をかけている様子が見える。

上は12日の結果。表面の高さを計測し、のこぎりで切った後にノミを使って彫っていくと・・

転記した顔の表情に合わせて彫刻開始。ここから本気でノミや彫刻刀の登場だが、それなりにシビアに寸法を調べて、注意深く作業を進めていく必要がある。上は13日の結果だが、この段階で眼球の位置・形を決める部分では、かなりの注意が必要である。ここが形の基本になるので、大きさや深さ、位置などを慎重に決めたのだが、さて、これで良かったかな?

これは今日14日の結果だ。ちょうど日曜日だったから2時間以上を使って口の周辺を彫ったところ。この部分も表情の作りには大きな影響を及ぼすから、何度も計測して位置や形を決め、慎重に彫っていく。

この段階で、目、口、鼻の形や位置が決まったから、今後は大きな変化はない。従って明日以降は細部の修正をしながら、ちまちまとした作業が続いていくことになる。

ただ、すでに一部に補修材を使った修正が必要かな?   あ~

 

 

 

 

 

 


小町老女3 その2

2020年06月14日 | 能面

「小町老女3」はすでに完成している。実はその後の課題も進んでいるのだが、それについては後で紹介しよう。

上は7日の姿だ。ほぼ出来上がっており、この後は額のしわ、頬のしわ、二重まぶた、更には黒目部分を裏側に貫通させる作業などを彫れば完成する。それらを終えた姿が下の写真だ。

上は9日で、これで素彫りの完成となる。予定では10日の能面塾に、先生に紹介するつもりだったから、とりあえずはそれが叶ったというあたりかな。

ちょうどこの日は、この日に参加する塾の、他の会員も来ていたので、その人たちにも見せた。ただ、これらの会員もすでに数年の経験者なので「今彫っているお互いのお面の紹介」がメインであり、それぞれが意見を述べていた程度。

今回のお面は作業期間も9日であり、最近でも早い部類に入る。ただ、あえて早く仕上げている訳ではなく、毎日2時間弱の作業時間をもってしても、この程度の作業期間で仕上がってしまう傾向にある。言ってみれば「すっかり作業に慣れてきて、彫る手順や作業効率も上手になり、結果的に早い仕上がりになってくる」あたりだろう。

と言う具合で、また暇になってきたから、「日課としての能面彫り」を続けるために、次なる課題を決めたところ。それは「しかみ」だ。これの作業に備えて、10日の能面塾に行ったときには、新しく材料を入手した。それについては次の機会に紹介します。