わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

蛇4 その3

2018年11月04日 | 能面

少しだけ進んだ気がする。というのも、細かい作業が続いているために、なかなか表面的な変化に乏しいところだ。

 

前回紹介した「角(つの)」を彫って、並べてみたところだ。10月31日だが、この角2本を彫るだけでも3日以上かかっている。角柱の木片から適当なカーブを描き、更には根元の曲線を含めて、うまい具合に彫っていかなければならない。また、作業時の、いわゆる「つかみどころ」が少ないことで、直接、指先に彫刻刀が接近する。危ないのだ。お面本体の作業の間に、気分転換を兼ねて作っていたから、余計に時間がかかったのかも。

角(つの)以外にも細かい修正作業をしているが、かなりの完成度である。8割方出来上がっていると言っても良いだろう。11月2日だ。ここまで来れば、あと少しの作業で素彫りが完成する。ただ、急いでいるわけではないから、もう少し時間をかけて、じっくりと点検をしつつ、作業日程を過ごした方が、何かと都合がよろしい。

上の、この作業も恒例の手順だ。サンドペーパーで表面を滑らかにしながら、不具合箇所を点検しているところだ。口の中もだいぶ出来上がっているのだが、牙(きば)がまだ出来ていない。ここは、口の中のバランスや周囲の具合を見ながら慎重に彫り上げていかないと・・

で、今後の作業は額(ひたい)部分の整形と、鼻の下の部分を彫って、形を整えるあたり。もっとも、角を取り付ける穴を開けて、そこにうまい具合に角を取り付ける必要もあるが、このあたりの作業はまだ取っておかなければ・・7日の能面教室、更には14日の能面塾などで完成をご披露したいところだ。