わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

おおべしみ その1

2010年05月21日 | 日記・エッセイ・コラム

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能面を作る作業が始まった。今年1月に完成を見た「十六」と「若女」以来、しばらくやっていなかった能面彫りを再開したのだ。もっとも、これまでは教室の他の生徒が若女を彫っていたので、それが終わるまで私の作業がなかったまでに過ぎない。

19日の教室で、先生から材料を購入していたので、それで久々に能面彫りが出来る体制が整ったということで、さて何を彫ろうか考えていた。買ったのは大きな材料だし、それに見合った大きな能面を作ることにした。で、いろいろ考えたところ、「おおべしみ」にしたという話。

大きな面では他にも「獅子口」がある。本当はこれを作るという理由で大きな材料を頼んでいたが、ちょうど2個手に入ったから、獅子口はもう一個の材料で作っても良いと考えて、まずは「おおべしみ」に挑戦したところである。実は「おおべしみ」はすでに3個作っている。

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上は2008年10月に完成したもの。最初は2004年10月に作っており、その後2006年1月にも3個目を作っているのだ。うち、2006年に作ったものには、水性ペイントで色を付けており、それなりに満足しながら今でも玄関に飾っている。で、今回は4個目になるのだが、これまで青森ヒバで作っていたところ、今回入手した材料が「桐」なのだ。で、それで作り始めているところ。

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横の部分にノミを入れておおざっぱに形を作っている場面。まだ何の面かも分からない状態であり、最初の段階である「粗彫り」だ。まだ作業を始めた日だから当然かな。

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少しきれいに仕上げているところ。角を切り落としてそれをなめらかに整形している場面であり、まだ作業開始から2日目だからこんなところか。

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更に表面を削って顔の輪郭を表したところだ。ここまでの作業は2日目だから早くも遅くもない。いつものように午前中の時間を製作に当てており、長くても2時間ほどの作業だ。

ということで、一応は以前の時間配分に戻って、これからの毎日が続くことになる。かってのようにまじめに根を詰めて作業をすることなく気楽に進めるつもりだが、次回の教室からは今年度の課題が始まる予定だ。それを進めながら空いた時間に「おおべしみ」の製作も続けることになるので、のんびり行きましょう。